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縁と関係性について考えたいときに|コーチが観た4月の映画

夫婦そろって映画好きで、年間40-50本は映画館で鑑賞しています。
せっかくなので、2024年2月から、1ヶ月の映画レビューにチャレンジしています。

自分の感情の保存にもなる気がして、楽しみ。
時には、コーチ視点で感じたことも伝えられたらと思っています。

これから鑑賞される方のため、結末にダイレクトに触れることは避けますが、ある程度の内容を表現することはお許しくださいね。

4月の劇場鑑賞は2作品と少なかったですが、本当に素晴らしい2作品なので、どちらもめちゃくちゃおすすめですし、語りたいです。

パストライブス/再会

ソウルで同じ小学校に通う12歳のノラとヘソン。しかしノラ一家が海外移住することになり、2人は離ればなれになってしまう。
時が流れそれぞれの生活を送る中、SNSを介してネット上で再会。
そして、24年の時を経てニューヨークで再会する7日間を描いた作品。

<感想>
もう、大好きな作品です。間と余韻がたまらないです。

大人になった私たちだからこそ感じられることが凝縮された、上質な映画だと思いました。恋愛映画というより、関係性や人生の映画です。

「あの時こうだったら、今は違った人生だったかもしれない」と考えることが誰しもあると思います。その「こうだったら」がもし今実現できる距離に訪れたら・・・?あなたはどうしますか?

この映画で出てくる大切なキーワードが「縁」。
「見知らぬ人とすれ違ったときに、袖が偶然触れるのは、前世でふたりの間に“縁”があったから。」

この言葉が深く沁み入り、自分の人生もふと照らされるような気持ちになりました。

今世で出会う人たち、すれ違って袖が触れる人たちとの縁を、より大切にしたくなりました。

しっとりと夜に観るのがおすすめです!これからの梅雨時期にもよさそう!

アイアンクロー

アメリカの伝説的なプロレスラー一家であり、次々と見舞われる悲劇に「呪われた一家」とも言われたフォン・エリック家の実話をベースに描いた作品。

<感想>
プロレスの話か…と最初は興味なかったのですが、おすすめされて観てみたら、これは完全に家父長制における「家族システム」の話でした。

プロレスのこと何も知らなくても、興味なくても、親子の関係性や家族システムに関心があればぜひ観てほしいです。

息子たちが次々と、とんでもない不幸に見舞われていきます。

そして、一見偶発的なものに感じてしまうんですが、ちゃんと全部、父親が引き起こしている。

父親は息子たちに悪気なくやっているし、それが愛だと思っている。
息子たちも、父親を尊敬し、愛だと思って受け取っている。

無自覚に支配すること、無自覚に支配されること。
システムの当事者である自分たち自身が、問題が見えなくなっていることが怖いことだなと思いました。

皆さんの感想も聞きたいです。


すごくよかった2作だったので、結構語ってしまいました。
劇場で見逃した方にも、サブスクに出てきたらおすすめしたいです。
来月も注目作があるので楽しみです!

【普段はパーソナルコーチングをしています】
上司やパートナーとの関係性に悩む方にもおすすめです。


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