008 Berlin
Berlin 2016
PM1:00過ぎ ベルリン中央駅に着いた。まず両替を済まそうと駅で両替所を探したが、なんと１€が147円もする。（当時１€＝130円）こんなに手数料取る気か。馬鹿らしくなってやめた。もっと安い所を探そう。
ベルリン中央駅は今まで訪れた駅の中で断トツで近代的で大きな駅だった。ホームが２つの階に分かれていて、立体交差になっているのだ。
宿まではバスで一本ベルリンフィルハーモニーのホールから歩いて10分ほど。今回のYHはそこそこ大きな場所だった。週末だったからか宿泊客も多かった。私は荷物を置きにチェックインを済ませ、部屋に向かった。部屋には５つのベッドがあり、ベッドとロッカーに番号が振られており、私の番号は５番。先客が４人。私の５番ベッドは使われており、一番使いずらそうな角の二段ベッドの下しかなかった。先客は荷物を見渡す限りヨーロッパ圏の白人の女の子たちだろう。部屋中に服が散らかっていた。まさにここは私のテリトリーだと言わんばかりに。
しょうがないので角のベッド脇に荷物を置き、私はYHに教えてもらった両替所を目指していた。バスに揺られて15分、そこは閉まっていた。通りすがりの人に聞いていくと、２軒目も閉店していた。ドイツ人もいい加減な人が多いのか。少し意外だった。
両替をあきらめ、近くにあったカイザーヴェルヘルム教会というかっこいい名前の教会に行ってみた。近くにはショッピングスポットがたくさんあり、週末を過ごす友人同士や家族でにぎわっていた。その教会のてっぺんは第二次世界大戦の時の空爆で壊れたまま。きっと戦争を忘れないためなのだろう。
次にベルリンフィルハーモニーに向かった。どうしてもヨーロッパで本場のクラシックを聴いてみたかった。しかしチケットはない。事前チケットは高くて買えない。私は当日券に賭けることにした。
開演はPM8:00、ホールがオープンするのは19:00, そして今PM4:00, 私は３時間冬空の下、ベルリンで待った。その間イスラエルから来たご夫妻と東京に住むドイツ人の男性と仲良くなった。幸運にもこのドイツ人男性、都内の有名大学でドイツ語を教えている先生らしい。ドイツ語さっぱりな私の手助けをしてくれる今夜のキーパーソンだ。
凍えるなか、ドアが開いたPM7:00, チケット売り場へ走った。（先ほどのイスラエルから来たご夫妻の奥様に背中を押されながら。）無事当日券を18€でゲット。私の後ろにいたあのドイツ人男性もゲットしたようだ。私たちはなんと隣の席だった。この公演中、ご一緒することになった。
クロークにコートとマフラーを預け、ロビーで赤ワインと本場のプレッツェル（生地の真ん中にバターが入っているもの。美味。）をごちそうしてもらった。
ワインで乾杯しながら、いろんなお話をした。奥さんのこと、ドイツのこと、このコンサートホールのこと、私の春からの就職先のこと、今回の旅のこと。話は尽きなかったが、時刻はいよいよPM8:00、私たちはそろって席に着いた。そこまで良い席とは言えないが（チケットにはドイツ語でSpecialと書いてある。）18€でこのベルリンフィルハーモニーのホールでクラシックを聴けるのならこれは満足だ。
曲目はブラームス、ベートーベン、ブラッチ。奇遇にもここベルリンへ来るときに乗った列車の名前は別名ブラームス。運命的だ。（ベートーベンだけに。）
ヴァイオリン、チェロとヴァイオリン、最後はチェロとヴァイオリンとピアノ。ただのオーケストラよりも見どころはたくさんだった。音響もうわさ通り素晴らしく、音が鳴った瞬間鳥肌が立った。日本にいる音大の友人が勧めてくれなかったらこんな貴重な経験はできなかっただろう。私と一緒にこの素敵な時間を過ごしてくれたこのドイツ人男性にも感謝である。−−PM10:30
コンサートが無事終わり、先ほどの男性に別れを告げ、東京で再会の約束を果たすべく、連絡先を交換した。別れ際の最後までとても良い人だった。私は時間も時間だったので早足でYHに戻った。明日の準備をしていたらもうこんな時間。先客は帰ってこないまま、私は就寝。その後彼女たちがAM2:00とAM5:00に分かれて帰ってきた。なんとも寝にくかった。
２月７日 AM6:30 身支度を整え、朝食をとりにロビーへ。その後チェックアウトをし、AM9:00にYHを出てまたベルリン中央駅へと向かった。
AM9:40 ベルリン中央駅に到着。ICE1589に乗るべく、私は表示に従って２番ホームへ向かった。実は本来8:30くらいのICEに乗ろうとしていたのだが、ゆっくりしたくなり列車を遅らせた。こういうこともできるのがグローバルレイルパスの良いところだろう。ただ乗って記入したパスを見せればいいのだから。−−AM10:22
定刻で列車はミュンヘンへと出発。７時間の長旅だ。
私はひたすら寝た。PM4:00 もうすぐミュンヘンだ。
つづく。
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