嘘をついてしまうのは悪いことではない
「嘘つきは泥棒のはじまり」
昔からそう言われますが、実はみんな、日常的に嘘をついているなと感じています。
しかも無意識に。
「嘘をつく」行為は、悪いものもあれば、人に害を与えないための優しさでつく嘘もありますよね。
今回は人のためにつく嘘についてのお話です。
なぜ嘘をつくのか
こんにちは。
NLPプラクティショナー、LAB®プロファイルプラクティショナー、アドラー心理学勇気づけ講師のまあこです。
なぜ私たちは嘘をつくのでしょう?
発達心理学においては、人間は3歳児くらいにはもう嘘をつくことが出来るようになると言われています。(個人差はあれど)
「嘘」というのは対人関係の中でこそ活かされるものですから、嘘がつけるということは他者を理解している、自分と相手は違う考えを持っている、ということが理解できている証拠でもあります。
嘘をつくこと自体はよくないことかもしれませんが、他者を理解したり、他者の気持ちを想像したり出来るようになることは、将来的に共感性を養う上での大切なステップとも言えるのではないでしょうか。
対人関係の中で生きていくために、私たちは嘘をつくのです。
人に好かれたいと思う人ほど嘘をつく
このように、幼少期から「他者」の存在を認識して育つ中で、大人になった私たちは
相手に好かれたくて嘘をつく
ようになります。
「全然気にしていないよ」
「私は大丈夫だよ」
「私もそう思っていたんだ」
本当はそれほど思っていないのに、本当はあまり好きではないのに、本当はすごく辛いのに、相手に「NO」と言えずつい嘘をついてしまいます。
特に「嫌われたくない」と強く思っている人、自己肯定感の低い人、承認欲求の強い人は嘘をつきやすい傾向があります。
「これぐらい大したことないさ」
そう自分に言い聞かせる、自分を守る自己防衛のためでもあると言えるかもしれません。
自分の「本心」を見失ってはいけない
私は、人に迷惑をかけない嘘をつくのは悪い事ではないと思っています。
詐欺のように犯罪を犯したり、人を傷つけて自分を守るような嘘は言語道断ですが、自分を守るためにつく嘘は時に必要だと思うのです。
日本は空気を読む文化が根強いですから、会社の上司にゴマをすったり、嫌いな同僚にうまく話を合わせることも、円滑に生きていくためには必要なことです。
状況に合わせて自分を守るために、かわいい嘘はついていいと思います。
ただし、絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは
自分の本心を見失わないこと
です。
人に好かれたい、自分をよく見せたいと思うあまり、嘘をつきすぎて自分の本当の気持ちすら分からなくなってしまう人がいます。
ポイントとしては、
本当に大切な相手には本音で話す
ことが大事ですね。
どうでもいい人には適当に嘘をついてもいいと思いますが、自分にとって大切なパートナーや家族、友人、仲間に対しては嘘をつくのはおススメしません。
というか、恐らくあなたの嘘はバレている。
親密な関係なら、言葉と行動に矛盾が出た時、相手は気づきます。あなたの嘘がバレると、相手はあなたを信頼できなくなります。
その区分をしっかり自分で認識した上で、うまく使い分けましょう。
「嘘も方便」
白か黒かとガチガチに判定せず、人間は時にそのようなものだと理解していると、世の中ももっと優しい世界になるのではないでしょうか。
今回はこの辺で。
ここで出会えたことに感謝します。
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