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コロナ元年に家を建てる #2

新築の方向で方針が決まり、いよいよ計画スタート。
まずは、全体の予算計画から。
いきなり間取りを考えたくなる所ではあるのですが、最初に全体の予算を把握して整理する事がとても大事なのです。

もちろん、建築工事費が一番大きなウェイトを占めてくるのですが、他にもいろいろな費用がかかってきます。

新築住宅の際の主な予算項目

1. 建築工事費
2. 土地代(土地から購入の場合)
3. 設計監理費
4. 構造設計費・設備設計費(必要な場合)
5. 地盤調査費
6. 各契約書の印紙代(工事請負契約書など)
7. 登記関係費用(表示・保存登記など)
8. 確認申請・検査証紙代
9. 引越・借住まい代(建替えの場合)
10. 式典費(地鎮祭・上棟式)
11. 地盤改良費(5.地盤調査の結果、改良が必要な場合)
12. 解体工事(建替えの場合)
13. 外構工事(建築工事費に含む場合もある)
14. 上下水道市納金(忘れがち)
15. 植栽工事
16. 新規購入家具・家電代
17. カーテン・ブラインド代
18. 土地測量代

+全体に対して消費税(金額が大きいので、バカにならない額です。。。)
消費税を最初に考慮しておかないと、後から気付くと大変な事になります。


ざっと少し細かめに挙げましたが、その他細々出てくるものもあります。
新しく家を建てて、そこで生活を始めようと思うと建築工事費以外にもこんなに色々な事にお金が掛かってくるのです。。
自分事となると、よりリアルに色んな費用がボディーブローのように効いてくる。。。
特に地盤改良や解体工事の有無は、削減しづらい点でもあるので、予算の振り分けにおいてポイントになってきます。

建築工事費について

前述したように全体予算の中でも建築工事費は大きなウェイトを占めてきます。
なので、想定外の予算オーバーを未然に防ぐためにも我々は、最初に全体予算の中から建築工事費にどれぐらい掛けられるのか。といった事を知っておく必要があります。
とはいえ、基本的には全てオーダーメイドの住宅ですので、車のように最初からこれを買ったらいくらかかります。という訳にはいきません。

そこで我々が良く基準として用いるのが「坪単価計算」というものです。
これは、構造方法や階数、希望されている仕上げのグレードなどから坪単価を算出し、そこに建物の延べ床面積(坪)を掛けて、おおよその建築工事費を計算するというものです。

坪単価 × 床面積 = 建築工事費


例えば、木造2階建ての場合
目安として、坪単価:80万/坪 で計算すると、

80万/坪 × 30坪(約100㎡) = 2400万


全体予算が提示されている場合は、上記で挙げたような他の項目の費用を引いて行って建築工事費に掛けられる金額を出し、逆算して

2400万 ÷ 80万/坪 = 30坪(約100㎡)

という感じで予算の中で可能な範囲の面積が確認出来た所でようやくプランの検討が進められるのです。
ただこれも地域によっても違うし、工務店さんによっても違う。
社会情勢の変化や物価の変動にも左右されるので、あくまで目安の金額という前置きの元で成立する計算方法です。


今回も同じように、まずは全体予算を洗い出し、
坪単価計算の結果、延床面積:30坪前後で検討していく必要がある事が確認出来ました。
さぁ、ようやくプラン検討が開始出来る準備が整いました。


今回はちょっと説明的な内容になってしまったのですが、計画を進めていく上でとても大切な事だったので、書きました。
特にコロナで先が読めない状況(自邸の予算計画の時は、まさかこんな状況になるのは夢にも思わず、、)が続いていく中で予算管理を間違えると、命取りになります。
次は設計の話が出来るかな。

#3につづく・・


STUDIOMONAKA

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