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自己啓発本を読みはじめ、幼い頃の自分にやっと声をかけてあげられた話

自己啓発本との出会い

去年の2月頃、ある本を勧められました。

「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー著

それまで自己啓発本を読んでこなかった私は、衝撃を受けました。

「考え方って変えられるんだ...!!!!!」と。

この本を読んで意識がすごく変わりました。意識のステージが変わったというか。

どうすればいいかわからなかった私に、こう考えれば楽になるよ〜と教えてくれました。

幸せになるための原理原則が書いてあります。

まさか〜って感じですが、読んでみるとわかります。

当たり前にわかっていそうなことだけど、「そこだったのか!」という目から鱗がポロポロ落ちる感覚でした。

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自己啓発本=ビジネス書ではなかった

なぜ私が今まで自己啓発本を読んでこなかったかというと、理由はこちら。

①ビジネスをやる人が読むもので、音楽をやっている自分には関係がないと思っていた

②うさんくささを感じていたから

この二つを感じていました。順に説明していきます。

①ビジネスをやる人が読むもので、音楽をやっている自分には関係がないと思っていた

完全に「自己啓発本=ビジネス書」だと思っていて、いわゆる「意識高い系」のビジネスマンが読むものという認識でした。ちなみにイメージはネイビーのスーツを着た営業職の20〜30代の男性サラリーマン。ドラマの見過ぎか!ってほど完全に凝り固まってますね(笑)

「知らんけど色々とビジネスに関するノウハウを詰め込んだ本なんでしょ、音楽してる自分には必要ないわ〜」と思っていました。

ハッキリ言って、この認識は完全に間違っていました。まず自己啓発本とビジネス書は別物です。

「成長したいと思う人は読むといいよ」ということで、本屋さんではこの二種類の本棚は近くに置いてあるのかもしれませんが...。

「本質的な幸せを手に入れたい」と願う人であれば、老若男女どんな人でも読んでみることをおすすめしたいです!

私は「7つの習慣」を読み終わって、自分の人生に最も必要な本だと感じました。

もっと早くから求めていれば、もっと前から必要性に気付けていれば...!なんて思ってももうどうにもならないので、自分が出会って吸収するタイミングは「今」だったんだな。と納得して進むしかないです。

でも必要な人にはぜひ読んでほしいので、そういう意味では足掻かせてください(笑)


②うさんくささを感じていたから

これは私が人一倍ひねくれているからかもしれませんが(笑)

「どんな人も幸せになれる」「必ず成長できる」「願いは叶う」などの言葉を使われると、「胡散臭い」と感じてしまっていました。

なぜかというと、「そんな都合のいいことあるわけない」と信じていない割に、簡単にそれらを求めてしまうからです。心から求めて行動したのに、結局ダメだった。となったらめちゃくちゃ傷つくので、それが怖くて、だから「胡散臭い」ということにして、手を出さないようにしていました。

本を読んでわかったことは、言葉通り「どんな人でも幸せになれる」ということでした。

ただし、こう付け足します。「考え方を少し変えるだけで」。

自己啓発は哲学・心理学に通ずる、「心の成長」そしてそれに伴う「能力の向上」です。

実際、私は本に書いてあることを意識しだしてからは徐々に考え方が変わっていき、今までで一番気持ちが楽な状態でいられています。気になることや問題が起きても、以前より格段に楽です。

ただ考え方を変えるのが「少し」なのか「大幅に」なのかは人によりけり、また考えの対象の物事によっても様々だと思います。

そして考え方を変えるというのはとても勇気が要ります。

咲き乱れる

悩まない

「悩まず、考える」

「7つの習慣」をはじめ、何冊かの自己啓発本を読んで学んだことの一つです。

悩むことが趣味のようだった私にとって、光のような言葉でした。ハッとさせられました。

よく聞く「ポジティブに」という言葉を大きく超えて、響きました。

光があたったことにより、影になった部分もありましたが、物事は表裏一体。悩んでいた時間があったからこそ、悩んでいる人の気持ちがわかり、優しくなれるはず。

物事の一面だけしか見ることができず、身動きが取れなくなっているよりよっぽど健康的です。

「物事は表裏一体」これは昨日、お話させていただいたクラリネット奏者「なべまりさん」からいただいたお言葉です。

わかっているつもりでも、自分事に応用させるには相応の時間がかかります。そして忍耐力と、勇気も。

幼い頃の自分に声をかけてあげられた

コロナ禍で引きこもりが続き、これからやりたいことや、やってみたいアイディアが出てきたのですが、人に伝える前にもっと深く自分と向き合うことが必要だなと感じはじめました。

そんな折に(お恥ずかしながら今更ですが)、「嫌われる勇気」岸見 一郎、古賀 史健著を読んだら、どわ〜っと過去の出来事が波のように押し寄せてきてしまいました。

本には「いま、ここ」に集中し、真剣に生きること。

というようなことがもっと丁寧に書かれていますが、私はもう全然「いま、ここ」に集中できなくなってしまって(笑)

どうしたらいいんだ〜と思いながらも心の中は垂れ流し状態で、数日過ごしました。

そして昨日、先にお話しさせていただいた、なべまりさんとのセッションで過去の自分の心の中、そしてそれをいまだに気にしている現在の心の中をどしゃっとお見せする機会がありました。

本来話そうと思っていたことは別のことだったのですが、お話ししているうちにどわっと心から出てきてしまったことがあり、ぐしゃぐしゃになりながらも聞いていただきました。

なべまりさんの優しい言葉に誘導され、無意識に蓋をしていた幼い頃の自分に会って声をかけることができました。

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小学生の自分へ

3〜4年生の夏、小学校から帰ってお風呂掃除をしている自分にぴょこっと会いにいき、

「お手伝いして偉いね」

「でも、そんなに頑張ってお手伝いしなくていいよ」

「たまには手を抜いたって大丈夫だよ」

「お風呂が汚くたって死ぬわけじゃないし」

「あなたの気持ちが楽しくいられることの方が大事だよ」

「お母さんに私の話を聞いてほしいって言ってごらん」

「いつも話したいこといっぱいあるのに聞いてもらえなくて悲しいって伝えてごらん」

「もし相手にされなかったら、ノートや手紙に書いておいて、いつかお母さんに余裕ができたときに読んでもらえるように工夫しよう」

「自分の気持ちをなかった事にしようとしないで」

と声をかけました。

なんだか恥ずかしかったです。でも幼い自分が今の自分を見て、「あ、自分、大人になってる」と思えたところまで想像できました(笑)


同時に思い出した幼い頃の記憶は、

「しっかりした姉」を求められ、演じる事に必死だった自分。

忙しい母に迷惑をかけまいと空気を読んで話したいことを遠慮していた自分。

いつ怒りのスイッチが入るかわからない父を怒らせないように、びくびくしていた自分。

今回のように、これから少しずつ、いろんな自分に会いに行こうと思います。

そして気を張っている自分に優しい言葉をかけてあげようと思います。


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心が少し解けた

なべまりさんに恥ずかしい話をたくさん聞いてもらった今、気持ちがとてもすっきりしています。

過去の自分に会ってくるというのは、なかなかこっぱずかしくて(笑)

いままで見て見ぬ振りをしてきた小さなドアに”コンコン”とノックをして、返事はないけどこわごわと開けてみたら...余計なことは考えまいと一心不乱に、でも少し拗ねた表情でお風呂掃除してる女の子に会いました(笑)

これをしたことにどんな意味があったかというと、とにかく今の気持ちが軽くなれたということでしょうか。

色で表すとダークグレーだった記憶が、白に近づいた感覚です。

写真を撮られた花に、「自由に動いていいよ」と言ってあげた感覚です。

締め切っていた埃だらけの小さな部屋に、窓を開けて初夏の風を送り込んだような。


良いところと悪いところって、自分が決めているだけのことなんですよね。

過去にあった良い事、悪い事も然りで。

同じ出来事でも「良い」と受け取る人もいれば、「悪い」と受け取る人もいる。

それはどちらでもいい。

でも、きっとどちらの面からも見ることができれば、世界は広がる。


こんな風に考えられるようになったのは数冊の自己啓発本のおかげです。

改めて、今の自分の考え方の癖も含めて、さらに自己受容を深めていきたいと感じました。


お読みいただき、ありがとうございました。


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「演奏を通して日々の成長を楽しむ」

音届(おとどけ)音楽教室 岩村麻里子

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