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【エッセイ】SNSに見る傲慢さ

気まぐれに突然語り出すやつぅー!

お時間があるときに、暇つぶしに眺めてみてください。

まず前提として

「アカウント作り直しました。今後も仲良くしてくださる方は、リプライかDMもらえたらフォローしにいきます」

これが今回、私にこの記事を書かせるスイッチを押した文言、ほぼ原文ママだ。

内容は、タイトルそのまま「SNSでの傲慢さ」について思うこと。

念のため前置きしておくが、誰か特定の人への不満や批判では一切ないし、また、そのやり方の是非を言いたいわけでもない。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな価値観があって、SNSへの姿勢もそれぞれである。そこに関して、どうこういうような気は皆無だ。

以降は、あくまでも私自身の感じ方、「ことば」に引っかかりを覚えやすい人間が、それを「見た側の言い分」として残しておこうと思っただけである。

それを踏まえた上で、いざ。


違和感の整理

今朝、起きてのんびり趣味のアカウントでTwitterを眺めていたら、とあるフォロワーの冒頭のツイートが目に飛び込んできた。

別段仲が良いわけでも、悪いわけでもない人の、ただの一言。

それなのに、私は見た瞬間ものすごく違和感を覚えた。うまく言葉にはできないのだけど、ただただ釈然としない気持ちになったのだ。

では、一体何にどんな違和感を覚えたのか。いま一度整理してみたい。

「アカウントを作り直しました」←わかる
そういうこともあるし、それは個人の自由で、周囲がどうこういうものではない。

問題は、それ以降である。


「今後も仲良くしてくださる方は」←もうわからない
それはつまり、「無反応だった場合、私と仲良くする気ないってことね!」と読める。少なくとも、私には。

もうこの時点で、「仲良くするかどうかは、そちらにお任せしますけど」と言わんばかりの傲慢さを感じて、心の狭い私は非常に不愉快な気分になったわけだ。

「リプライかDMをもらえたら」←これもよくわからない
上記の流れを踏まえて、「自分は人間関係において受け身を取ります」と読んだ。それは少なくとも、「あなたとこれからも仲良くしたい!」という姿勢ではないのだ。

あくまでも、受け身なのである。
偏屈な人間である私に言わせたら、極端な話し、リプやDM送ってくるくらい、私とこれからも仲良くしたいなら、まあしてあげてもいいけど。くらいのニュアンスにすら見える。

ええ…どちら様…?となってしまったのだ。

「フォローしに行きます」←最初からそうしたらええやん
この一言に尽きる。
アカウントを変えるという勝手をするのは自分なのだから、自分からフォローを先にして、「ここに引っ越したよ!」とすれば良いのではないか?

…とまあ、こういう具合に受け取ったのである。


別件で感じた違和感

その他にも、改めて振り返るとSNS周りで抱いた違和感があったことを思い出したので、それも残しておきたい。

それは、無言でSNSのアカウントを消す、あるいは消した後に作り直すことについての違和感だ。

念のために言うと、趣味のアカウントやその他壁打ち用などにしているアカウントはその限りではない。

私が言いたいのは、Twitter・Instagram・果てはLINEまで、「プライベートで繋がっている身内用アカウント」をサクサク消してしまう人に対しての違和感だ。

人間関係は、そう簡単に消すことはできない。

それなのに、あっさりとアカウントを消してしまう。
必要なとき、いざ連絡を取ろうとしたら取れない…というような発覚の仕方がよくあるパターンだ。

いや、いいんだよ!いいんだけど…。
君はそれでいいの?という気分になってしまう。

どこまでも偏屈な私は、「いざというとき、やり取りをする術を残さないで良い相手と判断された」ように、感じる。

いや、さみしー!
そして、やはりいい気持ちにはならない。

その上で、新しいアカウント(本人特定ができる程度の情報を先方が公開している)なんて見つけたら、「なんだこの人?」となってしまうわけである。

フォローすべきか、そっとしておくべきか。
何なら、アカウントを消したことに気がついた時点で、どうしたのと聞くべきか、そっとしておくべきか…?

ええい、ややこしい!

いずれにせよ、それを見つけた人・気が付いた人に委ねるような、傲慢さをそこに見てがっかりするのだ。


SNSを利用する際のスタンス

先にも述べたが、それぞれの使い方やSNSでの距離感があることは、百も承知している。どんな人がいても、いいと思う。

アカウントを消す、作り直すことも、別に問題ではない。
好きにしてくれたらいいし、作り替えた先を教えたくないなら教えなくていい。

ただただ、私は「相手の出方を試す」ようなやり方が、本当に苦手なのだとわかった。何ならもう、嫌いだと言ってもいいくらいだ。

そして、「それをしたら相手がどう思うか」に思考が及ばず何度もそれを繰り返している人に対して、不信感や不誠実さを覚える。

数日前に、仲が良いと思っていた、わりと古い友人のアカウントが無言で消えていることに気づいた。
それなのに、別なアカウントでは普通に投稿をしている…。何が目的だろうと、推しはかることをしかけたけれど、何だか疲れてしまってやめた。

それをきっかけにして、ここ数日このことを悶々と考えていたので整理をしてみた。

私なら良いと思った?気にしないと思った?バレないと思った?
何だって別に構わないけれど、私の中では「そういう人」なのかなという判断にはなってしまうよ、とは思う。

SNSとて画面の向こうには人がいる。
切るにせよ繋がるにせよ、私のようなややこしい人間もいるわけである。

ちなみに私は、「アカウント作り直しました。今後も仲良くしてくださる方は、リプライかDMもらえたらフォローしにいきます」と言われたらほぼ100%そのまま放置する。

「アカウントを作り直しました。@===です」とあったら、興味のある人なら何の抵抗もなく率先してフォローをしに行く。

つまるところ、そういうタイプの人間もいるという、ただそれだけのお話であった。

(2458文字)

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