オミクロン禍に「まんぼう」が必要な理由

仮に、デルタ株が重症化率1%とし、オミクロン株が0.5%としましょう。

そして、デルタ株の感染率はR0=3(一人から平均3人程度に伝搬)、オミクロンをR0=15(一人から平均15人に伝搬)と仮定してみます。

じゃあ、一人が3人にうつし、それぞれが3人に、と1x3x3x3x3x3と感染が広まった場合に、デルタなら、243人感染し、約2人が重症化します。

オミクロンなら、1x15x15x15x15x15で約76万人が感染し、約3800人が重症化します。

母数が増えると、例え確率としての「重症化」が少なくとも、絶対数は増えるのではないでしょうか?

新型コロナも、軽症の定義はかなり広いです。たとえ、40度の熱が一週間続いたとしても、酸素投与が必要なければ軽症です。

比較対象や表現で、勘違いが生まれないようにしたいですね。

もし、誰かが乳がんは、白血病と比べたら軽症などと言ったら、「乳がんだって大変な病気だ!ふざけるな!」って思いませんか?

それと同じではないでしょうか?

皆で団結して予防をすれば、感染者数を抑えれば、第6波もきっと乗り切れます。

もし、日本にファクターXが存在するのであれば、それは予防意識と対策だと私は考えます。感染しても、周りに極力うつさないということができていた中での第5波だと思います。諸外国に比べたらマシ?いや、それでも医療崩壊や1万人もの死者が出ているんですよ。緊急事態ですよね。

第6波はオミクロンで油断していませんか?

日本人はかなり几帳面で、丁寧さやきめ細かな配慮などが世界でもずば抜けている印象を受けます。

一人ひとりが行っている今までの対策が、ずば抜けて丁寧な故に、予防効果が非常に高いのだと思ってます。

今までも大変だったと思います。これからも、大変かもしれません。

でも、もう一度踏ん張ってみませんか?

団結して、自分も、家族も、友人たちの命も、そして知らない誰かの命も救う「予防」に励んでみませんか?

どうぞよろしくお願い致します。

追記:

日本は予防が徹底しているので、デルタ株でR0=5でも、2-3程度に抑えられていたのではないでしょうか。なので、デルタではR0=3と仮定させていただきました。参照

また、オミクロンはR0=8から15とされています。今は予防意識が変化した方もいるようなので、デルタの時ほどは抑えられないだろうというのが一点。もう一つは、これを書く目的が、「感染者数が増加すると、重症化率がデルタほど高くなくても、重症者の絶対数は上がるよ!」ということを可視化することです。なので、8から15程度という数値の15を使わせていただきました。参照

実際には、誰にもうつさない人もいたかもしれませんし、一人にしか移していない人もいるでしょう。そうなると、1x1x2x…と計算が変わります。スーパースプレッダーが、急に30人や60人に感染拡大したら、1x1x2x60とも変わります。ここでは、あくまで、原理を解説する目的なので、その辺は柔軟に受け止めていただければ幸いです。

参照資料の一部は以下に

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34369565/

https://www.nationthailand.com/in-focus/40010798


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