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でかくなりなはれ(日記2007年3月21日)


2022年12月20日に想う事

この時の藤原会長の
「でかくなりなはれ」

という言葉にはかなりの衝撃を受けました。

これ、相手に変わること、なにかしてもらうことを要求するのではなく、
自分が出来ることに集中するべきだということ。
弱音を吐いて、慰めてもらおうという、甘い気持ちを持っていた
私の心を見透かすようにシンプルな表現

「でかくなりなはれ」
で励ましてくれたんですね。

あれから15年。
多少はでかくなったけど、その頃にイメージしていた規模の
でかさには、まだまだ及ばないなあと思うのです。

ということで
弱虫だった15年前の高野倉さんに

タ~イムスリップ

でかくなりなはれ(日記2007年3月21日)

兵庫の三木にある藤原産業で春の展示商談会がありました。

羽田から伊丹まで飛んで、そこからさらに40分ほど車を走らせたところに
藤原産業の本社があります。自然豊かないわゆる地方というところです。

毎回、地方に行くと、こんな人もあまり居ない地方で、
よく経営ができるなあ。と思います。
私は東京に近い場所に生まれ育ち、そこで仕事が出来ていること
を普通に思ってしまうけど、日本人は都心に住む人だけでなく
決して楽ではないであろう地方でしっかりと会社を経営する人が
沢山いるということを新ためて感じて、そんな人たちを本当に
尊敬してしまいます。

地方で一億円の仕事をするのと、都心近郊で一億円の仕事を
するのでは、その価値は違うと思うのです。

藤原さんの展示会会場でしばらく商品をみていると、
担当のTさんが、「会長が来たので、是非どうぞ・・。」
と、声をかけてくれました。

会長は藤原産業の創業者一族であり、前社長でもあります。
初めてお会いしたときに

『あなたは、私が長いこと仕事して、出会った社長さんの
なかでも、●●●●●のHさんに会ったときのような、エネルギーが
ありますなあ。
私はあなたの20年後が見てみたい。長生きせなあきまへんなあ。
こりゃあ、楽しみですわあ』

と、いわれて感激したことがあります。
いわゆる関西商人という商売に厳しいところを感じさせながらも
実家に帰った時のような温かさを感じさせるお人柄に、
本当に毎回心打たれます。

最近どうですかあ?
と、いう話の中で
僕が、色々とメーカーや商社さんから、決して友好的ではない
提案をされることが多く、とても憤慨している。ということを
話したところ。

会長は
『それは、あなた、突き抜けなアカン。もっともっと、でかくなりなはれ。
あなたならできるはずや』
と、言われました。

ご自身が経験してきた過去があるだけに、
その言葉には迫力がありました。

そうだなあ。
そうだよなあ。
やっぱりもっとでっかくなろう。
今までもそうやってきたんだもん。
協力してもらうために、協力しろと相手にお願いするのではなく、
自分自身が変わることでしか状況は変わらないからなあ。
そうやって今までもやってきたんだもん。

「突き抜けなアカン。
でかくなりなはれ。」

響きました。心に刺さりました。

着々と積み上げて必ずや突き抜けよう。

会長は最後に

じょうば(上場のこと)するときは必ず声かけて下さい。
それで仰山儲けさせてもらいます。

と、笑顔で送り出してくれました。

「じょうば」
は目指さないけど、
よし!もっと!
「でかくなろう!」

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