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友だちは多い方がいいのか

奄美を去る日。空港で娘の担任の先生一家からいただいたプレゼントの絵本。この本と、奄美でできた仲間たちに作ってもらった赤いメッセージブックの2つを離陸が遅れていた機内でボロボロ泣きで読みながら「家族を置いて奄美に私だけ残ろうか…今なら間に合う!ドラマみたいにCAさんを振り切って飛行機を降りればいいんだ!」と本気で考えました。

だって、娘は「はい!次行こう~」って感じの割り切り方だし、息子は迎えに来てくれたバディ(父)とルンルン。私だけ仲間と大家さんと先生と奄美の自然との別れに大号泣…

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(2021年05月12日のブログより)

タイトル:今日も心は奄美にぶっ飛んで行っている

※「ふっ飛んで行っている」が正しいのでしょうけど、表現的に足りないので「ぶっ飛んで行って」います。

本日の東京…曇り?雨にならないはずだけど、よくわからないな…
娘は午前授業だったらしく、公園にぶっ飛んで行っているようです。
「〇〇公園にいか」…というメールが来ました。

「いか?」行かないの?行くの?どっちだーーー!

「行く」の打ち間違いだと信じてGPSでキッズ携帯の行方を追ってみたら、
案の定公園に赤印。

去年の3年生から開始された「公園集合」祭りに帰京後の4年生からデビューしたため、まだまだ初心者の娘は毎回ウキウキ。
誰が集まってくるのか、どんな遊びをするのか。
学校で誘ったり誘われたりした瞬間から、もう公園遊びモード全開。

私が子供のころはそれが当たり前で、公園なんてむしろ必要がないくらいどこもかしこも遊びの場だったし、そもそも学校から家に帰ってくるまでに鬼ごっこや高鬼、色鬼(鬼ばっかりだ笑)、いろいろな遊びをしているからそもそもまともに帰ってこない…

それでも文句を言わなかった昔の親たちは、現代の母親たちよりも心が広かったのだと思います。
私ならブチ切れていた!!!

娘は公園にぶっ飛んで行っている一方、私の心は奄美にぶっ飛んで行っています…
帰京して1か月半にもなるのに、まだ慣れないこの感じ。
頭をよぎるのは奄美の緑と青。

そのうち時間が経てばもちろん今いる場所に慣れてきて、なんてことのない日常に戻るのでしょうけど、
天気予報で「沖縄・奄美地方は…」と聞くたびに、
ニュースで鹿児島の地方ニュースが流れるたびに、
世界自然遺産登録の話に、
マギー審司のような耳になってしまう。そして自分がそこに今いないことに落ち込む。

そんなとき、このブログを読んでくれている方(東京在住)から突然連絡をいただきました。
単純にランゲージ・アーツに興味があるとのことで、話をしただけで特になんの進展もなかったのですが笑。
それでも興味を持ってくださるというだけでうれしいものですね。
その行動力にも感心します。

ちょうど別のプラットフォームに移してアーカイブ化しようとしていたので、良いきっかけになったと思います。
少しずつ記事を移して、追記を加えて、今後もランゲージ・アーツの活動を細々と、宇宙の塵のような規模でおこなっていきたいと思います。

もしかするとここから記事が消えて行っちゃうかもしれませんが、ま、どこかで見つけてみてください。
私の宝物になった奄美時間を宝探しのように楽しんで見つけていただければ。
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先日のYahoo!記事に面白いものが。

(最近すっかり「スマホ脳」の私は、ネタをYahoo!で得て、追及したいものだけ本を購入し…それをゴールする前に集中力が持たずまたスマホに戻る…の繰り返し…はぁ…反省)なんでも本を読めば吸収できていたスポンジのような頭を持ったあの頃は…いや、そんな時代は一度もなかったか笑。

1993年にイギリスの人類学者であるロビン・ダンバー教授が発表した「ダンバーの法則」。ご存じの方々もいるかもしれませんが、ひとりの人間が安定した関係を維持することが可能な人数のことです。平均的な人間の大脳新皮質大きさから算出してアンケート調査を行った結果、『安定して付き合える人数は最大150人程度』というもの。「有意義な人間関係」というらしい。

それがYahoo!記事によれば、最近ストックホルムの研究者たちにより、「努力次第では」150人以上の友人を持つことができる!というもの。

この「友人」の定義は、「どんな名前で、どこで出会って、何をしているか」を答えられることができる人を示し、「第0段階:どんなことでも話し合えるような親密な友達」は3~5人、「第1階層:月に1回以上連絡を取ったり、会うような友達」は12~15人、「第2階層:距離のある友達・知り合い」が45~50人、そしてそこから100人ぐらいまでの幅が「第3階層」となりダンバー数限界値が150人

ところがこれを批判したストックホルムの研究者たちは、大脳新皮質の大きさが人の接続数を制限することはなく、交友関係の最大数を正確に設定することはできない。もともとダンバー数は長い間批判されてきた、と反論。

それに対してダンバーは猛反発。「有意義な人間関係とは空港のラウンジで偶然出会っても気まずくならずに挨拶できるほど親しい人たち」なのだそうで、それが150人前後のはずだということだ。産まれた時に1人、2人からスタートする人間関係は10代後半から20代前半で交友関係のピークを迎え、30代でその150人前後に達して70代ぐらいまでは横ばい。そこから激減して、長生きすればするほど1人か2人に戻る…

そりゃあそうだ。うちの近所の93歳のおばあちゃんが「友だちみんな死んじゃったから暇だわ~」とよく言っていたもの。1人か2人に「嫌でも自動的に」なるし、友人に気を使って交友関係を広げる(維持する)気力も体力も余裕もなくなるでしょ、そりゃあ。

さて我が家。圧倒的に私の友人数が多い。第3階層でいいのなら。でもきちんと繋がっているという意味では少し減る。Facebookは93人(めったに会えない人に限定している)し、LINEは連絡とる便宜上仕方なく100人前後。一度奄美滞在中にデータがぶっ飛んで(これは本当にぶっ飛んだ!iPad miniでやっているものをスマホにも連動させようとしたら、何を間違えたのか…ガーーーーン!)。なので今は本当に連絡を取りたい人だけとしか繋がっていないからすごく楽。質問魔で面倒だった「本当にただの知り合いだけ」のママや、娘の幼稚園時代の山の手セレブママたちの輪から抜けられて超ラッキーだからそのまま笑。問題はLINEの連絡先しか知らない仕事関係者数人で、東京に戻ったことを伝えたくても伝えられない大事な方たち(涙)。

次に夫。うーーーーーーーん。5人。おわり。年賀状のやり取りも、結婚披露パーティーに呼んだのもその5人で終了。しかもずっと忙しくて会えていない。それでも会えばあったで昨日も会っていたように普通にやり取りできる。男ってそんなもの?あとは会社関係者で仲良くしている人が数名。

娘。先の「死ね死ね団」も恐れおののく「暴力女」。ビタビタ叩くらしいし、死ね死ね団の1名のお〇〇〇〇も蹴っ飛ばしたことがあるぐらいやんちゃな女子(やんちゃで片づけていいのか?)。近日中に新しい担任の先生から電話が来るだろうから、来たら留守電、その後着信拒否かな。ま、それもとにかくその男子たちと普段仲良くしているから成せる技。帰京後すぐに会ったのも男子チームだし、食卓で話題に上がるのも男子の名前ばかり。登下校も男子ばかり(別々のメンバー)だし、幼馴染の仲間も男子。彼女の場合、「第0階層に男子が10人ぐらい」いて、「第1階層に女子が5人ぐらい」いる感じ。それもいつまで続くのか。来年の今頃は「男ってヤダわ~」と言っていそう…いや、ないか。

息子。一番交友関係が狭い4歳。父(お兄ちゃん的存在)、姉(鬼)、保育園時代の友だち1名、奄美の遊び仲間が5,6名、溺愛してくれるベビーシッターの大学生たち3名、そして今の幼稚園の友だち…多分3,4人ぐらい。あ、父親よりよっぽど友だちが多い笑!

「ダンバー数150人」…多いのか少ないのか。Facebookに800人とか1000人という規模で友だちがいる人は、本当にその全員を認識できているのだろうか(商売・ビジネス上プロモーション目的利用であるからどうしようもない人をぬかしても)。実は私は友達申請は慎重に受けていてる。知らんぷりして「あまりFacebookは開いていない」的な顔をして誤魔化す。LINEもPTA関係はなるべくメールにしてもらい、連絡を取るのに便利なメンバーだけでつながるように心がけて。

でないと、本当に大変。友だちは手入れが必要。昔読んだエッセイに(確か神津カンナだったような気がするけど…違うかな)「友だちは大事だから、手入れが必要。たまに宝石箱から取り出し、きれいな柔らかい布で大事に磨かないといけない」といった内容のことが書いてあった。

ウチの夫みたいに、昨日まで一緒だった仲間!のような関係性もなくはないが、やっぱり会えないけど大事な友だちはなおさら、いつも会える友だちでもお土産や優しい言葉(私の場合は性格上叱咤激励が多いが)も必要。結構時間を割いているし、労力も金もかかる。

実家の母がプレゼントやお土産やら会食やらで人付き合いにお金ばかりかけている私をみて「大変ねぇ~」と言う。父も「そんなんだから金が貯まらないんだぞ!」と怒る。

あのぉ~。「誘われた酒は断るな!」「金をケチるな。人からケチな奴だと思われたら終わりだぞ!」という家訓でもって私を育てたのは、あなたたちなのですけど…そして誰よりも物のやりとりで頭を悩ましている田舎の老夫婦は誰ですか?矛盾だらけ。

先日届いた奄美からの黒砂糖、お菓子、うどんの山。別れの時に持たせてもらった数々のプレゼント。世の中には私と同じで「第0階層」と「第1階層」の友だちを大事にしたくてお金をかける人たちがたくさんいる!奄美のお土産を仙台の同級生達に送ったら、それぞれみんなから仙台土産が返ってきた。あのぉ〜私も仙台出身ですけど〜笑。

それに奄美の場合は、その辺を歩いていると「第2階層」の友だちにでさえ「これ持っていきな~」「あれもあるよ~」と両手いっぱいにされることが多い。冷蔵庫の野菜室に大根が3本入った日には、有り難く…途方に暮れた笑笑。

そんな世の中、50人だろうが、150人だろうが、友だち申請なんかしなくとも、心や行動、気遣いの繋がりで成り立っているような気がする。SNSはそのツールでしかない…そうであって欲しい。

KYHR/SLA



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