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できれば家事はやりたくない 40代男性へ

大阪府高槻市での夫婦関係修復専門
カウンセラー行政書士の木下雅子です。

主業務は「夫婦関係修復カウンセリング」。
幸せなご夫婦、幸せなご家族を世に増やすため、日々活動しております。

前回のnoteで、男性に向けて「家事の必要性」について、お話しさせていただきました。

今回は、その続編です。

私はカウンセラー行政書士として、家族間 特に 夫婦関係に悩む方のご相談をお受けしております。

最近は、男性からのご相談が多くなってきました。

良い夫婦関係を築きたいと考えているのは、男性も女性も同じなのですね。

女性は、家事を夫に丸投げしようとは思っていません。

が、男性は全般的に「家事は、妻がやるものだ」「家事は、女の方が得意だ」と考えています。

その根底には、

「俺は、仕事で忙しい」
「俺の方が、多く稼いでいる」
「できる方が、家事をやればいい」

という思いがあるのでしょう。

確かに、家事は こまごまとしたものが多いので、細かい事に気配りができる女性の方が向いているのかもしれません。

だからと言って、今 家事を担っている女性すべてが、初めから家事が得意だったわけでもないでしょう。

試行錯誤し、多くの時間をかけ、失敗を経て、今の自分があるのではないでしょうか。

それは、やらなければならない状態に追い込まれたからです。


結婚したその日から、日々の生活は始まります。

恋愛は ある意味夢物語ですが、結婚は現実だから。

家事をせずして、生活は成り立ちません。

独身の頃、一人暮らしをしていた人でも、結婚すると全く勝手が違うのは、戸惑うことでしょう。

人によっては、一人暮らしの時より、家事が3倍になった感覚になると言います。

とある新婚の奥さんの声です。

「独身の頃なら、家事は自分のことだけで済みました。
でも結婚した今となっては、自分が汚していないのに、部屋が散らかっている。
水回りは、びしょびしょ。
食後の食器洗いは、倍の量になる。
扉や引き出しを、開けっ放しにする。
それなのに、夫は涼しい顔をしているのが、物凄くストレスです!」
と、鼻息荒くおっしゃいました。

確かに、キレイ好きは奥さんにとっては、大変なストレスでしょう。

でも、旦那さんにとっては、これが普通なのです。

部屋が散らかっていても、水回りがびしょびしょだったとしても、扉や引き出しが開けっ放しになっていたとしても、不快ではない。

奥さんに面倒をかけようなんて思ってはいない。

一人暮らしの延長なのですね。

だから、奥さんがイライラしているのが、理解できないのでしょう。

「俺は普通にしているだけなのに、なぜ妻は機嫌が悪いのか?」と思ってしまうのです。

妻だって、
「使ったら、元の場所に戻しておいて」
「洗面台を使ったら、周りを拭いて」
「扉や引き出しは、その都度閉めて」
などと、いちいち言いたくはありません。

一度や二度ならともかく、気がつけば やりっぱなしの状態になっているのを、
「なぜ私がいちいち尻拭いしないといけないの?」
「私の手間を増やさないで!」
という やるせなさを感じ、不機嫌になることで、夫自身の態度を改めてほしい「察してちゃん」になってしまう妻も少なくありません。

これらは、完全に夫婦間の会話が不足しています。

また、このようなことを、子どもが真似をするようになったら困りますね。

それらを、夫婦間で しっかり話し合わなければなりません。

ただ単に、目先の細かい直してほしいことを言うだけでなく、夫婦で どのような家庭を築いていきたいのかという目的から共通認識を持つべきでしょう。

男性としては、
「いちいち細かいことを言うな」
「それくらい、やってくれたっていいだろう?」
という気持ちなのでしょうが、細かいことだからこそ それくらい自分でやってほしいのです。

あなたはもう、所帯を持った夫という立場なのですから。

親と同居しない核家族が主流となっている今、家族の構成員は夫婦が主体です。

夫と妻、二人で一つの所帯を築きあげなければなりません。

配偶者は あなたを支えてくれる人ではあるけれど、あなたも配偶者を支える必要があります。

つまり、それぞれが「自立する」ということですね。

経済面だけでなく、精神的にも手間的にも。


稼いでいれば それで夫の役目を果たせた時代は、とっくに過ぎ去りました。

時代は変わり、男性も家事ができなくては、女性から見切りをつけられてしまうでしょう。

とはいえ、何も難しい事ではありません。

奥さんが残業で、あなたの方が早く帰宅できたなら、炊飯器のスイッチを入れたり、洗濯物を畳んだり、お風呂の用意をしたりといった必ずやらなければならないことを、夫が先にしておいてくれるだけでも、本当に助かるのです。

それなのに、夕食は妻が用意するものとばかり、後から帰宅した妻に「腹減った」とスマホをいじりながらソファーで寝そべった状態で言われるのなら、愛情が枯渇していくこと間違いありません。

ここまで極端でなくても、これに近いことを無意識にやってしまっている男性は、少なくないと思われます。

「できれば家事はやりたくない」というのは、多くの男性の本音でしょう。

40代のあなたはバリバリ仕事をして稼いでおられるでしょうから、百歩譲って、今は許されるかもしれません。

が、それを続けていると、そう遠くない定年時、今とは比べ物にならない修羅場が待っていることは確実です。

定年後、稼いでこない、家事もできない、用事だけを言いつける面倒な夫と ずっと一緒にいたい妻はいないでしょう。


人は、緊急性の低いことを後回しにする習性があります。

もし、あなたに身に覚えがあるなら、1日も早く行動を変える決意をしてくださることを お勧めいたします。

ここまで読んでくださったあなたが、奥さまに生涯夫婦で添い遂げたいと思っていただける夫になられることを 応援しております。

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