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コロナ禍が起きる直前に心筋梗塞。そして妻のうつ病。

久しぶりの投稿。
2020年10月に仕事で運転中突然に胸の痛みが起き、手に力が入らなくなり冷や汗が出て異常を感じ胸を叩きながら堪えてなんとか行きつけの病院を訪れた。
しかし検査結果は異状なしで「ストレスだろう」と。
しかし、病院を出た後薬局で「セカンドオピニオンで心臓の循環器科のクリニックが近くにあるから行ったほうがいい」と言われ、その言葉に従い検査してもらった。
すると、「急性心筋梗塞だから紹介状書くからすぐ行ったほうがいい」「運転は控えて救急車呼ぶから」となり、地元の大きな病院に着くとすぐに裸にされ手術着に着替えさせられ尿道に管を入れられ手術代に乗せられ血管造影剤を注射されモニターで診て「本当だ大動脈に血が流れてない」と先生たちが言った。
左腕からカテーテルを入れ始めたがうまくいかず、足の付け根の鼠径部の動脈から再度入れ始めた。
後で知ったが、私の心臓の3本の冠動脈が普通の人と配置が逆だったらしい。
麻酔のせいか次第にウトウトし始め、死も覚悟した。
ステントを入れ血管に血を流す3時間に及ぶ手術だった。
難しい案件だったそうだが結果成功で、1週間の入院を余儀なくされ無事退院できた。
その後2か月が過ぎ2021年の1月に再び胸に痛みが襲ってきた。
診察の結果、まだ血栓の箇所が在る様で、再度手術をすることになった。
カテーテルを入れながら検査すると心臓の裏側の血管2本も詰まっている事がわかった。
そう言えば10年前から時々胸の痛みがあったことを思い出し、単なる肋間神経痛やストレスで筋肉の痛みだと決めつけていた自分の浅はかさを後悔しながら更にステント2本入れる手術をした。
血が通わなかった心臓の部分は再生しないらしい。
また1週間の入院。

そしてコロナ禍が始まり出した。

今までは、仕事中心の生活だったが、会社も休みになったり、その後リモートになったりで、自分には都合が良かったが、改めて人生観に変化が起きたことも事実だ。
「もう仕事に縛られるのは止めよう」「生きててなんぼだ」
それからは、体調悪ければすぐ休むようにして、セカンドライフも考える様になっていった。

「私はご先祖様に守られてる」

そう思ったのは今に始まった事ではなく、節目節目に「辛い事・悲しい事・苦しい事」が起きた後には必ずその後「良い事」が起きてきたのだ。

パワハラ三昧だった会社も政治の介入もあり「パワハラ禁止」
また「しっかり有休を使う」「ノルマ主義。未達には罰則やペナルティ」なども排除され始め。
私自身も「クビにするならしてみろ」と会社に対し強気に対峙する事にしたのだ。
それからは殆ど出社せずに顧客様の所に直接出向き契約も頂きなんとか体に負担を掛けずに過ごすことが出来た。
しかし、急性心筋梗塞になったからなのか、体温が平時36.8°だったのだが術後1年くらいは35.6°と壊死した心臓は再生しないせいなのか体温の低下には驚いた。

この機会にと、妻にも勧めて二人とも「悪かった歯も治療しよう」とか「大腸ポリープの検査もしよう」と頑張ってきた体のメンテナンスをし始めた。

というのも自分だけでなく妻も体調が思わしくなく、うつ病ぽくなってしまったからだ。
腰の痛みから、両肩の痛み、夫婦は似ると言うが、二人とも内科・循環器科・整形外科・精神科・歯医者に通う日々となったのだ。
現在も続いていて、妻が極度のうつ病と肩の痛みで、買い物や料理はほとんど、時には洗い物や洗濯まで私がやってる。

私はもともと楽天家で「明日は明日の風が吹く」「宵越しの金は持たない」「立って半畳寝て一畳あればいい」タイプなのだが、それでも独身時代の20年ほど前に1年程うつになり出勤放棄で仕事やめた事もあったが、今回はおかげさまで精神面ではなんとか持ちこたえている。

「良いと思ってやった事にキレられ」「ちょっとした言葉にいいがかりをつけられ」「仕事を休んでまでつきっきりでいるのに無下にされたり」それでいて急に「死にたい」「坊主にする」「海外に住みたい」「夢も希望もなくなった」と口にする妻。

高村光太郎の「智恵子抄」ではないが、それでも妻を愛してる。
いつも素直で優しく幼げな純粋な笑顔でいてくれた頃にまた戻ってくれると信じてる。

二人の時は、彼女に合わせて「否定はせず」「第三者への提案」のような会話で彼女の納得を得ている状況。
近所のおばあちゃんやら他の人と一緒の時には普通に戻ってくれるので「たまに遊びに来させて下さい」と、妻の心の逃げ道も広げてあげている。

でも、これだけ大変な事が続いてるんだから、2月に60歳を迎えた自分の余生は逆に安泰になる前兆だろうと、前向きに捉えて今は弱音をはかず耐えて過ごしています。

「冬は必ず春となる」



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