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「ロック・ミュージック史」の名盤に関する思索です。
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#ルーツ・ロック

南部への憧憬を抱いた作家とそれぞれのアメリカーナ

南部への憧憬を抱いた作家とそれぞれのアメリカーナ

今回、ご紹介するのは、アメリカーナ系のロックです。

アメリカーナ・ミュージックは、アメリカ合衆国における白人音楽のルーツであるフォーク/カントリー/ブルーグラスや黒人音楽のルーツであるブルース/R&B/ゴスペルといった各音楽ジャンルの伝統的なスタイルが融合されたサウンドを特徴としています。

60年代後半から70年代半ばに掛け、多くの作家が同ジャンルの生誕地である米国南部の音楽へと向かいました。

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ブリティッシュ・ロックの雛形となったハードでソウルフルなロックンロール

ブリティッシュ・ロックの雛形となったハードでソウルフルなロックンロール

今回、ご紹介するのは、ブルース/カントリーやR&B/ソウルの流れを汲むハード・ロックです。

1970年代のロック・ミュージックを俯瞰的に捉えてみると、ロック・シーンの主流は、ハード・ロックでした。

ハード・ロックは、同年代、あらゆるスタイルを確立させていますが、その始点を改めて遡ってみると、ブルース・リヴァイヴァルのバンドのサウンドから発展(1)し、ブルースやフォーク・ロックのルーツとの関連を

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ルーツへの回帰から一つの集大成と時代の区切りを示したロック・ミュージック

ルーツへの回帰から一つの集大成と時代の区切りを示したロック・ミュージック

1960年代後半、ロック・シーンは、前年までのサイケデリック・ロックの流れから一転し、ルーツへの回帰が顕著となりました。

その背景には、同時期、ベトナム戦争や人種問題が混沌の一途を辿っており、社会情勢の不安定化に伴い、各ミュージシャン達は、ルーツへと回帰することで自身の足元を今一度見直そうとしたのかもしれません。

ブルース/R&Bやフォーク/カントリーなど多様な音楽ジャンルを束ねる事で成立した

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