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[Portugirl]~EU最西端での小娘ひとり旅奮闘記~[010]

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2018年5月3日

 7時過ぎに自然と目が覚めた。さすがに体内時計もすっかりこちらにセットされていた。8時にInesと最後の朝ごはんを猫三匹に囲まれながら、この旅の思い出と一緒に噛み締めながら食べ終え、部屋に戻り荷物とフライトの最終チェック。

 前々回の旅行記でも書いたが、行きのパリ~リスボン接続便ストライキからさらに帰りもストライキの対象になっていることがメールで送られてきたので、慎重にチェック。

 飛行機はまずフランスまではJoonというAirfranceの子会社LCCで飛ぶらしい。そこから羽田へは一応現段階ではコンファーム済みになっているが実際半信半疑だ。というかエールフランスの正規チケットなのになぜ接続便がLCCなんだ。往路のようにストライキで欠航になるよりはマシだから帰れるだけありがたいと思うことにした。

 ポルトの空港へは一本で行けるので、11:20にCasa de la musica駅からのメトロで移動した。20分くらいで到着するのでアクセスはいたって便利と言える。


 空港へ着いたのは12時前。まだチェックインカウンターは開いておらず、早く着きすぎてしまった。出発ロビーでWi-Fiに繋ぎながら朝ごはんの中から適当に持ってきた食料を食べて軽いお昼ご飯。なかなかCDG行きの私のフライトがオープンにならない不安もあったが、何とかオープンし、チェックイン。セキュリティーも通過し、ゲートへ。

 お土産屋さんで日本でいつもお世話になっているお店と、お世話になる新しい会社にお土産を購入。準備万端で搭乗ゲートで搭乗開始を今か今かと待っていたが、直前でゲートが変わったらしく、最終搭乗案内で気付くという紙一重ぶり。さすがに焦る。

 幸いそこまで遠くなく、走って間に合った。

 最後の方に滑り込んで乗り込んだので飛行機はすぐ出発。

LCCなので機内サービスは有料。それでも我慢して2時間でパリCDGに到着。広い広いターミナルを移動し、ゲートへ。

 ゲートへの移動中、大好きなカルヴァドスが日本で買うよりは安い値段で売られていたが、買うならちゃんとカルヴァドス地方を旅した時に買いたいので、後ろ髪引かれつつも諦めた。その時ふとお腹がぐぅ~っと鳴った。空腹がMAXだったので、簡単なバゲットのサンドイッチを買って食べた。

 しかしこの時またしても凡ミス。Wi-FiをつないでネットニュースやYOUTUBEを見ていたところ、スマホの時計が1時間ずれており、(ポルトガルとフランスでは時差1時間)またしても最終搭乗案内でゲートに滑り込む紙一重ぶり。

 機内では真ん中通路側に座ったが、隣の日本人のおばさんがなぜか途中で何処かに消えたので、1人で2席も使えた。映画ペンタゴンズペーパーを観た後、ぶっ通しで寝続けた。おかげで日本到着までの11時間、あっという間だった。往路のストライキによる遠回りと比べたらだいぶスムーズに帰れた。

羽田で祈るようにベルトコンベアを見つめ、愛おしいブルーのトロッターをPick-Upしたあと、迎えに来てくれた父とハグして帰宅。実家の自分のベッドにもハグした時、私は旅の満足感を毛布と一緒に抱えて、この旅を終えたのだった。

おわり。

しかし外伝へつづく。

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