フリーランスの悩み-仕事を断れない・編-

 フリーランスの方は、以下のようなことで悩んだことはないでしょうか。
・仕事がなかなか獲得できない
・継続的に仕事の受注ができない
・受注したものの条件が合わない
・仕事の幅が広がらない
・仕事を断れない
 
 前回までフリーランスが「仕事が取れない」、「継続的な仕事の受注が出来ない」「条件が合わない」「仕事の幅が広がらない」悩みについて、エージェント視点でのポイントをいくつか書いてみました。
 今回はフリーランスの方が「仕事を断れない」という悩みについて書いてみたいと思います。あくまで弊社周り(マーケティング領域のフリーランスマッチング事業をやっています)の主観的なものですが、フリーランスの方の業務獲得、継続、拡大の一助になれば嬉しいです。
 
 仕事を断れない、皆さんはこんな悩みはお持ちですか。
仕事が無いよりある方がいいに決まっていますので、嬉しい悲鳴のように聞こえますが、意外とこのような悩みを抱えているフリーランスの方は多いようです。
 フリーランスの方は向かない仕事、やりたくない仕事は断る、という方は多いと思います。ですが、受けた後に辞めたいと考えたが結果的に辞められない、という話はよく聞きます。
 何が問題なのでしょうか。
①    他に条件のいい仕事のオファーが入った
 これはタイミングなんで何とも言えませんが‥。気持ちはわかりますが仕方が無いですよね。弊社の場合は3か月ごとの契約なので(法人、個人の両者合意で更新します)そのタイミングで契約を満了として、別の仕事に移る方はいらっしゃいます。きちんと手順を踏むことは社会人として必要ですね。
②    単価が安い
 これもたまに相談されます。フリーランス業務の場合、弊社の経験上では途中から報酬を上げてもらうというケースはほとんど無いです。転職も似たようなものという話を聞きますが、最初の条件交渉が大事かなと思います。但し、報酬については高いと先方の期待値が上がるので、パフォーマンスによっては早期に契約を解消されるリスクがあります。かといって安すぎても後悔しますので、ちょうどよいところがいいのですが、経験の浅いフリーランスの方は判断が難しいようです。自分なりの基準をしっかり持って、交渉に当たり納得した上で契約することが大事だと思います。
③    実は得意領域ではない
 あまり仕事が無かったので、得意領域ではないが受けたという話を聞きます。こちらから見ていて特に問題もなく、クライアントからクレームも入らず(つまり仕事はきちんと出来ている)、本人だけが悩んでいるケースがあります。
 こういう場合は、エージェントがいれば積極的にご相談ください。どうしてもいやなら契約解除を申し出れば良いと思います。ただ、企業側でパフォーマンスに対して不満が無いようであれば、勉強のためにもなるので弊社では継続されることをお勧めしています。
④    人間関係が上手く行かない
 この場合はたいてい企業側も不満を持っていますので早期に申し出た方が良いでしょう。契約の範囲内であれば途中解除も可能だと思いますので無理をする必要はありません。お互いに不要なストレスをためることはお勧めしていません。
 
 フリーランスの方の業務は正社員と比べるとは比較的短期なものが多いです。我慢すると言ってもそんなに長い期間にはならないと思います。とはいえ業務に入る際にきちんと契約書を交わし解約に関する事項を入れることをお勧めします。
 弊社では、企業側、フリーランス側双方共にしかるべき理由があれば解約を申しだせるように契約書を作成しています。業務の契約を交わすにあたって、企業側、フリーランス側は基本的に対等な立場です。契約書の内容をきちんと見ない、というフリーランスの人も多いと聞きますが、しっかり確認してから締結することをお勧めします。

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