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元本部長、マックのバイト面接に行ってきた。

みなさんこんばんわ。相馬といいます。
先週から書き始めてみました。

21年にわたって勤めた会社を退職して3週間、思うところあってマックのバイトに応募しました。そして、さきほど面接に行ってきました。

入り口がわからん 

先日にお電話を頂いた際「お店に来てください」と言われて「わかりました」と軽快に答えたものの、お店のどこから面接という流れになるのかがいまいち腑に落ちていません。

何か面接会場的なサインがある。わけもなく、面接時間も迫っていたことからお店に入ると、当然「いらっしゃいませ」とスマイルをいただきます。「このおじさんがバイト?」と冷ややかな目で見られたらどうしようとドキドキしながら「バイトの面接なのですが」とクルーの方に伝えると、「こちらにどうぞ」と、こともなげに、そしてにこやか(といってもお客さんに向けるほどではなく)に店外に連れ出されました。

雪の翌日でしたので事務所への階段は溶けかけた雪に覆われていて「気をつけてくださいね」と声かけていただきながら登っていきます。事務所使いの部屋というより、住居用といった風情の事務所は、クルーの方の靴の店があったり、ハンガーにたくさんの制服がかかっていたり雑然としています。

面接用の机といったものもなく、そのへんにある椅子をあてがわれ「少々お待ち下さい」といってクルーの方はお店に戻られます。休憩中と思しき別のクルーの方もいらっしゃいましたが、バイトの面接は日常茶飯事なのか特に私に(おじさんであることも含めて)気を止めるでもありません。

退職理由は気になりますよね。

手持ち無沙汰ななか待っていると、先日、丁寧なお電話を頂いた店長がいらっしゃいました。想像通りの感じの良い方で、おそらく30台半ばくらい。

淡々と面接がはじまります。

店長「12月一杯で会社をやめられて、もう会社を設立されたんですか?」

私「はい、会社って20万ちょっと払えばすぐに作れちゃうんです。」

店長「こんな経済的に不安定なときに、会社辞めちゃって大丈夫なんですか?」

私「早期退職制度でして、なんとなく辞めちゃいました。」

と、マックのバイトとはほぼ関係のないお話。

その後も広告業界の構造的な問題点やら、店長さんがあるお店にいたときに私の前職の会社の人がCM撮影によく来ていた話など、なかなかバイトの話にはなりません。

何なら広告業界を志望する人を私が面接しているような空気。

テストに感銘

そんな話を続けていると、何やらテスト用紙のようなものがプリントアウトされて、「適性テストなので答えてみてください」と差し出されます。

「やばい、赤いペンしか持ってきてない。黒いペンも持ってきてない使えないやつと思われたらどうしよう!」と、また焦るのですが(というくらいに面接に不慣れです。45歳ですが。)、こちらから何を言わずともペンも貸していただき、事なきを得ます。

そのテストはお店で起こる様々なシチュエーションに対し、どのように対応するのが正しいかを答えるテストで、自分の裁量でクイックに対応すべきこと、マネージャーに確認することなどを聞かれます。

会社ではそれなりに裁量権があって特定領域に限っては数百万の決裁も自分の裁量でできていたのですが、

お客様がハンバーガーを落とされた。代わりのハンバーガーを無料で渡していいのか

みたいな設問に悩みます。

「自分で考えずにすぐにマネージャーに聞きまくっていいのだろうか?」「とはいえ100円くらいのもの。バイトとはいえ、クイックレスポンスでお客様のハートを掴むのが正解なのでは」など、店長にさとられないようにしつつもペン先はしばしば止まるのでした。

一方「こういうレベルまで確認していくんだ」ということはわずか数ページのテストでもわかって感心するとともに「やっぱ、マックでバイトするって勉強になりそうだな!」とワクワクしてきていました。(テストの詳細がかけないのが残念です)

やっとバイト面接っぽい話

テストを答え、やっとバイト面接っぽい話。

店長「志望理由はなんですか?」

私「早起きしたいのと、体を動かしてお金を稼ぎたいのと、マクドナルドの仕組みが知りたいからです。」

店長「いろんな年齢層の人いますが、大丈夫ですか?」

私「はい、得意です。」

等々

その場で合否の判定をいただけるのかと思っていましたし、そもそもおじさんが雇ってもらえるの不安なので結論が早く知りたかったのですが、

「では、結論は明後日お電話します」

とのこと。

感じの良い店長との楽しい面接は終わり、事務所をでました。

期待感MAX。さてどうなるか。

20分くらいの間でしたが垣間見えるシステム化された対応、マニュアルなどに「業務効率化のためにファストフードの仕組みを体感しよう」という自分の選択が正しいという確信ができましたし、そして何より、前職以外かつジャンルも全く違うところで働くこと、そしてお金をいただくことのワクワク感に包まれながら、雪の残る階段を下っていきます。

雇ってもらえなかったらショックだなぁ。

さて、生きていけるのか私。

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