初めて買ってもらった自転車はあのチーム
季節は12月、ということはプロ野球は完全にオフシーズン。
選手の移籍情報や契約更改の悲喜交々がメディアを賑わし、シーズン中のあの熱狂からは遠ざかる静かな時。
ここでわたしのプロ野球ファン歴をもって、自己紹介をさせていただきたいと思います。今回は第2回、もしよかったらお付き合いください!
前回の「人生最初に訪れた球場」もどうぞ!!
関西から東京に引っ越してきて幼稚園に入学。そろそろ自転車が欲しい年ごろとなります。
当時はプロ野球はたいへんな人気。あと、スーパーカーもブームでした。ですので子ども用の自転車も、プロ野球チームのマークがあしらわれたものや、スーパーカーが描かれたものが人気を二分していました。
わたしはスーパーカーも好きでしたが、母親に
「スーパーカーは今流行っているだけだからやめなさい!」
とアドバイスされました。いや、ダメ出しですね。割とまっとうな助言。
ならばプロ野球の自転車なんですが、まだ幼稚園に入ったばっかり。「ファン」という感覚がありません。
好きなチームを応援するという感覚はなく、ふつうにテレビで観戦していたんですね。まあ、当時のテレビ放送は巨人戦が中心でしたが…。
ところでこのプロ野球自転車、全12球団すべてそろっていたんですよ。当時のプロ野球人気のスゴさがわかります。選び放題です!
この中から一つ選ぶわけですが、そこで私は迷わず「阪急ブレーブスがいい!」と言いました。
なぜなら、前回お話ししたとおり最初に訪れた球場が「阪急西宮球場」だったからですね。
その後、後楽園球場や神宮球場には連れて行ってもらいましたが、あまりいい印象がなく、西宮球場が好き、西宮球場は阪急ブレーブスの本拠地、だから阪急!ということです。
特にファンという意識はなかったとはいえ、子供らしいとても自然な、素直な流れです。
それを聞いた母親は、
「阪急ブレーブス!?それはやめなさい。阪急は関西の球団なんだから、誰も乗ってないよ?恥ずかしいよ?巨人にしなさい!」
と再びアドバイスならぬ、ダメ出し…。そして、ナゾの巨人の勧め???
これは今でも引っかかっているんです。なぜ止められたのか?なぜ巨人なのか?
確かに東京には阪急ファンは少ないでしょう。でも、誰も乗っていなくてもいいのでは?と思ったものです。まあでも阪急の試合を見ているわけでもないし、違うのかと、渋々承諾。
しかしなぜ巨人?
当時のテレビは巨人戦中心。そして、偉大なホームラン王、王貞治選手が756号の世界新記録を樹立したのもちょうどこの頃。
この模様をテレビで見ていたのを覚えています。興奮しました。王選手好きでしたし、子ども心に「世界記録の瞬間をこの目で見た喜び」をかみしめていました。
でも、巨人が好きなわけではありません。王選手は好きだけど、テレビでたまたま巨人戦やっているから観ているだけだし。
なんなら「8時だョ!全員集合」見たいし…。
その後のいきさつは忘れましたが、結局巨人の自転車を買ってもらいました。
しかしこのあと、意外なかたちで母親に反発することになります。それはまたの機会に!
次回は「ファンと公言した最初チームは幼なじみの影響」をお届けします!
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