人として尊敬する気持ち

今回もまた、会社の話。社会に出て働いていると、当たり前だけど『毎日のように色んなことを見て・聞いて・感じて』頭が忙しい。でもたぶん、個人的には、【いちいち何かと思ったり、考えたりしてしまう自分】が原因なんだと思う。

私の配属現場の事務所には、事務員さんの先輩がいる。仕事内容はほとんど異なるポジションなので、基本的に話すことは無い人だ。必要以上の会話は無いけれど、事務所で唯一の同性の存在。私が配属された当初から沢山お世話になっている貴重な先輩。それに、【いちいち何かと思ってしまう】とか【咄嗟の会話を成り立たせるのが下手くそ】な私にとっては、【いつも冷静で的確】な印象の先輩は、本当に尊敬する。最近の私が思う【大人な印象】を考えるきっかけにも該当した。感情的になっている所を見たことなくて、たまに、他の人との関わりの中で笑っている印象があるイメージ。仕事をするのが目的で出社する訳なので、ぶっちゃけ当たり前の話。何かといつも忙しいそうに動いている印象もある。
だから、『そんな風に先輩が忙しい時に話しかけること』があると、『話を聞いて対応してもらう時』もあれば、『ちょっと素っ気ない印象を受ける時』もある。先輩の対応が『素っ気なかったな』って思う時は、『忙しかったんだな』とか『そんな話をする気分じゃなかったのかも』みたいな気持ちで終わることも多々あった。また、私自身もきっと『聞いてどうする?』とか『今はそんなことに構ってられない』みたいな話し方や聞き方を、実際にしていた自分に納得もできる。【先輩の反応から自覚するような印象】を『私自身が与えたんだろうな』って感じ。『自分なりにいくら考えて話して』いても、『相手に伝わるような話じゃなければ』、【相手にとっては無意味な話】なのだと我ながら反省する。
そんな時々の積み重ねから『私から見た先輩ってこんな感じ』みたいな印象になっていった。

反対に、【先輩から見た私だってきっと同じ】だと思っているから、特に深く考えたことはない。先輩から見た私も『何かしらの印象がきっとあるだろう』し、『もしかしたらないかもしれない』よ。でも、『ぶっちゃけ私にとってはそんなことは関係ない』し『どっちでもいい』って話。どんな風に思われていようが、【直接的に関わる時】【直接的な互いの印象】が『私にとっての先輩で、先輩にとっての私』なんだと思うから。

それなのに昨日は、何故だか珍しく少しだけ深めに考えた。だから、ブログに残そうと思った訳なのだけれど。そして私は、自分の思考回路を自己分析してみた。結論的には、たぶん簡単な話だった。

以前の私は、なんとなくのニュアンスとして、『先輩ってそんな時もある印象だから、別に私のことが嫌いな訳じゃないよ。ちゃんと反応してくれる時あるし、先輩だって人間なんだから、いつもいつも私に構ってられるほど暇じゃないんだよ』って感覚だったと自覚する。つまりは、『先輩にとっての私』と『私にとっての先輩』みたいな考え方をベースに、色んな思考回路を巡らせていたんだってこと。

それが、今日の私は『私が話したくて、聞きたいことがあったから、先輩に声をかけた。そして、ちゃんと伝えたいことは伝えたし、聞きたいことも聞けた。』だけど、『先輩の反応は少し冷たく感じた。んまぁでも、そんな印象は前からある人だよ。それを知ってて声をかけたのは私なんだもん。』みたいな思考になった。そして、【大人な印象の先輩】は、『別に、いつも相手に合わせて反応している訳じゃない』ってことなのかな?って少しだけ思った訳だ。

今までの私は、先輩のことを【いつも相手に合わせるのが上手】みたいに思っていた。だから、【基本的に反応してくれるのが前提】で『先輩が、私の話聞いてくれた・反応してくれた』とか『聞いてくれなかった・反応してくれなかった』みたいな思考回路になっていた気がした。【間違いなく私の勝手な思い込み】だよって話。
でも今日は、【いつも先輩の感覚】で反応してるんだってことを、初めて考えた気がした。そんな先輩の反応は、『相手に合わせる時も、そうでも無い時』も、【いつも冷静で的確】なんだって思考に繋がった。つまりは、【先輩は先輩の感覚】で相手に反応するって話。そして、元はと言えば『私が私の意思で話してる』って話なんだよね。だから『先輩の反応に左右されて何かと思ったり考えたりする』ってこと自体が、結局は【私の問題】だよねって感じになった。

あと、今更ながら、1つ補足説明する。先輩の【素っ気ない対応】ってのは、【適当な反応・返事・相槌みたい】な印象を受けるって感じ。でも実際は、話は的確に聞こうとしているんだと思う。だって、確認の為に聞き返したり復唱したりするし、会話も成り立つ。なんなら後から話しても覚えている。
【今の私】からは、到底想像つかないような【先輩の高度な対応術】みたいに思う。『考えれば考える程に謎めくばかり』なのが正直なところ。それなのに『人としてかっこいい』印象をいつも受ける。だからと言って【私は私】なのだから、比べる必要は全くない。私から見える先輩の印象が、今回少し変化したように、あくまでも『私が思う先輩の印象がベース』だって認識。そこから自分なりに紐解いた時に、『私自身がどう感じるのか』って話で納得している。

最近の私は、人間関係において【自分が無理ない距離感】で構築するのが大事だって意識がある。つまりはそれが、個人的に思う『上手く付き合う、関わる』みたいなイメージだった。だけど、昨日の出来事を経て思うのは、【人として尊敬する】って気持ちを意識すること。
昔は、相手のことを『好き嫌い・合う合わない』みたいな印象を持つことが多かった私。それが、『自他共に大事にする・尊重する』ことを覚えて意識しているのが、最近の私。
ところが今度は、【相手の具体的な性格や印象】から『今の自分から未来の自分に活かす』ってことに視点が向いた。『自分が相手と上手く関わる』にプラスして『自分にはない相手の要素から、新たに学ぶ』こともあるんだと知った。すぐに100%真似しようと思わないけれど、【相手の感覚に興味を持つこと】が、【新たな自分の価値観への第1歩】だと実感した。決して『相手みたいになりたい・なれない・ならない』とかじゃない。だから、『勝手な諦めも我慢もしない』でいい。【私は私】だから、『未来の私がどう在りたいか』って思考に繋げるだけで、きっと変化があると思った。

私は、本当に【毎日のように色んな事を必要以上に考えてしまう人間】なんだとつくづく思う。実際のところ、考える時間があるから特に頭が常にフル回転だ。しかし、そのおかげで、【ブログにすることで自己分析や思考整理】が叶っている。そして、今回も『正しくそうだ』と実感している。


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