買収意欲高い社長が欲しているもの|M&A BANK Vol.201
リーガル領域は狙い目
島袋
過去に実施されたM&Aについてお聞きしたいんですが、今年の2月にも「債務整理の森」というメディアを買収されていますよね。
春日
あとは、交通事故に関連するメディアも買収しています。
インターネットメディアの同じビジネスモデルを横展開するというのが僕らの事業戦略の大きな一つなので、当然メディアを自分たちで作るだけじゃなく、事業のM&Aもしていこうという考えかたをしています。
それに、「リーガル領域」と僕らが呼んでいる法律に関連した情報サイトは、マーケットも大きいし、参入する余地もまだまだ非常に大きい。
買収できるインターネットのメディアがあったので、買収して自分達の新規事業にして、新規領域に参入しようという形で行ったM&Aです。
島袋
金額は開示されてます?
春日
一応有価証券報告書には開示はされてます。
人は「いらない」派?
島袋
あとやっぱりお聞きしたいのは、たとえば僕がウェブメディアを売却したい場合、いろいろな上場企業さんにあたりに行くんですが、会社によって事業だけ欲しいのか、「島袋さんも残って一緒に大きくしていきましょう」というスタンスなのか、いろいろあるんですよね。
ポート社のM&Aスタイルはどういう感じなんですか?
春日
今の我々のビジネスモデルの場合は同じビジネスモデルを横展開していくだけに近いので、究極的には資産であるウェブサイトを引き取るだけで、人を引き継がないケースの方が今は多いですね。
基本的にはうちの社内のメンバーたちに買ってきたメディアをそのまま担当として任せて運営していく形でやっています。
島袋
ということは、ポートさんに売却しようと考えた場合、変な話売る側からすればロックアップで残らなくていいかもしれないですよね。
春日
そうですね、インターネットメディア事業に関しては、(ロックアップを付けて)残ってもらうことは現時点であまりないです。
買収したいメディアの条件3つ。
島袋
Facebookでも「どんどん積極的にM&Aやっていきます」ってアップされてましたよね。
ちなみに今はどういう領域を募集されてるんですか?
春日
けっこう幅広いんですよね。
僕らのインターネットメディアのビジネスモデルは基本的にはいろいろな領域に参入できるんですが、1番ポイントとして大きいのは、品質・専門性の高いコンテンツを作っていることですね。
もう1つは「ファッション性」と呼んでいるんですが、あんまり流行がないジャンル、いわゆる移り変わりがあんまり激しくないジャンルであること。
あとは、ビジネスモデルとしてGoogleとかYahooとかのアドネットワークでバナーを貼って収益化するモデルじゃなく、送客による成果報酬のビジネスモデルであること。
この3点はけっこう重要視してますね。
島袋
M&A BANK、ちょっとあり得るんじゃないですか。
春日
M&A BANKをですか?
島袋さんのサイトだと思って買えないですよ!人がいないと買えない。
島袋
これはダメってことか…
春日
ダメでしょう。(笑)
島袋
あら…残念です。わかりました。
まだいろいろ聞きたいんですが、時間なので
また次回のM&A BANKでお会いしましょう!
出演者情報
■春日博文:ポート株式会社-代表取締役CEO
1988年埼玉県生まれ。在学中に新卒採用支援業やプロモーション支援を個人事業主として開始。2011年、大学卒業と同時にソーシャルリクルーティング(現:ポート株式会社)を創業。2018年東証マザーズ上場。人材、金融、医療領域でビジネスを展開する。
キャリア領域:キャリアパーク/就活の未来
ファイナンス領域:マネットカードローン/マネットFX/ミツカル保険
メディカル領域:オンラインクリニック
リーガル領域:債務整理の森/交通事故示談交渉の森
「ポート、4期連続赤字から大幅な黒字転換に成功 現預金は前期末比⁺279%」
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。
順次更新、春日さん出演動画の一気見はこちらから
(M&A BANK YouTubeチャンネル)
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