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できることをやりきる〜2021大学軟式野球日本代表学生コーチの活動録〜

こんにちは。
日本体育大学大学院に在学しているごくごく普通の大学院生です。大学では、"軟式野球"という競技でプレーしていて、日体大男子軟式野球部の学生監督として活動していました。さらには、2021年度大学軟式野球日本代表の学生コーチとして活動しました。

日本代表の活動は2021年12月15日から19日の5日間で宮崎にて行われました。活動の様子は大学軟式野球日本代表公式Instagramよりご覧ください。

さて、今回の記事では、学生コーチという役割に焦点をあてて記事を書いていこうと思います。大学軟式野球日本代表において"学生コーチ"という枠ができたのは、2021年です。そうです。私が初の大学軟式野球日本代表学生コーチということになります。

ですが、これは大学軟式野球に携わってこられた学生監督や学生コーチの方々の頑張りがあっての”今”だと思っています。大学軟式野球における学生コーチの歴史を紡いで下さったOBの方々に感謝をし、日本代表に学生コーチが創設された意味を感じながら、今後の活動に取り組んでいくべきだと思っています。

そんな思いを形にするべく、こんな記事を書いてみました。まだ読んでいないという方は、ぜひご覧になってから本記事の続きをお読みになってください。

この記事の中にはこんなフレーズが出てきます。

そして大学軟式野球が世の中にまだまだ認知されていない厳しい現状を一番痛感しているはずです。その現状が悔しくて悔しくて悔しくてたまらないはずです。硬式野球や準硬式野球と常に比べられ周囲から冷ややかな視線を浴びせられ「だから、軟式野球は....」と思われている現状に気がついているはずです。そんな現状を変えるために行動してください。本当になんでもいいです。SNS発信をするでもよしいつもお世話になっているお店にビラを配るでもよし。色々な人を巻き込んで大学軟式野球発展のために行動してください。その小さな行動が未来の大学軟式野球につながります。

これを見たあなたはおそらく、こう思ったことでしょう。

「で、お前は何かしたんか。」

というわけで、大学軟式野球日本代表学生コーチが行った具体的な活動について書いていきます。

1. 主な活動内容

主な活動内容としては以下の4つに分類できます。このnoteでは簡単に何をしたのか書いていきます。詳細は、私のInstagramに日を追って掲載しています。
(※下記の画像をタップしてみてね😁)

◯スタッフ間連携

メニューについて質問している様子です
※怒られているわけじゃないよ

23名の選手と4名のスタッフ陣の”橋渡し役”です。選手の意見を集約してスタッフ陣に伝えたり、スタッフ陣でまとまった意見を選手に伝達して、選手を動かします。5日間限定のチームです。初対面の人ばかりです。まずは、性格や特徴や思考を掴むことが大事で、自分から話しかけることの大切さを学びました。待っていては何も始まりません。

◯選手間MTG

リーダーたちとはかなり密な時間を過ごした

練習中はもちろん、練習前、練習後の選手間MTGをまとめます。練習後のMTGの前には、リーダー陣で話をまとめてから選手間MTGに望みます。練習内容の反省、意見の相違、どういうチームにしたいか、改善点、明日の練習のテーマなど、たくさんのことを話し合いました。

◯トレーナーとしての役割

この日は激しいトレーニングをしたので入念にクールダウン

ウォーミングアップとクーリングダウンは学生コーチの仕事です。というのを、初日に知りました。日体大での学生監督での経験やアスレティックトレーナー実習での経験を活かして、きっちりプログラムデザインを行いました。その日の状況によって、5日間のアップメニューを変えることができたのは、大きな自信となりました。

◯三塁ランナーコーチ

ベンチに戻るとすぐフリースに袖を通します。。。

試合では、三塁ランナーコーチを任されました。ランナーへの指示はもちろん、カウント毎に監督からのサインを選手に伝達しなければなりませんでした。プロ野球のイメージです。そして、格好にご注目ください。試合の日は突風が吹き荒れる極寒で、かなり寒かったです。それにもかかわらずフリースを着ていないのにはワケがあります。フリースは赤色なのですが、それだとどこを触っているのか選手から分かりにくいと思われると思いました。だから、この寒そうな格好です。その工夫あって、サインの伝達ミスや選手からの不満は一切ありませんでした。

2. 活動期間中の必需品

活動にあたって、何を準備すれば良くて、何を持っていけば良いのか全く分かりませんでした。ですが、一応持って行くかの精神とこれがあったら便利だなの精神で所持品を考えました。
#どんな精神だい
高価なものを購入することができないので、ないものは手作りです。

※あくまでこの必需品は私が自分の意志で持っていったもので、未来の学生コーチが必ず持っていかないといけないというものではありません。もし、日本代表の学生コーチを目指されている方がこの文章を読んで下さっているのであれば、スタッフ陣に聞いてみることをお勧めします。

◯2種類の手作りホワイトボード

ユーモア溢れる「今日のめあて」👀

ひとつは、メニューや伝達用のホワイトボードです。「練習メニューや班わけが書いてあると分かりやすいじゃん」と、ただそれだけの理由です。これはどこの学生コーチもやるよね。

手作りメンバーボード

「遠征の場所は、宮崎。球場のホームページを見てみると、プロ野球の球場みたく、メンバーボードが備え付けてある球場ではなさそう。でも、試合に出ているメンバーと出場を終えたメンバーが一目でわかるようなボードがあればいいよな。よし。つくっちゃえ。」ということで作っちゃいました。名前の札が2個ある理由は守備用と打撃用です。そして、マネージャーがスコアを書く時に楽させようと思って、背番号も横に小さく。

◯マーカー

トレーニングテーマとメニューは日によって変えた

本当はラダーやミニハードルを持っていきたかったのですが、手荷物が多くなるので流石に無理ということで、マーカーのみを持っていくことにしました。30個ほどかな。でも、2日目だけホテルに忘れてしまったんです。コンディショニングコーチから「投手のトレーニングメニューで使用するから・・・」と言われた時が、一番焦りました。
#なんで忘れるかね

◯ストップウォッチと笛と電子ホイッスル

そして、ストップウォッチと笛は学生コーチの必需品ですよね。ここでのポイントは笛と電子ホイッスルの両方あるということです。電子ホイッスルだけだと、誰かに貸していた時に自分も使うってなったら、自分が使えない。そして、笛だけだとこのご時世だから衛生的に厳しい。てなわけで、両方持参したら、思った通りのことが起きたんですね。
#こりゃ不思議
#ありがとう教育実習

◯メモ帳

メモ帳に関しては、あたり前ですよね。よし、次。

◯ノックバット

ノックバットは商売道具だから、使い慣れたものがいいし、軟式用でずっと使っているものは、友達から誕生日プレゼントでもらったものです。それを家に置いていくことはできませんでした。日本代表チームにノックバットは数本あったのですが、どうしてもこのバットが良かったんです。
#機内で折れなくて一安心

3. SNS発信

SNSでの発信は根気強く続けてきました。かっこよさ・シンプルさ・見た目・伝わりやすさを重視して発信を心がけました。文章だけでなく、画像作りにも力を入れました。

◯日本代表選考会の時から発信していた

実は、日本代表の選考会の時から記事を書いていました。選ばれても選ばれなくても、軟式野球に貢献するということは変わりません。「このような活動があるんだ」と思ってくださる方が1人でも増えれば、それでいい。そんな思いで書いていたら、見事選出していただいたので、こりゃもっと力を入れていかないといけないなと思っていました。

◯秋の全国大会のリポート

その第1歩として11月に行われた大学軟式野球の全国大会に注目しました。この大会には日本代表の選手たちが数多く出場します。大会前には注目ポイントを独自の視点で綴ったり、大会期間中は毎日試合結果をリリースしたりしていました。大会後には、全国大会の総括を行い、白鷗大学が出場するスポニチ旗や日本代表の活動を行いました。

◯大学軟式野球日本代表メンバーの紹介

カラーは黒と赤で統一し、カッコよさ重視

その後は、大学軟式野球日本代表の活動に向けたSNS広告をしました。その中で、1日1人ずつ、メンバー紹介を行いました。プレー中の画像で選手が一番かっこよく写っていると思うものを選び、デザインを作成していきます。Adobe先生のおかげで、スムーズに納得のいくものが出来上がりました。

◯カッコよさと見た目重視のサムネイル

Instagramストーリーズにて
サムネ作りが一番楽しかった
見やすさ・シンプルさ重視

これらのサムネイルや画像は全て作りました。カラーを統一させること、伝わりやすいフォントを選ぶこと、カッコよくて訴えかけるものがあるデザインにすること、何を伝えたいのか一発でわかるデザインにすること。これらを意識しました。「かっこいいです」「その画像ください」その言葉がどれだけ嬉しいことか。美術とは無縁の生活を送ってきたのですが、やってみると楽しいもんですね。

◯活動後の記事投稿

Adobe先生、最高です
コムドットを意識してつくってみた

そして、活動後も抜かりなく。

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いかがだったでしょうか。
最後まで長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

これが私が大学軟式野球日本代表学生コーチで行った全てです。大したことはやっていませんが、自分のできる範囲で、最大の努力をしたつもりではいます。これからの軟式野球界および大学軟式野球界が盛り上がっていけばという思いで執筆しました。

そして、これが正解でもなく、もっとやれたこともあると思います。どんどんリニューアルしてもらって、大学軟式野球の歴史を塗り替えていってください。歴史は塗り替えるためにあります。


明るい未来を掴みにいきましょう。





ー編集後記ー
日本代表で活動ができたということは、自信になりました。なぜ、ここまで辿り着けることができたのかを考えてみると、”いろいろな方の支え”。これに尽きます。日体大男子軟式野球部での学生監督での経験、高校野球指導での経験、アスレティックトレーナー実習での経験、スポーツ心理学ゼミでの学び、西野亮廣エンタメ研究所での学び、教育実習での経験、UNIVAS STUDENT LOUNGE(#U_S_L_ )での経験等があってのこれらの活動です。改めて、いろいろな場所に、顔を突っ込んでおいてよかったなと思いました。そして、どこにいっても未熟な私に、時に厳しく、時に優しく指導してくださった方々のおかげで今の私があるのだと痛感しました。本当に感謝しています。そして、私はこんなところに満足はしていませんし、何も恩返しができていません。もっともっと努力を重ねて、挑戦して、しぶとく自分を磨いていこうと思います。というのも、最近の私は、非常に怠惰な生活を送っておりました。しかしながら、この記事を執筆していくにつれて、「何、このくらいで満足してんだ」「さっさと次に迎えよ」と天から囁かれていることに気がつきました。全然ダメですね。自分を一番甘やかしているのは自分でした。そんな自分とは今日でお別れしようと思います。また、クソだらしない自分が現れたら、怒鳴りつけてやってください。


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