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30歳の私に向けた旅エッセイを作る

「30歳の自分祝いに同人誌作ろうよ!」

先日、とても唐突に友達から誘いを受けた。

別に私は普段二次創作活動などをしているわけではなく、コミケなどの即売会にも行ったことはない。いわゆる「薄い本」とは無縁の人生を送ってきた私に突然舞い降りたお誘いにすぐ反応ができなかった。

戸惑い言葉を発せなくなった私がようやく発した一言、「同人誌ってBLの?」

この時の私の顔はとてもマヌケだっただろう。

よくよく話を聞けば、どうやら別にBLの同人誌でなくても良いし、即売会に出そうと言われているわけでもなかった。同人誌って漫画のBL二次創作のことだけではないのか……。

30歳という節目に向けて、自分の好きなもので一冊作品を作ってみないか、ということだそうだ。テーマは何でも良いし、漫画でも文章でも写真集でもいいとのこと。これまでの自分の記録を形にするという意図だ。

ふむ、なるほど。その誘いは途端に面白そうに思えた。

周りの同級生が続々と28歳になり、自身も誕生日を2ヶ月後に控えた今、初めて明確に実感した30歳というライン。そこに至ることで実際に何か変わるわけではないかもしれない。しかしあと2年で何か失われるものがある気がする、何かしなくてはという焦燥感が私に襲いかかってきていたのだ。

30歳という見えない不安を前にそわそわしている私はこの素敵な誘いを二つ返事で返した。

もともと旅が好きで、ちょっとした旅行記やエッセイみたいなものを自分なりに書いてみたいという思いがずっとあった。ちょうど今はコロナで海外旅行には行けないし、今後また行けるようになるときに、今までと同じような形で旅ができるかわからない。そうすると、コロナ以前に経験した旅をひとつの区切りとしてまとめるのは、自分史としてとても良いタイミングではないだろうかと考えた。

何年経っても思い出しては笑ってしまう出来事や、「今の私があるのはこの国での経験のおかげだ!」と言えるエピソードもたくさんある。この27年間で目にした感動的な景色や、一緒に旅をした大好きな友人たちとの思い出も形に残していきたいと思った。行った先々で撮ったっきりの写真もたくさんあるのでそれらも添えたら素敵だなあ。最近練習しているiPadイラストもワンポイントにしてみたりできないだろうか……。

頭の中では、すでにとても素敵な一冊ができ始めた。

同人誌自体は自分用のみ作るだろうし、友達くらいにしか読んでもらう機会はないかもしれない。ただせっかく書くので、noteでも一緒に楽しんでもらえる人が1人でもいたらいいなあと思い、これからマガジンという形で投稿することを想定している。

みなさんが次の海外旅行に行くまでの気休めとして、読んでみてもらえたらとってもハッピー!

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