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大丈夫だ、問題ない!

「昨日言ってた、豚の角煮風炒め」

そんなひと言を添えて、画像が送られてきた。大好きなパプリカが入って、ボリューム満点。好みの味に仕上がったのが見てとれる。
遠く離れた息子から、たまに自炊の様子がLINEで送られてくる。

子どもたちの中で今、一番気になる存在。
もうすでに立派な大人なんだけど。

社会人になって2年目。
息子から、「退職した」とLINEをもらったのは、3ヶ月以上も前のこと。
しかも退職当日に。
パートに行く直前、何気なく開いたスマホでそれを知る。とても衝撃的だった…



あれから随分経つのに一向に事態が動く気配がない。大丈夫か⁉︎と気になってはいるものの、とりあえず、ハローワークへ手続きに行ってるみたいなので、こちらからは、ポツポツ連絡を入れる程度。(ホントは毎日でも連絡したいくらいだけど)

息子からは、取り止めもない日常の様子がLINEで送られてくるだけで、今のところ、具体的な転職活動の様子は伝わってこない。

息子曰く「まだ気持ちが乗らない…」

とりあえず、元気でいるなら…と、こちらもあえて急かすようなことはしない。

でも、近くに住んでいたら、そうはいかなかっただろう。きっと頻繁に様子を伺っていたに違いない。母親の立場を利用して、アポ無しでグイグイって感じだったかも。
お互いに離れていてよかったのか。


今のところ、自分のペースで生活しているようだけど、そんな生活もずっとは続かない。
のんびり構えているというか、
危機感がないというか…
その辺の温度差があるのは確かだ。

貯金を切り崩して生活している息子を思うと、ハラハラドキドキ。
生活費にプラスして奨学金の返済もあるだろうに。こちらとしては、転職先が早く見つかってほしいと願うばかり。

ちょうどマンションの更新時期だったらしく、先日、書類に書き込む際に息子から連絡があった。文字のやりとりで済むところを直接話してみた。

書類に勤務先を書き込む段階になってようやく自分の置かれている状況を実感したみたい…
(そんなもんなのか⁉︎ 今更だけど。
いや…でも、気付いてくれて良かった)

今の状況は、この先決して無駄にはならないと思うけど、出来ることなら路頭に迷うことだけは避けてほしい。幼子ならとっととウチに連れて帰るところだけど、そうはいかないし。

親の出来ることは、限られている。
何より大切なのは、息子を信じること。(書きながら自分の中に落とし込む。)

わかっちゃいるけど…
息子のことが気掛かりで仕方ない。
焦ったり、諦めたり、なぜか気忙しい。


そんな折、娘とLINEのやり取りをすることがあった。話のついでに息子(弟)のことを呟いてみた。

『お金があるうちは、動かんやろうね〜まあ、一応、(転職活動のこと)つっついとくよ!』

の返信あり。

さらにその数分後、息子(弟)に具体的なアドバイスをしてくれたようで、

『進捗状況も確認してみるから!』と、心強いメッセージまでくれた。

息子と同じ関東圏内に住む娘は、転職経験もあるので、私なんかより、ずっと的確なアドバイスをしてくれるだろう。こんなことを娘に頼むのも余計なことだったのかもしれないけど、

LINEの最後に

『大丈夫だ、問題ない!』

のメッセージ付きスタンプ(竹内力さんの)が添えられていた。

私の気持ちにも弟の気持ちにも寄り添ってくれる優しいメッセージだと受け取った。



そういえば、noteで出会った方から、別の記事にコメントをいただいたことがある。


期待していいのは神様だけ


このフレーズ。
記事を書きながら、ふと思った。
知らず知らずのうちに家族に期待している自分がいる。
夫にも子どもにも。
その期待に応えようと相手がしんどくなるのでは本末転倒だ。
さじ加減が必要なんだと思う。

そのnoterさんが、
「期待することを無くすと、とても楽チンですよ…」とも仰ってた。

まだまだ楽チンになるまでには…時間がかかりそうだ。
息子への心配や不安な感情は、こうあって欲しいとか、こうあるべきとか…
そんなものが、奥底にあるから湧き起こる。ほんのちょっとの期待なら…しても良いのでは⁉︎とも思ってしまう。

まずは、ありのままを受け入れることから…

もし、息子が目の前にいたなら、
どこからそんな余裕が生まれるのだろう〜とか、生きていくにはさぁ…とか。説教じみた言葉が次々に出てきそうだ。

いやいや、そこは本人にまかせしておかなくては。
必要以上にお節介はしない。
息子を追いかけたりしない。

気持ちが行ったり来たりで、
ひとりノリツッコミの日々。

夫があの日、呟いた
「元気なら、大丈夫だ」
そのひと言に尽きるのだろう。


大丈夫、大丈夫。
息子なら…
こうしてnoteに書きながら言い聞かせています。


♡夫にプレゼントしたけどほぼ自分チョコ♡



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

















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