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もらいたい人与えたい人(日記2006年1月15日)

2022年5月16日に想うこと

これは、愚痴というのか、憤りというのか。
これも当時のそのまんまの私なのですが、もう時間も経っていることでもあるので、公開しようと思います。

損得勘定って
目に見えるものと目に見えないものがあって、
私は、目に見えない損得のほうが人生の中では
とっても価値があるのではないか?
と感じています。

結局、目に見える得に固執したり、
目的にしてしまうと、大切なものを失ってしまう。
そんな風に思います。

2006年、かなり憤っている高野倉さんに
タ~イムスリップ!

もらいたい人与えたい人(日記2006年1月15日)

さて、今日はラグビースクールの日。朝から練習をして、お昼には新年会
としてみんなでお雑煮を食べました。
いつものことですが、お雑煮を食べるとか、カレーを食べるとかいうことになると、
信じられないくらい大勢の父兄が集まります。
600杯分用意したお雑煮はほぼ完食され、ジュース類は足りなくなり、
スタッフがスーパーに買いに走りにいきました。
子供だけで125人。コーチ・スタッフ陣が40人。で、用意したお雑煮はで600杯分。
ひとり2杯づつ食べたとして父兄は楽に150人位いた計算になります。

会の途中で、父母も一体となって活発に活動する京都のラグビースクールの
ビデオを流して、スクールに積極的に参加することを父母に呼びかけました。
私がお手伝いしているAラグビースクールでは、参加してくれているコーチ陣の意識が非常に高く、物理的には今の状態でも充分スタッフは足りています。でも大事なのはこの地域にこれだけのコミュニティーが出来たのだから、この繋がりを大事に育てて、子供たちも我々も成長し地域になにか貢献をすることなのではないかと思うのです。

お雑煮を食べたら居なくなっちゃった



だから一人でも多くの父母にスタッフとして参加してもらい、ラグビースクールの発展に関わって欲しいと僕は思っていました。
そこで、会の最後に父母に呼びかけました。
「だれか少しでもスクール運営に参加してみたいと思う人いらっしゃったらちょっとこちらに来てくださ~い。」
その瞬間、クモの子を散らすように父母のみなさんはその場からを消えていきました。
残ったのはいつも積極的に協力してくれる父母の皆さんとコーチ陣のみ。

お金のことをいうのもなんですが、一年間でわずか10000円。月額だと800円ちょっとの会費で、子供を最高の環境でラグビーを教えてもらっているのです。
日本代表のGMが校長を務めるスクールにいて、雑煮もカレーも食べ放題で・・・。なにか自分がやれることを少しでも手伝おうと思えないというのは、とても残念です。

なにかしてもらったら、周りになにか少しでも恩返しする。だれかの為に役にたつことをやる。もらうばっかりの人ではなく与えることの出来る人になる。
まずは自分が大人として義務を果たす。ちょっと前なら、だれもが持っていた常識だったと思うのです。
それが、人のためになにかをやって、せっかくの休日の自分の時間がなくなるなんて、とんでもない。どうして自分が手伝わなくてはいけないんだ。それでなにかもらえるのか?

損得勘定だけでなく。


足し算引き算損得勘定。こんな意識の大人に囲まれたら、志の高い若者は巣立たないと思ってしまうのです。
まずは大人が襟を正し、損得ではなく、自分が出来る範囲で構わないから、誰かの為になることに、なにかすこしずつでも参加することが大事だと思うのです。
そうでなければ、大人になって社会人になって、以前この日記にも書いたように、
『どうして、あなたの会社はなんでも出来る力があるのに私たちと取引するんですか?あなたはもっともっと儲かるはずなのに、なぜそんなやりかたをしているんですか?』
と、いう事を平気で、しかもそんな質問をすること自体に疑問すら感じない大人になってしまうのだと思うのです。

自分の会社の成長を第一に考えるのは間違いではないと思うけど、僕達は僕たちが仕事をさせてもらっている業界、地域、社会、国に対して、感謝の気持ちをもって、貢献するんだと、いう志と信念をもってこそ、自分の会社も発展する事が出来るんだと僕は思っています。

損得勘定という意識で育っていけば、人はつまらない競争や、ちょっときつい言い方をすれば、愚劣な金儲けに日々迷走されるようになってしまうと私は感じています。

僕はもっともっと大きくなってもっともっと沢山の人に、もっともっと沢山のものをGIVEできる人になりたいし、そんなスタッフが沢山いる会社になれば、僕らの会社だけではなく、日本が、世界から信頼と尊敬を集める国になれると思っています。

だから、父母の皆さん、雑煮食って逃げるんじゃなくって、スクールの運営のお手伝い積極的にやりましょうよ!っていうのが今日の結論です。

ファクトリーギアのみんなも、いつでもどこでも、自分がなにかをもらうために必死で動くんじゃなくって、周りに役にたてることを探して動きましょう。
そうしてそこに価値が生まれればビジネスになるし人が集まるし、なにより自分の毎日がとっても楽しくなるのだから。

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