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私の聖域

ノクターン、というバンドがいる。 わたしと彼らとの出会いは、少し不思議。 大好きな、アマアシというバンドを見に行く日の前日、深夜。眠れずに、普段はほとんど見ないツイッターのタイムラインを、何の気なしに眺めていた。そうしたら、知らないアカウントのツイートに、アマアシの文字。わたしのフォロワーにアマアシを知っている人は、ほとんどいない。それに、見覚えのないアカウント。この人、誰だ?なんでわたしフォローしているんだ? よくよく読むと、どうやら次の日のアマアシの対バン相手らしい

    • 大人になった僕らは

      大好きなバンドがいなくなることは、親が死ぬより何万倍も苦しい。 親は年に一回会うかどうかだけど、音楽には毎日会ってるから。 親よりも、親友よりも、わたしを知ってくれているのが、今のわたしを形作ったのが、大好きな音楽たち。 あの夜のことを、未だにどう受け止めていいのかわからない。愛おしくてたまらないあのバンドが、引き出しの奥にしまわれてしまったあの日を。 わかってる。 本人が言っていたこと、周りが言ってくれたこと、全て正しい。バンドは手段であるべきで、そのバンドが目的になっ

      • twilight(s)

        なるべく感傷ベクトルの新曲については、遅れても感想をまとめておきたいなぁ。というわけで3作目、「twilight(s)」。 前回書いた「境界線上にて」のまとめに、過去作からシアロアへのつながりだったりも書いたし、なによりもあまりに重すぎたので、今回はちょっとライトに書いていきたい。気持ちだけはある。 「twilight(s)」。薄明かり、というよりは儚い光みたいなイメージなのかな。囁一さんいわく、ポップな恋の歌。 今回はまずあのストーリーに言及せねばなるまい。今までシア

        • 青春を終わらせたその先で

          11月から散々ツイッターで騒いでいる、感傷ベクトル・田口囁一さんによる「シアロア」の再連載。 再連載自体もものすごく嬉しいし、登場人物たちのその後が読める書き下ろしエピソードも心の底から楽しみなのだけれども、なによりもそれにともなって発表される新曲群たちが、とんでもない破壊力で。特に「境界線上にて」がもう。なにあれ。 その暑苦しい興奮のままに書き殴るとする。 ちなみにこれを書くにあたって、書きたい内容をメモにまとめる、っていう作業だけで三時間かかってる。あまりに重いから

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          好きなことに呪われた人はみーんな生きることが下手くそだなぁ

          好きなことに呪われた人はみーんな生きることが下手くそだなぁ

          深夜のひとりごと

          感傷ベクトルのファンを増やす方法をずっと考えている。 以前、バンプやサカナクションのプロデューサーさんにお話をうかがう機会があった。 その時に、それぞれのバンドのプロモーション戦略をお話ししてもらった。 途方もない数のデータを元に、熱を持って、多くの人たちを巻き込んでいく過程を知って、憧れとともに、そこまでしないと人の気持ちは動かせないのかと、絶望すら感じた。 でも、それでも、わたしはわたしの好きな音楽のファンを増やしたい。 囁一さんはあぁ言ってくれたけど、こんな数じゃ足

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