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私の天職活動③:心の声を無視して迷走した10年間。見つけた天職のきざし。

天職活動に、実りはある


世の中に溢れかえる天職に関する書籍や記事の多さが、多くの人の「天職を手にしたい」という願望や渇望の大きさを証明しています。しかし、そこで謳われている理論や考え方、行動に時間を投資することに、実りはあるのでしょうか?

私自身、その活動に時間やお金、労力を投じてきた一人として、「実りはある」と断言できます。

数回に渡り、私個人の天職活動をご紹介します。暑くるしく感じられる部分もあるかもしれませんが、誰かの役に立てればと願い、恥を忍んで、胸を張って、シェアしていきます。

心の声を無視して迷走した10年間


「7つの習慣の会社」(フランクリン・コヴィー・ジャパン社)で7年半勤めた私は、再び、転職を決意します。

社内の誰よりもコヴィー博士の考え方のマニアであり、誰よりもそれを深く理解しているという自信と、いくらかの驕りが、社内での私の発言に良くも悪くも力を与えていました。

そのような環境に身を置き続けることで、自分自身の成長スピードが抑制されてしまうのではないかという焦りを感じ始めていたのです。

だから私は、会社を飛び出すことに。もう一度心の声に聴き従うべき、大きな分岐点に差し掛かりました。それは大きなチャンスでした。

しかし私は、そのチャンスをうまく活かすことができず、そこから10年間の長い長い迷走が始まります。

私がその10年間で耳を傾けたのは、心の声(ボイス、純粋意欲)よりも、例えば以下のような世間の声だったように思います。もちろん悪い選択ではありませんが、天職づくりという目的に照らすと、最善の選択とは言い難く、その目的から私を大きく逸らせてしまうものばかりでした。

  • MBAを取得すれば、職務経歴書に箔を付けられるはず

  • より良い条件を出してくれる会社を選ぶべき

  • 興味関心が薄い仕事でも、きっと無駄にはならないだろう(だから仕事内容をある程度妥協しよう)

その結果、どうなったか。

MBAも、その間経験した複数の会社でも、私の成績は安定せず、人間関係でも何度も躓きました。高い成績を残せたときもありましたが、私が自分自身に望んでいるものとはかけ離れていました。そこには達成感こそあれ、充足感はあまりありませんでした。

心の声に従うことの大切さを、痛感させられました。

純粋意欲がくすぐられる瞬間、再び


しかし、私を再び天職活動への引き戻すような、大きな転機が訪れました。

外資系の医療機器メーカーで人事部の一員として働いていたときのことです。会社のカルチャーを変革する取り組みのリーダーとして、私がプロジェクトリーダーを任されることになりました。

そしてそのプロジェクトのメインイベントは、600人の社員全員に、一年間にわたってコミュニケーション研修を提供していくと言うものでした。

私の心は燃えました。研修を作り、来る日も来る日も全社員にそれを届けるファシリテーターという役割に、眠っていた純粋意欲がくすぐられ、溢れ出し、爆発するのを感じました。

私はうすうす、自分の純粋意欲は「誰かの見出されていない可能性を引き出すお手伝いする」といったことであることに気づいていました。そして、研修のファシリテーターという役割はまさに、その純粋意欲を全力で表現できる仕事だったのです。

大きな船出、再び


この経験を通して、迷走していた私の天職活動は、再び大きな船出を迎えることになります。

再び心の声に従い、長年身を置いた「社員」という立場から「フリーランス」と言う立場に転じて、純粋意欲を追求する生き方をする大きな決断をしたのです。


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