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「お茶でも飲んでいきな」が10年越しに効いてきた話

こんにちは!ひらくコーチ、もりまりです。

昨年、これといった明確な理由も特定できないまま、すごく重たい気持ちが続いたことがありました。

もちろん本業は全然進まないし、大好きなコーチングも自分から離れていってしまうような感覚があって、それにまた焦って、抜け出せないことに悩んだりして。。

そんな時、思い切って1日休みを取りました。

カフェでぼーっと過ごす中で、ふっと思い出したことがあって、そしてそれが自分にとってすごく大事なことのような気がして、忘れたくなくて今更だけどnoteを書いています。

「お茶でも飲んでいきな」

この言葉をかけてくれた人が、あなたの人生にはいますか?思い出せますか?本当に些細で、そこから何かが起こることもないような場面がほとんどかもしれません。

でもそんな場面が、小さく小さく自分を支えてくれているのだとしたら・・・?

これを読んでくれているあなたにも、そんな人がいればいいなと思うし、私も誰かにとってそうありたいな、という願いが湧いてきています。

2組の恩人

これまでの私の人生には、そうやって声をかけ続けてくれた人が2組います。
1組は、大学時代に住んでいたマンションの管理人ご夫婦。
もう1組は、新卒で入社した会社の営業時代にお客さんだった、薬局の皆さん。

どういう人たちだったか少し紹介させてください。


まずはマンションの管理人ご夫婦。

当時、香川から上京してきたばかりの私は、学生専用マンションに住んでいました。
そこは、「管理人室にいつでも遊びに行っていい」というマンションでした。(そこに安心感を見出して親がマンションを決めました)
不思議なマンションですよね・・・笑

とはいえ、管理人さんとは交流しない入居者がほとんどだった中、私は入居時から可愛がってもらって、よく「お茶飲みにおいで」「ごはん食べにおいて」と声をかけてもらいました。
そういえば、管理人ご夫婦と私で、旅行に行ったこともあります。

上京しても寂しかった記憶がないのは、管理人さんからこの愛情をもらっていたからかもしれないなぁ、と今では思います。



そして、もう1組。お客さんだった薬局の皆さん。

当時、医療関係の営業をしていたわたし。会社も同僚も大好きだったけど、なかなか思うような営業成績を出せずにいました。

そんな時、訪問する度に、「お茶でもどうぞ」と薬局の奥のスペースに入れてくれて、お茶を飲みお菓子を食べながら、他愛もないいろんな話をしました。
「売れない、売れない、、」と悩んでいた私にとって、心休まる時間でした。


休みをとったその日、このことを突然ふと思い出し、実はその時期の自分が「お茶でも飲んで行きな」という言葉と、そこに乗る気持ちに支えられていたことを思い出したのでした。

10年越しに効いてきた言葉

「お茶でも飲んでいきな」 

当時は、日常の中で一瞬で過ぎ去る、些細な一言でしかありませんでした。でも、実はとっても温かい言葉だったんですね。

「この場の目的は何?ゴールは何?」と問うことが多いビジネスの日常の中で、行き着くゴールを決めずに『ただ場をともにする』ことの豊かさを思い出しました。

そして、「お茶でも飲んでいきな」と誰かに言える自分でもありたいと思います。そこに目的を求めず。



コロナで停滞していたところから、少しずつ活動が息を吹き返してきつつあるこの頃。改めて、こんなことを考えています。


管理人ご夫婦も、薬局の皆さんも、お元気かな。


コーチングのご提供もしています。
お茶を飲むように、ゆっくり一息つきたい方におすすめです。
お気軽にお問い合わせくださいね。


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