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作文講師・ライターのわたしが有料記事で絶対に売らないと決めているもの

編集ライターとして自ら書いて17年、作文教室の先生として書き方を教えて12年、ノウハウもコンテンツもそれなりに持っている方かもしれません。でも、noteで絶対に売らないと決めているものがあります。今日はそんな話をしようと思います。

自由に収益化できるのは、noteの魅力の1つ。

note公式さんのハウツー記事は、最初に目を通す派です。ここまで収益化を後押しする姿勢のプラットフォームってなかったから、新鮮!わーーーどんなことしよっかなーって、わくわくしますよね。

売らないって言うと、売っている人を批判しているように捉えられるかもしれないけれど。そうじゃなくて。何を売るか、どう売るか、そのあたりが大事だよねってこと。これってネットじゃないリアルな世界にも共通する話ですよね。noteビジネス―――有料コンテンツによる収益化そのものを批判しているわけではないの。だって、わたし自身も有料記事を販売してるし(*^-^*) 

タイトルの通り、あくまでも、わたしの場合は、という話です。

こういう売り方はしないぞという、わたしなりのポリシーを持ちたいなと思っていて。だから、noteに登録した時、まず「noteですること」「noteでしないこと」を整理してから最初の記事を書き始めました。

やっていきたいことを盛り盛りにした「サイトマップ」 ↓

やらないことをそぎ落とした結果が「仕事案内」ページ ↓

何をそぎ落としたのかというと、ライターの仕事です。

わたしは作文の先生としてnoteをやっていこうって決めたの。アカウント名に申し訳程度にライターって入れているのは、文章を教えられる人なんだよっていう裏付けとして必要だと思ったからです。

それと、作文の先生って、元教師だったり、塾講師だったり、経歴がいろいろなんですよね。そういう、差別化という意味でもライターって入れておきたいなと思ったのでした。

ここで1つ目の「売らない」が見えてきました。

①文章術/ライティングのノウハウ

編集ライターもやって、ライター養成講座や制作チームも運営してきたことがある。ライティングセミナーにも数多く登壇してきた。となると、当然わたしのPCにはすごいボリュームのマニュアルやセミナー資料があります。

でも、これらをわたしは有料コンテンツとして販売するつもりはありません。

理由はさっきもあげた「noteでは作文の先生としてやっていくと決めたから」。わたしはあまり器用ではないので、混ぜるな危険!なのです。

あと、こっちのがわたし的には重要なんだけど「noteはライティングのノウハウ記事が飽和状態だから」。ニーズはあるよとか差別化すればいいじゃんって問題でもなくて、もうやめようそういうの、って正直思ってる。(あ、今わりと多方面に敵を作ったかもしれない)

そんなふうに、わたしは少しノウハウ系の有料記事に苦手意識があり距離を置いているのですが、この人ならと思ってフォローさせていただいている方が数人います。そのひとり、青山華子さんの記事がとても学びがあったので紹介します。

青山華子さんはわたしがアメブロでブロガーやっていた頃から存じ上げております。noteでお見かけしてびっくり。そしてお名前もアイコンも使う色もずっと同じってすごい……一瞬で分かりました。

有料noteを買うのは、「そこだけ早く知りたい・短時間で知りたい」というのが、理由のトップでした。(中略)知りたい所だけを保存しておける、CDを買うのではなく、気に入った曲だけをダウンロード購入する感覚。

noteで売れるものを知って有料記事を書こう@青山華子さんの記事より

青山さんがこの記事の中で、このようにおっしゃっていました。それを読んで、なるほど、体系化されたものより、ニッチな情報やで鮮度の良い体験がピンポイントで求められているんだなぁ、と腑に落ちました。

以下、妄想です。

ニッチでピンポイントなライティング系ノウハウ…たとえば「編集会議を一発でクリアする特集企画の作り方(新人ライター編)」とかですかね。企画を通せば自分の仕事として受注できるから、フリーライターにとっては死活問題だもん。あ、売れそうですね。雑誌、書籍、新聞、と3つの媒体で社員として編集会議に出てたって強みもあるし、編集会議でどんなふうにジャッジされているかとか企画内容とは別の要素も見られているよとか、媒体ごとの傾向と対策とかを分けてレクチャーする。うん。15年前駆け出しだったわたしあたりが欲しがりそー!

でも書きませんっっ。

ニーズはあるかもしれないのになぜやらないかというと、普段、作文の先生としては、「限定的なテクニックに頼らないで、土台となる作文力を育てましょう。それは一生もののスキルです」って作文教室でお伝えしてるんです。飽和してるライティング術に手を出すつもりもないのに、ピンポイントな攻略術だけを売るのはちょっと……。

うーん。自己矛盾が生じてなんかモヤモヤしちゃう。言ってることとやってること合ってなくない?って。だからこのアカウントではやらないって決めたんです。

一方で、自分が有料コンテンツでやろうとしている”作文上手な子どもに育つおうちでの声かけ法”とか”副業でも大人気作文講師になれるロードマップ”とかは、かなりニッチだし、自分に必要なものを都度ピンポイントで選んで取り入れてもらえたらいいなと思っているの。絶対押さえておいてもらいたいポイントは無料記事でしっかり情報提供するつもりだから、自己矛盾もないはず。

青山さんの記事を読んで、自分のやりたいことはわりと有料コンテンツとしてnoteと相性良さそうと思えてきました。背中を押された思いです。青山さんありがとうございます。

ライター向け有料コンテンツを出さないかわり、わたしおすすめのライティング本を紹介します。体系的にまとめてあって、「正しく書く」「分かりやすく伝える」ための基本ルールが身につきますよ。媒体によって求められる細分化された”好み”に左右されない、土台となる文章力を磨きたい人におすすめです。2011年出版の本です。

②導入事例や実施要項

先ほど、自分が有料コンテンツでやろうとしているのは、”作文上手な子どもに育つおうちでの声かけ法”とか”副業でも大人気作文講師になれるロードマップ”とか、という話をしました。

これらは、かなりニッチだし、ユーザーが自分に必要なものをピンポイントで選んで取り入れてもらえるという点で、noteと相性良好なんですね。わたしはフォロワー集めはしていませんが、noteでは「子どもが作文すらすら書けるようになったらいいな」「副業として作文教室を始めようかな」と思っている人達と繋がれたらいいなぁと思ってるんです。

あ、余談ですが、編集ライターの副業or複業としても作文指導はおすすめなので、それも見越してアカウント名から「ライター」を抜かなかったというのもあります。話が一巡しちゃった!

ということで、わたしは作文しばりでnoteをやっていってます。

あくまでも自分の場合で話してますけれど、いくらやりたいこと(作文)に関するノウハウだからといって、やってはいけないタブーもあります。それらもやらないと決めています。

2つ目の「売らない」、ヒントはこちら ↓

仕事依頼のページには、これまでにお引き受けしたお仕事の導入事例を紹介しています。例えば、2024年7月はこんな企画に関わったのですが……

実際に出稿された広告です

たとえばですね、この、商業施設での作文イベントに関する企画実施のノウハウを全部晒すかというと、やるわけないです。これね、知りたい人がたくさんいるのは分かるんです。企画、予算、関連資料、各方面との調整、広報、集客、当日の実施要項(人員配置から部門ごとのタイムスケジュールなど)、使用するワークシートなどのデータ、アフターフォローの手順、次のイベントに展開する方法。ぜーんぶまとめたやつ欲しい人、確実にいる。

再現性高いですからね。そのノウハウ使って持ち込めばどこでも企画通ります。でもダメです。だからこそダメです。

なぜなら、こういうのって一企業さんの予算で作り上げたものだから。横流しはダメ、絶対。そういうフリーライドみたいなこと平気でやっちゃダメです。と、わたしは思います。(たまに、守秘義務的に大丈夫なのかなって思っちゃう有料コンテンツをお見かけします…)

フリーランスは信用で成り立っています。だからわたしはやりません。「まちか先生と」ってお声かけしてくださったお気持ちを裏切ることはしません。

個人的に、そういうのを守れるフリーランスが増えてほしいから、助長するようなものは販売しないと決めています。

③限定価格や割引セールなど

最後はこれ、お値段とかの話です。

繰り返しになりますが、noteの機能にあるものなので、使う人は使っていいと思います。わたしがやらないのはこういう理由だからです、と示したいのがこの記事の主旨です。誤解しないでね(*^-^*)

現在、わたしが提供している有料コンテンツは、作文の教材だけです。

教材のお値段は、300円です。

リーズナブルだけどなんで300円?と思われるかもしれません。 

それはですね、わたしたちが開催している「読書感想文講座」で参加者さんにご負担していただく“教材費”が一律300円だからです。お値段は揃えたいなっていう気持ちです。

だから、割引セールとか徐々に値上げとかは一切ありません(*'▽')

安心してお求めください♪

もう、ここに全部書いてますね、理由。

講座に参加された生徒さんが、後日わたしのnoteを見に来たとします。もしそこに、「教材300円を、○日間半額で販売」とか「noteで教材を買ってくださった方は講座の受講費を割引します」とかあったら、いやじゃないですか…?

わたしだったらいやです。

どういうかたちで入ったとしても、お値段に差をつけない。提供するコンテンツに差を作らない。それを心がけたいなと思っているのです。

まとめ

たとえ欲しいと言われたとしても、どんなに集客に有効だとしても、NOと言えるくらいのポリシーって大切ですよね。その場では機会を逃した~とか損した~って気分になるかもしれませんが、「何をしない」が明確な人は、「何を頼めるか」も明確なんだと思います。

この記事を書いて、自分がnoteで何をしたいのかを改めて考えることが出来ました。ここまでお読みいただきありがとうございました♡

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