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アメリカの病院食は超アメリカンだった!


ご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
日本の年明けは、能登半島の大地震に飛行機事故にと大変なことになっているようです。日本人としてここアメリカより、ただただ日本に祈りを送ることしかできません。ニュースに「Japan Earthquake」 の見出しとともに被災地の映像が映し出された瞬間は心臓がズクンとしました。
負けるな、日本。頑張れ、日本人。

私の現状

さて、私の年末年始はというと、これまたいまだかつてない散々なものとなっています。
noteを闘病記にしたくはないという思いがあり、これまであえて詳しくは触れてきまでんでしたが、只今乳がん治療中。前半戦の抗がん剤が終ったところで、著しく体調を崩し、クリスマスらしいことはいっさいできないまま、クリスマス翌日にER に駆込みました。抗がん剤治療による白血球の減少を引き起こし、感染リスク大ということで、そのまま入院。好中球減少症ってやつですね。3日間の入院治療を経て退院したものの、数日後には謎の高熱を繰り返し、元旦にER に舞戻り、熱の原因究明のためにまたしてもそのまま入院し、今に至っています。そう、今は病室から慣れないスマホで書いているわけです。昨日から、やっとそんな気力も出てきたところ。
つらい入院生活、せめてnoteネタにしてやるぅ。

というわけで、数ヶ月前までは至って健康体だったため、日本での入院経験はないものの、これは間違いなくアメリカンだと思うアメリカの病院食を紹介します。

ディナー編

例えば、これがある日のディナー。
メインはポークチョップ。付け合せはいんげん豆とバターナッツスクォッシュ(かぼちゃの一種)。デザートはアップルソース。

ポークチョップにかかっているのはブラウングレイビー


真っ先に連想したのは機内食。そんな感じしませんか?
味はというと「美味しい!」というものではありませんが、抗がん剤治療で私の味覚はないに等しい状態なので、美味しいのかもしれません。量はかなり多いです。病院でもアメリカンサイズなんですね。

どんなに頑張っても完食できた試しがなく申し訳ないのですが、ベッドで寝ているだけで毎食が用意されることには感謝しかありません。
食欲があろうがなかろうが、入院生活において、お食事タイムは気分転換でもあります。少なくとも食いしん坊の私には。ありがたく頑張って頂くことが今の私にできることと思っています。
1日3回のお食事タイムを通して、食べるべきものが見えたのも収穫のひとつ。

私のお気に入りディナーがこちら。

メインはミートローフ
サイドはベイクドポテトに大量のニンジン
苦手なニンジンがあってもこれが私のNo. 1
とにかくベイクドポテトが美味しかった!


ディナーメニューをもうひとつ。

メインは鶏の胸肉
付け合せはいんげん豆にマッシュポテト
黄色いソースはイエローグレイビー

写真だけでは「なんじゃこりゃ?」ですよね。この入院生活を通してつくづく思うのは、アメリカ人はグレイビーソースが好きということ。肉料理はもちろん、マッシュポテトにも必ずグレイビーです。嫌いではありませんが、私には味が濃いというか、アメリカン過ぎるというか…
この写真の左上に見える袋は、リンゴのスライスになりますが、他の日に出たブドウ、ほぼ毎朝出るバナナなど、むしろ味付けをしていないものが美味しいです。その中でも特に美味しかったのが、みかん。感覚がほぼない今の指先で皮を剥くのは不可能かと諦めかけたものの、ナイフを駆使して執念で剥いた甲斐がありました。またみかんでないかなぁ。

ランチ編

まずはよくある感じを。

パスタにミートソース
サイドはローストズッキーニ

昼は、断然パスタ系が多いです。食べやすいには食べやすいですね。昼夜ともに付け合せの定番は、いんげん豆、ほうれん草、ズッキーニ。ニンジン意外の野菜は食べられる私ですが、どれもクッタクタに調理されきっているのがちょっと残念。野菜好きなのに、野菜嫌いな人だと思われてしまいそうです。

もうひとつ、ランチを。

ハンバーガー!
トマトベースのスープ
ここにみかんがいましたね。

野菜の下とパティの下にパンがあって、お好みでケチャップとマスタードをかけてハンバーガーにして食べます。レタスバーガーでもいけそうなくらいのレタスの量が嬉しい。私はオープンサンドスタイルで食べましたが、普通に美味しかったです。これには喜んだ入院患者さんも多かったのではないでしょうか? 給食でいうところにカレーライスみたいな存在のような気がします。

ブレックファースト編

朝食はあまり代わり映えがしないので、1番おいしかったこちらを。

ホットケーキ、スクランブルエッグ、バナナ、シリアル

ちょっと色付きすぎちゃった感はありますが、味も食べやすさも◎。卵料理は朝食の必須アイテム。個人的にはスクランブルエッグよりもチーズオムレツが好きです。

今の私が求めて止まぬもの

日本の病院食を見たことこそすらありませんが、アメリカの病院食が病院食に見えないのは私だけでしょうか?
でもアメリカ人にとっては、これが病院食なんですね。

入院生活もある程度続いたある日のディナータイム。グレイビーソースを味わいながら、ふと思ったことがありました。
あぁ、私はお醤油味の味が欲しいんだ。
ほうれん草にしても、かつお節がかかったおひたしだったら… 豚の生姜焼きだったら… なんてね。
なんなら、白米に梅干し、海苔の佃煮が食べたい。アメリカの最先端医療の恩恵を受け、日々尽力していただいている医療スタッフのみなさんに心から感謝しつつも、そんことを思わずにはいられない私は、やっぱり日本人。海苔のつくだになんて、かれこれ10年は食べていないのにね。

家の冷蔵庫の梅干しに想いを馳せるここ数日ですが、それとともに症状がやっと落ち着いて、このままなら明日退院ができるかもしれないとのこと!
梅干したちよ、すぐ行くからね〜

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