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緊張を味方につける方法を伝授します!

緊張しててもバッチリ伝わる!
本番力アップコーチの 藤森みえ子です。

「緊張とは戦うな。味方につけろ!」という
タイトルで前回お話しさせていただきました。

今日は具体的にどうすればいいのか、その方法を伝授します!


緊張のメカニズムを知る

緊張には自律神経のバランスが関わっていると言われています。
普段は交感神経と副交感神経が適度なバランスで働いていますが、不安を感じると交感神経が優位になり、筋肉が緊張して震えたり、顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたり、汗をかいたりと、体に反応が表れます。

人間は脅威となるものに警戒心を抱いたり、失敗が許されないときに興奮状態になったりすることで、様々な危機を回避してきたと考えられます。

人間の本能的なことを考えると、”失敗が許されない”と考えるようなプレッシャーのかかる場面では、緊張してしまうことはごくごく自然なことであると言えます。

緊張しやすい人の特徴

・ 常に周りの目が気になる

・ 真面目で責任感が強い

・ 自分に自信がない or   自分に自信がありすぎる

緊張しやすい人は、周囲から自分がどう見られているのか?を気にします。
「大丈夫だって、誰も見てないよ」と言われても本人の耳には届きません。
失敗して笑われるのではないか?恥ずかしい思いをしたくない!
そう思う心がますます緊張を呼びます。

元来真面目で責任感が強い人は、完璧主義者が多いです。
コツコツ練習を積んで、いざ本番!というときに、「あの部分はどうだっけ」
「ここも、あそこも気になる」とぐるぐる頭を駆け巡り、少しの間違えも許されないという強迫観念のようなものに縛られてしまいます。
自分の失敗のせいでほかの人に迷惑は絶対にかけたくない、と自分自身に
プレッシャーをかけてしまうタイプです。

自分に自信がない人は、自己肯定感がもともと低いタイプと、単純に経験値が足りない場合とがあります。何をやってもダメだ、と常に失敗を想定していたり、
パフォーマンスの経験そのものが足りず、慣れていないために緊張してしまいます。

そしてクセモノなのが、自信がありすぎるタイプ。
面白いもので、こういう方はどんどん自分に負荷をかけていきます。
芸人さんでも、「絶対俺は面白い!」と自信満々でいても、いざ舞台に上がると
真っ白になって緊張してしまったって話がありますよね。
「確かな技術と経験」が伴っていないと、ダメになってしまう典型例です。

緊張を味方につける方法

・なるべく本番に近い形で練習する

これ、すごく大事です。ダラダラ繰り返してもダメなんです。
例えばスピーチだったら、時間のある人は内容を覚えるくらい何度か繰り返す。
そのあと「本番と同じシチュエーション」を整えましょう。
ペットボトルでもいいのでマイク代わりにして、メインテーブルの横に立って、
お礼して、間違えてもいいから最初から最後までやりきる。最後に一礼。
できればスマホの録画機能を使って「見られている」感覚を養うとGOODです。

・本番当日、会場には早めに入る

プレゼンの会場などにはなるべく早めに入り、使用する道具や機材を準備します。
その場の空気や雰囲気に慣れることはすごく大切なんです。
そして、本番と同じ動きなどを実際に行いましょう。

・深呼吸の前に、息を吐く

人は緊張すると呼吸が浅くなり、「吸う」という動作ができなくなります。
そこで、緊張してきたな・・と思ったら、思いっきり「はーーーーっ」と息を
吐きましょう。するとあとは吸うしかなくなるので、ゆっくり吸います。
体に酸素を取り込むと頭もめぐりも良くなります。

・本番中、自分の味方を見つける

いよいよ本番が始まりました。あれ・・まだ心臓がドキドキするぞ。やばい。
頭が真っ白だ!・・・
大丈夫、ほとんどの人は、緊張している人に寛容なんです。
会場に30人いるとしたら、必ず1人か2人は、「うん、うん」とうなずいたり、
応援してくれている人がいます。恐れずに、その人の目を見て話しましょう。
自分の味方になってくれる人をできれば転々と探し、会場の四隅を見るように
話していくと自然とほぐれていきます。

・最後に助けてくれるのは自分自身への信頼

決して完璧を目指さなくてもいいんです。
その時、自分にできる最大限のことをすればいい。
スピーチで頭が真っ白になったら
「緊張して何を言うか忘れました。でも今日は楽しかったです!
ありがとうございました!」だけでもいいんです。
一生懸命練習したことは裏切りません。「あれだけやったんだから」という自信や信頼が、最後の最後にあなたを助けてくれるはずです。


緊張は、思った以上に気力も体力も奪います。
頑張ったあとは、「よく頑張ったね、えらかったよ。」と自分をねぎらってあげましょう。 

「緊張は、戦うものでも克服するものでもない。味方につけるもの。」

適度な緊張はあなたのパフォーマンスをより向上させてくれるでしょう。
検討を祈ります!


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