第6回ベンチャーM&Aサミット【4/4】過去のM&A経験で得た反省③
今回のゲストは、いずれも2度以上のイグジット経験を持つ経営者。
彼らは今、何に気を付けながら経営しているのか?
「これから初めてM&Aをする人にも再現できるM&Aノウハウ」の抽出をテーマに、2019年10月、第6回目となるベンチャーM&Aサミットを開催しました。
当日の様子をテキストにてお届けします。
※ 登壇者プロフィールはこちら
近年増えているスキーム・2段階売却
桐谷
M&Aで面白いな最近と思っているのは、売却して社長をやめるケースだけでなく、買い手先に残るケースが増えてきていることですね。キャリアステップはいろいろあるんだなと。
(買い手側の)事業会社でも、今は元のオーナーに残ってほしがるケースが多い。ヤフーさんやベクトルさんもそうですよね。
一度で100%買うんじゃなくて、少し残して2段階売却的な買い方をされるケースがある。
タレントバイという言葉があるように、できればその人にできるだけ残ってもらって、その人のDNAを残してほしいという傾向があると思っています。
なので、オーナーがM&A後のキャリアステップをどうしたいかによって、合う売却先も変わってくると思っています。
買ったら絶対元のオーナーは残さないという有名な事業会社がある一方で、そうじゃない会社も増えてきているので、候補の会社はどうなのか確認するといいですね。
冨岡
そうですよね。一気に100%売るのではなく、51%を売却して、価値が上がったら残りの49%を売るというパターンもありますよね。
桐谷
はい、株式の2段階売却は面白いと思います。
というのも、スタートアップを支援していると、シリーズBまで行くのってファイナンス的に結構大変で、できないケースの方が多いんです。
それだったら途中で51%売却して、資本力やインフラのある会社のバックアップを受けてIPOまでもっていくのもアリかなと思います。
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