次の一歩を踏み出すには、「退路を断つこと」が重要かもしれない?
先日、医学部再受験を目指したいという社会人2年目の方が、友人経由の紹介で、連絡をくれた。
「社会人になってから、勉強の時間をいかに繰り出したか」、「モチベーションの上げ方」、「使っていた参考書」、「受験校の絞り込み方」など、多岐の質問をくれた。
ここで、自分の過去を振り返ってみると、今まででの大きな決断は、3つある。
1つ目:米国大学に入学を決めたとき
2つ目:某企業に就職を決めたとき
3つ目:退職して、医学部再受験を決めたとき
私の場合は、「颯爽と夢を叶えていく人」とは程遠く、「地を這いずり回りながらなんとか進んでいる」という感じなので、私なんかが偉そうに「夢を叶える秘訣」など語るつもりはない。
ただ、結構レアな決断をしてきた自信はあるので、少しだけ考えてみると、私の場合は、良くも悪くも「退路を断つ」という決断をしてきているのかもしれないなと思う。
米国大学に進学するとき、高校の先生や両親は、「日本の大学も保険で受験して入っておく」ということを奨めた。そして、実際に私立も含めて受験したが、入学はしなかった。
お金が勿体ないということもあるが、自分が日本に逃げ帰ってしまうことが怖かった。帰る場所が無ければ、そこでがむしゃらにしがみつくしかない。
そして、この決断は、良かったと思う。
小心者の私は、最初半年は、胃潰瘍で死にかけていたので、簡単に人に勧めていいのかはわからないが、チキン野郎の私は、日本の大学に席があったら、絶対に逃げ帰っていた自信がある。
また、医学部受験を決めたとき、私は退職して受験に専念することに決めた。もちろん、簡単な部署に移動させてもらって、勉強時間を確保するという方法もあったが、全力投球できなければ、私の頭で受かるはずは無い。そして、全力投球しないで落ちたとき、未練が残るような気がした。
なので、「退路は全て絶つ」ことが、私にとっての「モチベーションの上げ方(?)であり、社会人になってから医学部受験をする際の勉強時間の確保の仕方」という答えになる。
もちろん、退路を断つことにリスクはある。
キャリアに空白が生まれることも事実だ。
でも、何かを進むときに、何かを捨てなければ、中途半端になってしまうと思う。もちろん、スペックが高い人は、会社に勤めながらでも、並列して凄いことを成し遂げる人もいる。
でも、たぶん私にはそれはできない。
「退路を断って、火事場の馬鹿力を発揮する」という荒療法が向いている。とはいえ、、やはりプレッシャーは大きく、今までに大きな胃潰瘍を3度経験してヨーグルト生活になってしまったので、あまり他人に「退路を断つことがいいよ」と公に勧めるつもりはない。
ただ、私の場合は、そうだったということかな。
もっと、爽快に生きていきたいけれど、なかなか難しいものですな。さて、なんと返信しようかな。