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不登園になったHSCの娘が登園できるようになるまで

うちの娘(5歳)はHSC(Highly Sensitive Child)という「人いちばい繊細で敏感な子」です(児童精神科で受診済み)
日本人では5人に1人がこの気質だと言われています。

なので我が子以外にも該当する子がけっこういるはずで、何かのお役にたてたらと思い、気づいたきっかけや不登園になった話、園に理解してもらうまでの話(けっこう大変だった)、現在について書いてみました。

子どものプライバシーに関わる内容なので、本当に必要な方にだけ読んでいただきたいと思い、途中からは有料にしました。

気づいたきっかけ

なんとなく「ん?」と思い始めたのが1歳半くらいの頃、

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食事中に私がティッシュを使いたいなぁと思っていたら、1歳半くらいの娘が近くにあったティッシュ箱をスッと差し出した。
何も言ってないのになんでわかったんだろう?
1歳でそんなことできる?
気がきかないタイプの私はビックリ。

その後私の弟がうつ病を発症して、色々調べているうちにHSPという気質があることを知った。
持って生まれた気質なので、幼少期のときに特に苦しんできた可能性がある、ということ。もしかして、と思い、その幼少期のときの特徴を読んだら娘の性質に当てはまる項目が多く、これだ。。と思った。
それが3歳になったばかりのとき。2017年

HSCとは?

HSCはHSP(Highly Sensitive Person)の子どもバージョンなので、まずはHSPとは何かについて

HSPとは
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称です。
簡潔に言うと、「人よりも繊細で敏感な性質を持つ人」という意味合いになります。

『ひといちばい敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている』エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版

HSCとは

また、そのような性質を持つ子供をHSC、Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)と呼びます。

『ひといちばい敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている』エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版

この概念はアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が1996年に提唱したものです。

HSCチェックリスト

HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト
次の質問に、感じたままを答えてください。子どもについて、どちらかといえば当てはまる場合、あるいは、過去に多く当てはまっていた場合には「はい」、全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合には、「いいえ」と答えてください。

01 すぐにびっくりする
02 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
03 驚かされるのが苦手である
04 しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
05 親の心を読む
06 年齢の割りに難しい言葉を使う
07 いつもと違う臭いに気づく
08 ユーモアのセンスがある
09 直感力に優れている
10 興奮したあとはなかなか寝つけない
11 大きな変化にうまく適応できない
12 たくさんのことを質問する
13 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
14 完璧主義である
15 誰かがつらい思いをしていることに気づく
16 静かに遊ぶのを好む
17 考えさせられる深い質問をする
18 痛みに敏感である
19 うるさい場所を嫌がる
20 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
21 石橋をたたいて渡る
22 人前で発表する時には、知っている人だけのほうがうまくいく
23 物事を深く考える

得点評価  
 13個以上に「はい」なら、お子さんはおそらくHSCでしょう。しかし、心理テストよりも、子どもを観察する親の感覚のほうが正確です。たとえ「はい」が1つか2つでも、その度合いが極端に高ければ、お子さんはHSCの可能性があります。

『ひといちばい敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている』エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版


▼共感力の高い娘のエピソード

終わらないイヤイヤ期

1歳半からイヤイヤ期が始まって、3歳になっても落ち着かなかった。
晩ごはんの時間になると、鼓膜が破れそうなほどの大きな声で泣き叫ぶのが、毎日。
今思えばたぶん園で張り詰めていた気持ちが爆発していたんだろうと。

でもそれはまだ甘えたい盛りの2歳の時に、下の子が生まれたからだと思っていた。
3歳の夏から園に行きたくないと言うことが多くなってきたと同時に、夜中に怖い夢を見て泣き叫ぶ、夜驚症もときどき起きた。

不登園

4歳になる年の新年度が始まると、春、夏、秋、冬、の季節の変わり目に、不登園になり、数日休ませた。

園のお迎えのときに、注意深く観察したり、長女が話しやすい夜ねる前に、今日の出来事を聞くと、どうやら同級生との関係があまりうまくいっていない様子だった。

園にも不登園になるたびに相談した。
園での様子は、元気だし、なぜだかわからない。とのこと

4歳は年齢的にまだそれぞれ自分でいっぱいで、友達同士、相手への思いやりができるのはこれから。ということも教えてもらった。
ならば、大変だと思うけど可能な限り保育士さんによるフォローをお願いしたいと伝えたが、その後も娘の様子は変わらなかった。

まあ、年齢的にもそういう時期なのかもしれないし、園に行きたくないというのは子どもには良くあることだし、行ってもらわないと仕事にならないので、仕方なく行ってもらっていた。

でも心から笑うことが少なくなった長女のことが気になって仕事をしていても落ち着かなかった。


まだ曜日感覚のない娘は、不登園が始まったころから毎晩「あした保育園?」と聞くように。

そして4歳の冬。

「違う保育園に行きたい」
「保育園でみんな、ひーの事いらない子って思ってるんじゃない?」
気になる発言も増えてきて

マイドキュメント (238)

            

マイドキュメント (238) 2

無表情で「イエーイ」

まずい。
「行きたくない」と言っているうちはまだ良いけれど、「親に言ってもダメなんだ」という諦めの感情が生まれていた。
親にも心を閉ざしてしまったら終わりだ。

保育園に理解してもらえるまで

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