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[025]妹がくれた10の言葉


こんにちは、まっちゃんです。

お盆ですね。みなさんは帰省されているのでしょうか。

Go to なんちゃらとかいろいろ物議を醸す中でのお盆休みとなりましたが、私は実家が遠いので今年の夏は帰りませんでした。

実家はいま住んでいるところより格段に暑い地域で、コロナも相まってあまり行く気にもなりませんでした。落ち着いたらか、もしくは、正月に帰ろうかなとは思っています。


妹との電話

実家にいる妹と電話で話しました。

本当は母の近況を知りたかったのですが、気づけば電話口に妹がいた、といったカンジです。

もちろん母もしっかり元気で、妹も同じくなにより元気そうだったので嬉しい限りでしたが、ひょんなことからその電話は、妹が兄にアドバイスを送る流れになっていきました。

正直なところ、お互いにもう社会人ですし、いろいろと話したり話されたり、そんな関係性が最近になってようやく板についてきたかな~という感じでもあったので、特段違和感はありませんでしたが、私なりの悩みを少し喋ったところ、期せずして妹から発せられた言葉たちに感銘を受けることになってしまいました。

その、まさに衝撃と呼べる時間の直後、この記事を書こう、残しておこうと直感したのでした。


①「そんなことやってたらあっという間に歳とるよ?」

私を直接ご存じの方であれば、「妹に悩みなんて…」と引け目に思う私が容易に想像つくのかもしれません。

悩みの種は職場についてでしたが、「妹にそんなこと喋りたくもないし、アドバイスされたくもない」わけで、電話が幾ばくも続いていないうちの私の心情はまさにこんな感じでした。

しかし、気づけばお互いの話、職場の話になり真っ先に彼女が私に向けて発した言葉は、これでした。

「そんなことやってたらあっという間に歳とるよ?」

「そんなこと」という言い方からも、私にとっては割と重要だと思っていたことが彼女にとってはあまりそうではなかったことが窺えます。

実際にそこまでキツいニュアンスではないことはわかっていましたが、私の悩みの中身が彼女にとってはあまりも煩雑だったのでしょう、すかさず「そんなことに悩んでいる時間はない」といった言葉を吐き捨てるようなトーンで私の耳を突き刺してきました

付け加えて解説するように「私も25になってから凄く焦るよ?」と言われ、アラサー兄は、人生にはタイムリミットがあることをまず教えられたのです。


②「自己評価低すぎるわ」

その上で、今度は私の話ぶりが(私自身は気づいていなかったのですが)どうやらネガティブだったようで「お兄ちゃんもっとできるのに『俺はできないよ』って、自己評価低すぎるわ」と、ジンジンしていた耳に容赦ない厳しい一言が飛んできました。

「自分はポジティブだ」という自己分析が間違っていたわけではないのでしょうが、言葉の端々に出てくるちょっとしたネガティブなトーンを、彼女は見逃していませんでした。

「自己評価低すぎ」もそうですが、それより「もっとできるのに」が意外と痛打というものです。


③「自分のために生きないと」

私は幼少期から集団に尽くす性格でもありました。

それは今もほとんど変わりませんが、誰かが困っていたら助け、リーダー役がいなければ手を挙げ、学校の先生がやるはずのまとめ役も担任の先生から任された記憶がよみがえるほどです。
(そういえば当時母が、その後担任の先生にもの凄い剣幕で激怒していたような気がします)

気づけば、自分の時間を相当数切り売りしていたのかもしれません。気づいたから儲けもんと思えるところはややポジティブなのでしょうが、電話越しの彼女は「自分のために生きないと」と心配をしてくれているようでもありました。

あまりにも他人に捧げすぎな人生を送ってほしくない、これは母にも以前同じようなニュアンスで言われたように思います。


④「自分以外を変えるのは無理」

私としてはこの言葉は結構堪えるものがありました。

「他人を変えることが難しい」のは承知していますが、割と普通な人ではないと自覚しているので「難しいけど可能性ゼロじゃないでしょ?」と、なかなかに往生際が悪い一面が出てしまうのが私です。

おじいさんを助けたからって実は大きな土地をもらえるとか、そんな別に見返りがあるわけでもなんでもないのに、です。

「難しい=可能性はない」の等式が全く成り立たないのは、気づいていましたが厄介なものです。

リアルな真実は「できないわけじゃないけど、そこは(いろんな理由をつけて)みんな関わらない」といったところでしょうか。

先の③と同様、みんな普通は「自分の人生」を生きたいのです。その感情がたぶん、私は人よりも希釈されているのかもしれません。

彼女はその後に「自分は変われるから」と続けました。


⑤「変えたいのに変えたくないように見えるよ」

他人だけでなく、環境も変えようとしているな?と彼女は思ったのでしょうが、私が言い訳じみた言い訳を繰り出す話しぶりから「変えたいのに変えたくないように見えるよ」と鋭利に分析されました。

つまりは、「行動しとらんやない?」ということです。

もっと核心的に言えば、「やったつもりで人からのアドバイスを棄却している」ということだったと思います。

ホントにひどいことしてるなと電話を切った後に大いに反省しました(笑)

結局のところ、「動かない理由探しはやめろ」ということです。こんなこと、大学4年生ですでに見つけているはずのことなのですが、5年遅れくらいでやっと見つけてしまうのですから、恥ずかしいったらありません(笑)


⑥「自分をごまかしている」

これも⑤に付随しての言葉だったと思います。

哲学のような話ですが、自分がやろうとしていることは、実はやろうとしているように見せているだけなんじゃないかと感じました。

割と私はそういう“まやかし”を学生時代から癖でやっていたのかもしれません。だからこそこの言葉は、なかなかに根深い問題を示唆しているようにも感じられました。

そう考えると、アラサーで気づかされたのは本当にギリギリだったのでしょうし、最初のタイムリミットの話はボディーブローのように効いてくるのです。


⑦「自分で自分を貶さない」

「自己評価低すぎるわ」の言葉に従えば、低い自己評価の後に繰り出される言葉はあまり良いことばではないのでしょう。

家族相手と言えど電話越しでもカンタンに伝わったのですから、日常生活や職場でのシーンを振り返ると、やはり心当たりがあることに気づくわけです。

せっかくやった仕事も成果もそれで台無しになる、ということに気づけていなかったのでしょう。

「言霊」という言葉は嫌いですが、「瓢箪から駒」のように本当に現実になってしまうかもしれないよ、という彼女からの注意でした。


⑧「嘆いている限りはそこから動けていないでしょ」

これはなかなかに含蓄ある一言でした。

「『悩む』と『考える』は違う」と言わんばかりに、そこで嘆いているってことはそこから“移動”していない、ということを言ってくれました。

嘆いて終わり、文句言って終わり……それでは子どもも動きませんよということです。

考えて動く癖をつけなければいけません。「悩む」は「考えるフリ」ができるからごまかしが利くのでしょう。


⑨「『あの時がよかった』を封印してみる」

電話も2時間を超え、終盤に差しかかったときにこれを言われました。

思えば、私はこの感情から抜け出せない部分が幾分かありました。懐古すること自体が悪いわけでありませんが、やはり先ほど言った“移動”はしないのでしょう。間違いないように思います。

なぜなら、過去や歴史は動かないからです。当たり前と言えば当たり前です。

また、この言葉によって5年ほど前に知り合った方(海外でお仕事されたりしている方でした)が私に言ってくださった言葉が思い出されました。

「まっちゃん、懐古もいいけど、今や未来を観たほうがいいよ」

優しい口調でもらったその言葉、当時はそこまで重要に感じていなかったのかもしれませんが、今は痛いほどわかるような気がします。

フラグ回収の驚異的遅さをお詫び申し上げながら、変わったときにまた東京の上野で飲めればいいなと思います。


⑩韓国のアイドルの話から

けちょんけちょんに、否、アドバイスのシャワーをかけてもらい、最後に彼女が話してくれたのは、韓国で活躍している男性アイドルについてでした。

9人組らしいそのグループアイドルは、個性もバラバラ、そして得意分野もバラバラなんだそうですが、なかにはダンスがあまり上手ではなかったり、パフォーマンスがそこまで得意ではなかったりするんだそうです。

そういう事情はどんなアイドルグループにもあるだろうよ、と思いながら聞いていると、その9人組のアイドルは「他人を批判することを決してしない」んだそうです。

ここでいう「他人」とは、一緒に活動しているメンバーのことですが、そういった完全ではないメンバーの得手不得手も理解し、されながら、補完し、されながら人々を魅了していく姿に、彼女はいまハマっているんだそうです。



お互いに性格や信条が違うことは、高校生くらいの段階で理解していたように思います。

それゆえ、最初は「こいつ腹立つ…」と思いながら電話越しに聞いていましたが、途中からは「ちゃんと聞いてあげよう、言ってくれているのだから」という気持ちになることができました。

冒頭で述べた「不甲斐なさ」を完全に払拭することはできません。

それはこれからの私の行動次第なのでしょうが、「ありがとう」とLINEで打つまでのスピードは不思議と早かったように思います。そして、気づけば彼女へ勝手に抱いていた「申し訳なさ」はなくなっていました。


本来であれば先祖の声に耳を傾ける時季、ゆめゆめ妹のアドバイスに耳を傾けるとは思いもしませんでしたが、忘れられないお盆にしなければいけません。



「話の通じない奴は

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ステイサムのマインドでいこう

最悪見つけて殺せばいいから」


頼もしい25歳に感謝です。


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