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学校と地域社会をつなぐ「コーディネーター」という仕事(2020年時点仕事紹介)

読んでいただいてありがとうございます。
学校と地域社会をつなぐコーディネーターをしています、奥田麻依子です。

正確に言うと、今は現場でコーディネーターとして働いているのではなく、県や国としての仕組みづくりに関わっているのですが、学校と地域社会をつなぐことで、一人ひとりにとってのいい関係・いい学びをつくっていきたいという思いは変わりません。気持ちはずっとコーディネーターです。

いろいろな分野でコーディネーターという仕事がありますが、学校と地域社会をつなぐコーディネーターはまだまだ知られていないこともあり、noteを通して、お伝えしてければと思っています。

この仕事への想いや詳しい紹介は書き出すときりがなさそうなので、いったん自己紹介に代えて、noteのプロフィールページ用に、これまでやってきたことを一部まとめてみました。

奥田麻依子(おくだまいこ) プロフィール

岡山県倉敷市生まれ、島根県松江市在住。
京都の大学で心理学を学び、東京のIT企業に就職。子どもも大人も多様な関わりの中で学べる環境を作っていきたいと思っていた矢先、「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」に出会い、2012年に海士町へ移住。6年間、コーディネーターとして学校と地域が連携したグローカルな学びの場づくりに取り組む。現在は、県・国としての学校と地域をつなぐ仕組みづくりに挑戦中。

これまでの経歴

2009年〜2012年 株式会社ディー・エヌ・エー
カスタマーサービス(コンタクトセンター運営/スタッフ育成/業務改善/サービス改善等)、CSR担当として小中高生向けのプログラム企画・運営等

2012年〜2018年 海士町役場・隠岐島前高校魅力化プロジェクト
地域と連携した高校のカリキュラムづくり(地域課題解決型学習/キャリア教育等)、高校生の地域でのプロジェクトへの伴走、多様な人たちが共に学ぶイベントの企画・運営等

2018年 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団
(後半は公立中学校勤務)
幼小中混在校の立ち上げ準備、小学生向けの放課後の学びの場づくり、教育関係者向けの学びの場づくり、国語教師(公立中学校の産休代替で約5ヶ月間勤務)

2019年~現在 島根県 兼 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム
「高校と地域をつなぐ人材の在り方に関する研究会」運営、高校魅力化の価値の見える化に関する評価事業、県・国レベルでの仕組みづくり

仕事について紹介いただいたWEB記事等

・地域おこし協力隊として安倍首相との意見交換会に参加
(島根県庁HP/2014年6月)

このときまでは地域で高校生や先生との取り組みの黒子だったのに、いきなりの表舞台。(勝手に)島を背負った3分プレゼン。これがのちの地方創生の会議につながる。

・まち・ひと・しごと創生会議の委員を拝命(内閣官房HP/2014年9月)
https://www.chisou.go.jp/sousei/meeting/souseikaigi/h26-09-19-siryou3-1.pdf

教育関係者・若手移住者・離島住民などの立場の代表として(?)、2019年4月の第2期の委員に交代するまで、継続。この役割をいただいたおかげで、本当にたくさんの出会いと視野が広がる機会をいただいた。
当時は、地方創生と高校がなぜつながるのか、まだまだ理解してもらえなかった。

・教育の魅力化が地域の活性化に(地域おこし協力隊隊員インタビュー/2014年11月)

募集は高校魅力化コーディネーターとしてだったので本人はあまり意識していなかったけれど、財源は地域おこし協力隊ということで協力隊関係でも機会をいただくことが多かった時期。
地域おこし協力隊として、教育に関わる人たちもだいぶ増えてきたけれど、教育という仕事に対する任期の短さや雇用の不安定さなどは課題。

・【島根県海士町】寮は暮らしと地域を学ぶ場。大人ではなく生徒がつくる島前研修交流センター(灯台もと暮らし/2015年11月)

新たにできた寮での取り組みを当時のハウスマスターと一緒に取材いただいた。「暮らしから学ぶ」ということを考え始めた頃。

・(ローカリストの時代)奥田麻依子さん 島根で「グローカル人材」育成 島の「魅力化」、更に前へ(朝日新聞デジタル/2015年12月)

今後どうしようか迷っていた4年目。生徒と関わる様子も取材してもらってうれしかったなぁ。

・「学校と地域をつなぐパターン・ランゲージ―社会に開かれた学校をつくる旅―」を制作(2018年6月)

6年間のコーディネーターの仕事の集大成として、これから「コーディネーター」の役割を担う人たちが自分らしさを生かしながらそれぞれの場所で未来をつくっていけるように。そんな想いを込めて、島根のコーディネーターの皆さんやクリエイティブシフトの皆さんの共に、「現場で一歩踏み出すための実践のヒント」としてまとめたもの。

・神山町と考える、これからの地域留学 レポートシリーズ④ 「関心のなかったことが自分ごとになっていく」(in Kamiyama/2019年1月)※イベントは2018年7月

ここ数年で、全国各地に地域留学が広がり始めた。地域を離れても声をかけていただけたことに感謝しつつ、地域で学ぶことのもつ意味についてお話しさせていただいた。

・国内初、市町村の人口・経済への高校魅力化の影響が明らかに(2019年11月)

地域・教育魅力化プラットフォームの仕事として、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と共同で進めさせていただいた調査のプレスリリースを担当。約2.3万PV、約1万いいね、転載サイト59、新聞掲載10紙以上の反響に、高校魅力化への注目の高まりを感じた。
同時に価値を「見える化」することの重要性を感じている。

文章を書かせていただいた雑誌・書籍

「季刊しま238号」人づくりこそが、 島づくりへとつながる
(日本離島センター/2014年7月)http://www.nijinet.or.jp/Portals/0/pdf/publishing/shima/238/shima_238_02.pdf
始めて長文で仕事を紹介させてもらった。離島・中山間地域という文脈で注目されることもまだまだ多かった頃。

「地域おこし協力隊 日本を元気にする60人の挑戦」
椎川忍、小田切徳美、平井太郎、地域活性化センター、移住・交流推進機構/編著
(学芸出版社/2015年8月)

第2章 地域をおこす60人の仕事 に協力隊員OBとして活動を紹介させていただいた。「教育で地域の未来は変えられる」というタイトルにしているが、今なら、「教育で地域の未来はつくれる」にすると思う。教育が地域おこしになぜつながるのか書かせてもらっている。

「子どもの貧困・不利・困難を越える学校 行政・地域と学校がつながって実現する子ども支援」
柏木智子+仲田康一 編著
(学事出版/2017年4月)

第3部 子どもを元気にする地域活動
第2章 教育の力で輝く地域を創る―島根県立隠岐島前高校の実践―
卒業生のヒアリング調査でお世話になった椋本 洋と一緒に書かせていただいた。卒業生の声と共に隠岐島前高校のカリキュラムを紹介させてもらっている。

「教職研修」2017年4月号~2018年3月号(教育開発研究所)
連載「学校を核とした地域創生」

ひょんなご縁から1年間の連載の機会をいただいた。管理職の方々が読む雑誌に私が書かせてもらうなんて最初は恐れ多かったけど、改めて先生方の視点に立って、それまで考えてきたことをまとめることができてありがたかった。

これからやっていきたいこと

子どもはもちろん、大人になっても、学びたい人が学びたいときに学びたいことを学べる。
誰かの当たり前に持っているもの(知識・経験・つながりなど)が他の誰かの学びになったり、自分が学びたいことを学ぶ機会をつくることが誰かの学びのきっかけになったり、誰かの学びが他の誰かの学びとつながって何か生まれたり、そんなつながりながら学ぶことができる場をつくっていけたらいいなと思っている。
それって誰もが誰かの「コーディネーター」ってことかもしれない。
一億総コーディネータ―社会!?

もっと詳しく書こうと思ったのだけど、まとまらないのでまたあらためて。

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