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遠回りしてデザイナーになるのもわるくない

🎄Money Forward Design Advent Calendar 2022の24日目の記事です🎄

こんにちは!デザイナーのやまのみほです。

現在は、マネーフォワードエックスカンパニーに所属し、クライアントとの共創プロダクトのデザインを担当しています。

私は異業種からデザイナーに転身しましたが、デザイナー以外のキャリア経験が、結果的にデザイナーキャリアの大きな強みになっていると思うことがしばしばあります。

今回は、そんな想いを等身大でお伝えしたいと思います。
現在他の職種についていて、将来はデザイナーになりたいと思っている方にとって、少しでも励みになれば幸いです。

デザインの道に進む勇気が出なかった学生時代

本題に入る前に、私の学生時代の話を少しさせてください。

小さい頃から、絵を描いたりモノを作るのが好きで、作品を見た家族や友人が喜んでくれることが大好きでした。

高校の文化祭で、クラスで作品を作り、訪れた人が感動したり喜んでいる姿を見た時、将来は「人をワクワクさせられるような仕事に就きたい」と強く思ったことを鮮明に覚えています。

私がデザインを好きな根底の理由は、「誰かを幸せにできるかもしれないから」なんだと思います。

そんな想いを抱きながらも、当時の私には美大に進む勇気が出ず、「猛者ばかりの世界でやっていけるわけがない」と自分の中で勝手に決めつけ、諦めてしまっていました。

結局、一般大学に入学し、4年間ずっとモヤモヤしたまま過ごします。

クリエイティブに近づけると思って新卒入社した会社

新卒で入社した会社は、デジタル系の広告代理店でした。

会社選定の軸は色々あったのですが、一番の素直な理由は、広告代理店に入れば、クリエイティブな仕事ができるチャンスがあると思ったからです。(今考えると、かなり浅はかです。)

人事の方には、デザインやクリエイティブに近い仕事がしたいとやんわり伝えていたので、勝手に「〇〇クリエイティブ部」的なところに配属されると思い込んでいました。しかし、ここで思わぬことが起こりました。

配属されたのはテクノロジー系部署。デジタル広告の効果計測の実装や、データ分析の基盤を整える仕事です。よくわからないまま、プログラミングも覚えることになってしまいました。

人生をモチベーショングラフで表すと、一度ここでグッと下降したと思います。

デザイナーになりたい想いが爆発した

予想外の部署に配属されたことで、本気でデザイナーになりたい想いが静かに爆発しました。「あ、この先デザインに関わることは、本当にないかもしれないんだな」という思いが、現実味を帯びたんだと思います。

よくあるフレーズに聞こえてしまうかも知れませんが、人生は一度しかないので、やっぱり心の底からやりたいと思うことをやったほうがいいと思いました。

でも、その衝動に任せず、ここで自分のとった行動の中から、良かったと思うポイントをいくつか書いていこうと思います。

良かったと思う自分の行動

・目の前の仕事がどうデザインに繋がるか考えた

配属されて少し経った頃に、「計画的偶発性理論」という存在を知りました。端的に言うと、個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定されることです。

予想外の部署に配属された偶然の出来事を、どうしたらデザイナーというキャリアに活かせるかを考えました。

ここで私が考えたのは、広告代理店のマーケティング知識と、配属部署のテクノロジー知識が活きるデザイン職ってなんだろう?です。

色々調べまくった結果、UIUXデザイナーという職種を知りました。どうやら、あらゆるユーザーのタッチポイントを描く点でマーケティングの知識が活きることもある。デジタル系のプロダクトであれば、プログラミングやデータの知識も強みになる。自分がなるべきは、「これだ!」と思いました。

・思い立ったらすぐ行動に移した

UIUXデザイナーになりたいと思ってからは、仕事と並行して社会人のデザイン専門学校に1年通いました。さらには、業務外の仕事であっても、社内行事などで有志のデザイン案件があれば、手を挙げてやらせてもらいました。また、知り合いをたどり、副業でデザイン案件も手伝わせてもらいました。

頭で思うだけでなく、行動に踏み出せた点は良かったかなと思います。

・点と点がいつかは線で繋がると考えた

目指す指針を決めたとしても、やはり目の前の仕事に面白みを感じられない時は正直ありました。でも、そういう時は、「いつかはこの経験もどこかで活きるんだ」と信じて、ポジティブに向き合うようにしました。結果的に、デザイナーになった今、テクノロジーやマーケティングの知識は自分の大きな強みになっていますし、間違っていなかったと思います。

・将来の想いを言語化して周りに伝え続けた

将来はデザイナーになりたいという想いを、会社に伝えるようにしていました。幸い、個人の歩みたいキャリアを応援してくれる会社だったので、上長はまっすぐに向き合ってくれました。

伝え続けていた分、打席を回してもらえるチャンスが増えたと思います。キャリアビジョンに少しでも近づくきっかけになる業務はないか、歴代の上長は考えてくれました。今でもとても感謝しています。

新卒の会社には4年間勤めましたが、最後の1年は自社開発SaaSのプロダクトデザインを担うチャンスも頂けたので、言語化して伝え続けて良かったなと思います。

改めて伝えたい想い

よりデザイナーとしてのスキルアップを目指し、新卒の会社を今年5月に退職し、6月からはマネーフォワードで働いています。

やはり胸を張って言えるのは、デザイナー以外で積んだ経験が、デザイナーキャリアの大きな強みになっていることです。また、デザイナーになるために重ねた思考や行動は、自分の視野を広げる良い経験にもなりました。

もし、将来デザイナーになりたいと思っている方がいれば、きっとデザイナー以外の経験が大きな強みになると思います。その経験によって、プロジェクトではデザイン外の仕事にも越境できるかも知れませんし、デザインのクオリティを上げることに役立つかもしれません。複雑で難易度の高い課題を解決することに、活きる可能性は大いにあると思います。

無責任な発言だと思われるかもしれませんが、私は心からそう思います。遠回りしてデザイナーに辿り着くことは、最終的には大きな武器になると思います。

もし、私と同じような過去の想いを抱いていて、デザイナーになりたいと考えている方がいれば、ぜひ一歩踏み出してみて頂ければと思います。新しい世界に飛び込む不安もあるかもしれませんが、「自分はどうしたいか」を一番大切にして頂けると嬉しいです。

私もマネーフォワードでの新しいチャレンジを、これからの自分の強みに出来るように頑張って行こうと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!
明日はアドベントカレンダー最終日🎄
我らがCDO、セルジオさんの登場です!お楽しみに!


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