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私の天職活動④:唯一無二を目指してコロナ禍で独立、研修ファシリテーターに!

天職活動に、実りはある


世の中に溢れかえる天職に関する書籍や記事の多さが、多くの人の「天職を手にしたい」という願望や渇望の大きさを証明しています。しかし、そこで謳われている理論や考え方、行動に時間を投資することに、実りはあるのでしょうか?

私自身、その活動に時間やお金、労力を投じてきた一人として、「実りはある」と断言できます。

数回に渡り、私個人の天職活動をご紹介します。暑くるしく感じられる部分もあるかもしれませんが、誰かの役に立てればと願い、恥を忍んで、胸を張って、シェアしていきます。

心の声、再び


社内のカルチャー変革プロジェクトが一段落し、私は光栄にも、その年の社長賞を頂くことができました。機会を与えてくれた尊敬する上司やチームメンバーに感謝し、社内でますます貢献していかなくては、と思っていました。

その一方、自分の心の声(ボイス、純粋意欲)はますます大きくなるばかりでした。教育研修のファシリテーターとしての役割に自分の全時間を投入したいという渇望に気づかないふりをすることは、もうできませんでした。

天職づくりの次のステージに進むべき段階にきていると感じました。

とは言え、すぐに外に飛び出すことは考えていませんでしたので、まずは社内の役割の調整や、副業など、様々なオプションを検討しました。しかし、チームのリソースや社内規定の関係で、いずれも良い打ち手にはなり得ませんでした。

心の声に従った思い切った決断を邪魔していたのは、何だったのか。それはまたもや、自分が作り出した世間の声でした。次のような声が自分の中に幾度となくこだましたのです。

  • 最高の上司、最高のチームと働けているのに、なぜ環境を変える必要があるのか?

  • 経済的な安定を、なぜミスミスどぶに捨てるのか?

  • お前はそんなに際立った存在なのか?

  • 社会がコロナ禍で不安定な時期に、何を考えているんだ?

心の声と世間の声の間で葛藤しているうちにも月日は流れ、数ヶ月が過ぎていきました。

書籍「Dark Horse(ダークホース)」との運命的な出会い


そのような葛藤から救い出してくれたのが、書籍「Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代」(トッド・ローズ他/三笠書房)との出会いでした。

本書の解説者である伊藤洋一氏が「すごい本に出会ってしまった。正直、震えた!」と述べていますが、私も正直、震えました。

本書は、キャリア論の中で取り上げられることはほとんどない、ある意味異端の書に位置付けられるのだろうと思います。しかし、これまでの仕事環境や仕事感が崩壊し、新しい価値観の中でキャリアを築いていくことが求められる現代にあっては、キャリア形成の最適な指南書の一冊に位置づけられるのではないかと感じています。

著者のトッド・ローズ氏は、本書の目的を以下のように簡潔に記しています。平易な表現に置き換えると、「ナンバーワン」を目指すためではなく、心の充足感(つまり、ボイスや純粋意欲)の実現を追求することを通じて「オンリーワン」を目指すための手引きである、ということです。

私たちの目標は、あなたを「世界一」にすることではなく、私たちはあなたが自分自身のことを「最高の自分」であると思えるようにしたいと考えている。

「Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代」
(トッド・ローズ他/三笠書房)

本書の興味深い点として、自己満足や妥協の末の「オンリーワン」ではなく、ぶっちぎりで成果を挙げられるような唯一無二の存在になることを支援していることが挙げられます。

周囲の人に「一体あなたは、今までどこに隠れていたのか?」と思わせるような、ダークホースのごとき存在になるステップが、研究によって解き明かされているのです。

特に勇気づけられるのは、本書に出てくるダークホースたちが一様に、学歴や経歴、資格や学位、さらには年齢にさえ捉われずに、ダークホースとしてぶっちぎりの成果を、しかもある程度短い期間で手にしているという事実です。

これは、マーカス・バッキンガムの言う「自分を強いと感じさせる行動」を見つけ、それを愚直に実行し続けているときに起きる現象に共通するものがあります。

この書籍を、私は文字通り擦り切れるほど読み返しました。読むたびに心が震え、そして「私もダークホースになりたい」と強く願うようになっていったのです。

一部の人からすると、あるいは大多数の人からすると、私のこのような考えは馬鹿馬鹿しく思われるかもしれません。しかし私の目には本書が、私のキャリア人生をかけて追求してきたテーマが美しく整理された、時代に即した、最高に実践的な理論に映りました。背中を強く押されたのです。

私は、ダークホースを目指すことを決意し、新たな船出を決断しました。

ダークホースを目指し、独立へ


2022年9月、私は18年間の会社員生活にピリオドを打ち、フリーランスの研修ファシリテーターとして独立しました。


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