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ずっと英語が嫌いだった ~英語アレルギー罹患者が外資で働くまでの道のり~

英語に背を向けて全力ダッシュで逃げ出したい。

私は英語教育に力を入れている中学校に通っていました。それが失敗だったと、今では思います。
最初の英語の授業で教室に入ってきた教師(日本人)は、いきなり英語で話し始めました。意味のわからない言葉を延々と聞くハメに陥った私は、呆然とするばかり。これが私の英語体験の始まりであり、英語嫌いの始まりでもありました。

英語が嫌いすぎて英語アレルギーともいえる私が、今では外資系企業で働きながら更なる向上を目指して英語の勉強に励む毎日です。
ここに至るまでに、2つのターニングポイントがありました。

ターニングポイント1:単語地獄の大学受験

1つめのターニングポイントは、大学受験。
私の第一志望校は、英語が最重要科目でした。その大学に絶対行きたかった私にとって、英語の勉強は避けて通れない道だったのです。最下層な英語の偏差値から脱出するために特に有効だったのは、単語の暗記と文法の知識を読解に生かすことでした。

記憶力のない私は、どうしても単語を覚えることができなくて。中学時代の単語のテストでは再試を繰り返し続けて、居残り組の最後の一人になるのが日常茶飯事でした。
そのためベタではありますが、ひたすら書いて書いて書きまくって単語を覚えることにしました。泣きたい気持ちを抱えながら真新しいレポート用紙に英単語を書き殴る日々に突入です。その甲斐あって、1ヶ月ほど単語しか勉強していなかったにもかかわらず偏差値を10もあげることができました。

知っている単語は増えていきましたが、さらに乗り越えるべき壁がありました。英文を読むときに、単語の意味を繋ぎ合わせるだけでは文章を正確に理解することはできません。
そこで役に立ったのは、「精読」です。
学校の授業では「読解」と「文法」を別々に勉強していて、「文法問題を解くための英文法」しか知りませんでした。だから予備校で「英文の読み方」として文法を活用する「精読」の授業を受けて、衝撃を受けました。あんなに意味不明だったSVOCが、こんなにも有用だったなんて。

このときに手に入れた読解力は、大学で論文を読んだり、仕事で書類を読んだり、その後の人生に大きく役立っています。

さらなる挫折:語学留学という名の海外逃亡

大学受験で英語の読解力を手に入れた一方で、会話力は皆無のまま社会人になりました。リスニングも苦手で、TOEICの点数は社会人の平均を大きく下回っていました。

そんな私が、無謀にも語学留学することを決めました。
ただただ会社をやめたくて、働きたくなくて。
だけど、会社を辞めてニートになったら、再就職が難しいことも分かっています。
そこで、海外逃亡することにしたのです。

働きたくない、ということがきっかけの語学留学。
目的のない留学で英語への向き合い方が迷走しつづけた結果、帰国直前に受けたTOEICでは留学生の平均に及びませんでした。当然のように、英語で会話などできるはずがありません。
語学留学で英語が得意になるどころか、英語へのコンプレックスが大きくなって帰国しました。

ターニングポイント2:ベッドの上でプレイし続けた「英語物語」との出会い

2つめのターニングポイントは、病気で会社を休職したとき。
再就職できたのはいいものの、今度は仕事のストレスで倒れてしまいました。ほとんどベッドから起きることすらできない季節の到来です。
何もできない毎日の中で、「何もできない」ということに焦燥感を抱くだけで時間が過ぎていきました。そのときに出会ったのが、「英語物語」という英語学習ゲームアプリです。

何もできず、何も身につかない日々を過ごすことが耐えられないにもかかわらず、「何かをする」気力もなかったけれど。「英語物語」は簡単なゲームだったので遊ぶことができ、「英語を勉強している」と縋るようにプレイし続けました。

その後、いろいろあって会社を辞めて、再び就職活動へ。
このときに、「会社を辞めた後も努力しています」という姿勢を見せるために英会話スクールに通いながらTOEICを受けることにしました。
TOEICの結果は、3ヶ月で260点up
正直、英会話スクールの勉強はTOEICに役立つことはありませんでした。それでもTOEICの点数を上げることができたのは、英語物語でTOEIC用の単語を叩き込むことができたおかげです。

外資系OLへの転身

そんなこんなで外資系企業に潜り込むことができて、今に至ります。

今でも英語に背を向けて全力ダッシュで逃げ出したくなるときもあるけれど。
それでもなんとか英語漬けの日々をこなしていけているのは、大学受験と英語物語のおかげです。

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