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キッズラインとタクシー業界

法人タクシー時代。
夕方、無線が鳴った。

スーパーサインを『迎車』に変えて行ってみると、目的地は家賃5万円ぐらいの2階建て木造安アパートの前だった。

出てきたお客さんはキツい香水・厚化粧・派手なスーツを着たアラフォー女性だったので、これからお水の仕事に出勤するであろうことが容易に理解できた。

行き先は『銀座』と伝えられ、車を走らせていると、

『信じられない!』

と、なんかプリプリ怒ってる。

『・・どうかされましたか?』

義務はないけど、一応聞いてみた。

すると、

『私子供がいるんだけどね、ベビーシッター代、いくらだと思う?!』

今まで生きてきて、そんなことを気にしたこともなかったので、

『いやぁ、わからないです』

と半笑いで答えた。
するとお姉さん、食い気味で

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