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HSPだけど“ケセラセラ”となった留学後半

Blonjour!

留学中にたくさん更新しようと思っていたのに、もう帰国して早2か月が経ってしまいました。

たった今これまでの3本の記事を読み返して、あの頃は本当に必死に毎日を生きていたのだなあと感じました。それなのに、過去の記事を読んでも何も思わず、もう新しく頑張ろうとしている自分がちょっぴり悲しいな。

私は2023年3月頃から、精神的な不調に陥りました。

人と会うこと、自室から一歩外に出ることがだんだんと辛くなっていったのです。人がいる教室に入ると頭痛や吐き気がするので、授業に行けない日が何度もありました。

「全てを遮断したい。一人になりたい。」

と毎日毎日思っていました。

外出やパーティの有難いお誘いをすべて断り、大学の交流会にも行けなくなり、人付き合いを避けていく日々。一日中涙が止まらなくて、ベッドから動けない日も。
一番悲しかったことは、せっかく留学に来ているのに、フランス語を使えない、喋りたくない日々になってしまったことです。

なぜこうなってしまったのか。

原因は、住環境と自身の気質だと思います。
まず、フランスは今年3月から一気に寒くなり、気温が0°の日も多くありました。その寒さなのに、2月終わり、私がロンドンミュージカル一人旅から帰ったあたりから自室の暖房がいっさい効かなくなったのです。寮の受付に直接言っても直る気配がありませんでした。
湯船もないから、体を温めるすべがない。
結果、毎日寒さに凍えながら過ごすこととなり、私のメンタルは崩れていきました。
今まで自分がいかに快適な住環境で生きてきたのか、身をもって知りました。

気質に関して、私は心療内科からHSPだと診断されています。
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、周囲の刺激に敏感(過度に反応してしまう)で、「繊細さん」と呼ばれる気質・性格を持つ人を指します。人口の20%はいると言われています。
HSPと診断されてからは、今までの私の心身の不調に納得がいきました。

話が逸れますが、私はこのような症状を抱えていました。
・整体に行くと体が過度に緊張して固い、といつも指摘される。
・体の過緊張による月経不順。
・仲がいい友人と一緒にいるのはすごく楽しい、それなのに早く一人になりたい、帰りたいと思う。一人になった途端どっと疲れがでて何もできなくなる。

心療内科の先生には、「たぶんそれ全部HSPだからだよ~」と言われ、今まで辛かったね、頑張ってきたねと言葉をかけてもらえたのです。
初めて私のことを心の底からわかってくれた、と涙が溢れたのを覚えています。


自分で言うのは変な感じがしますが、おそらく「繊細」であるが故に留学での環境・人・食生活の変化に順応していくことに追い詰められていったのです。そしてある日糸がプツンと切れたように何もできなくなってしまいました。

自分に嫌悪感。親に申し訳ない。
洗顔をしたり、シャワーを浴びたりという動作さえできない、うつに近い状態。
自分は留学を終えられるのか、こんな自分は卒業も就職もできないのではないか。

恵まれた環境で留学に行かせてもらっておいて、ただの甘えじゃないか、だらけてるだけじゃないか、と思われても仕方がありません。

でも当時の自分はそう思われることもどうでもよかった。
「絶望」という言葉が頭にはあった。

こんな状況、現地の誰にも話すことはできないですが、日本の家族や友人に話したくもありませんでした。
それでも来年から働くためにやらなければならない就活。

そんなこんなで、辛く苦しい時期がありましたが、無事に留学を終えることができました。少ないけれども単位も交換できたし、何とか就職先も決まりました!

結局は
"ケセラセラ"、なるようになる 
のでしょうか。

不調にはなってしまったけれど、留学の大切な経験・思い出はたくさんあります。それらに関してはまた書き記したいと思います。

これから海外滞在、留学へ行く方はぜひ心身の健康第一で過ごしてくださいね。


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