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ナレーションベースの大学生活



現在、大学3年生の春休み。

4月になれば大学4年生。

そして
もうすぐお笑いの養成所にも通い始める。

「4年になるまでに取れるだけ単位を取って
4年次の1年間はお笑いの養成所に行く」

ということを入学前には決めていたので
一応、大学と並行して養成所に通えるくらいの
余裕は作れた。

ただ、私の大学生活は
学費を払ってくれた親には見せられない
怠惰な日々だった。

授業はサボりがち。
成績も芳しくない。
サークルなどにも所属せず。
友達も1人もできず。

仮に私が有名になって
仮に私の半生を描いたドラマができるとしたら
今日までの3年間については
ナレーションベースの回想になるだろう。

多分、15秒で十分。

でも15秒で済むナレーションベースの生活を

「24時間×365日×3年」

というリアルな時間軸で
一歩一歩やり過ごさなければならないのは
なかなか酷だった。

まぁ、その膨大な時間を使って
内面の整理をできたのは良かったかもしれない。


今回はさくっと大学生活の概要を書いてみる。

私が大学に入学したのは2021年度。

当時はまだまだコロナ禍
1年次の春学期はほぼオンライン授業だった。

「キラキラ・キャンパスライフなんかクソだ」

「人と関わらずにすむなら、それに越したことはない」

という非常識がこびりついていた私にとっては
最高のスタートだった。

(今はもう少し、丸くなってます、、、)

そして、相変わらず、私は不謹慎を自覚しながら
感染者数の増加を望んでいた。

出来るだけ長くこの日々が続いて

「あわよくばこのままの状況で卒業できたら」

と非常の継続を期待した。

(コロナ禍については、こちらで詳しく書いているので、読んでいただけたら嬉しいです)


しかし、1年次の秋学期から対面授業が再会し

「普通の学校生活」

が徐々に戻ってきやがった。

周りのみんなも入学してから
オンライン授業ばかりだったはずなのに
既に仲のいい人同士での塊が形成されていた。

どうやら、最近の若い子たちは
「#春から○○大学」というので
入学前から繋がっているらしかった。

私も若い子のはずなんだけども。

「あれ、今日みんな初対面じゃなかったっけ?」

と少し驚いたが、割とスムーズに
もう自分の入る隙がないことを受け入れた。

ここで、一旦、
サークルに入らなかったことや
友達が出来なかったことについて
ちょっとだけ言い訳をさせてもらいたい。

私は実家暮らしで
都内の大学まで片道2時間半かかる。

往復で5時間。

バイトの時間などを差し引いたら
サークルや友達付き合いに捧げる時間はない。

でも、地元の友達で
私と同じような通学状況のやつらは
普通にサークルに入ってて
普通に友達もいるんだよなぁ、、、

はい、言い訳終了!


私の学部は、基本的に
期末テストに100%の比重が置かれる。

そのため、授業では出席を取られない。

授業に出席しなくても
最後のテストさえ出来れば単位をもらえる
というわけだ。

そんな条件下では
授業に出席するモチベーションも消え失せる。

「はいはい、テスト出来ればいいのね~」

「じゃあ、授業なんか出ずに、1人で参考書見ながら勉強した方が効率的だよね」

という思考回路になっていた。

しかし、お察しの通り
授業に出ずに自主的に勉強なんて
するわけがない。

親には「大学行ってくる」と伝えて家を出て
お笑いや落語を観に行ったり
カフェでネタを書いたりしていた。

授業とは

「半強制的に勉強時間を確保してくれる装置」

だったようだ。

結局、テスト直前になって

「100分×14回×教科数」

の資料を半泣きで読みあさる羽目になる。

また、友達が1人もいないと
過去問が手に入らず
何をどう勉強したらいいのかわからない。

絶望、絶望。

そんなヤツの成績はボロボロに決まってる。

ギリギリ単位を取れるか
しっかり落とすかの2択だった。


「こんな思いはもうしたくない」
と新学期が始まる度に気合を入れ直し
毎日の勉強計画を立ててみるのだが
続いても1週間半。

「真夜中の半泣き勉強」
半年に1度の恒例行事になった。

しかし、3年生に上がるとき
「このままでは、4年次で養成所通えないぞ」
ということに気付いた。

そして、それだけをモチベーションに
授業に出るようにし始めた。

私の学部では、大人数での講義が多く
教授の話を100分聞いているだけで
終わるものがほとんどだ。

だから、一切、人と関わらずにすむ。

大した志もなく選んだ学部だったが
結果としてはこの学部の特性に救われた。

お勉強面についてはこんなところかな。


お昼休みには
大学からちょっと離れた公園に行って
塩むすびと焼きそばパンを食べていた。

1人で食堂に行くのは肩身が狭いし
学内のベンチや近くの公園などは
キラキラした方々に占拠されていたからだ。

毎日ラジオを聴きながら10分強歩いて
その公園に通った。

その公園に行くと
私と同じ思考回路でそこにたどり着いたっぽい
同胞たちが数人いた。

1人1人が
ある程度の距離を保った配置について
各々の過ごし方をしていた。

もちろん、互いに接触することはない。

しかし、喋らずとも
「お昼休み」という日常の隙間を
同胞たちと共有している感覚
はあった。

私は、あの空間がすごく好きだった。

これが私の片思いの可能性も大いにあるが
たとえそうだったとしても
あの空間を作っていたすべての要素に
感謝している。



「ナレーションベースの大学生活」

の概要は、こんなところだ。

やっぱり、ナレーションベースで十分だよなぁ。


大学生活の細かいエピソードも
いずれ書こうと思う。


それでは、今日はこの辺で。

ありがとうございました。

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