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文化の違い

良くも悪くも、スリランカの方々はマイペースである。私は、短気でせっかちなタイプなので、はじめは全く理解ができなかった。

メールの返信は基本的に3~5日後、下手するともうこっちが忘れたころに返事が来て、あなたは誰でしたっけ?ということもある。送ったメールへの返信ではなく、新規作成で返信が来る場合もあるので、スムーズにいくことは難しい。来たメールにすぐ返信しても、そのあと続いたことは一度もない。(おそらくメールに慣れていないか、ネットワーク環境が悪い)

日本にもいるかもしれないが、定時ギリギリの電話になってしまった時、ものすごい早口で話されて、最終的に一方的に切られたりもした。

会社名・事業所名・担当者名なども、聞きなれない言葉なので、なかなか覚えられない。トムとかメアリーとかそういう類の名前ではなくて、むしろどれが姓でどれが名なのかもわからない、そんな類の名前なのだ。どこのだれで、何のプロダクツを持っているのかが明確になってきたのは最近のことである。

日本は、今でこそ女性の社会進出が進んでいるが、それでも男尊女卑の面影は姿を消さない。スリランカでは、女の子が働くことは最近になってからのようだ。彼のお母さんもお姉さんも外で仕事をしたことは一度もないという。

私がやり取りしている窓口の方やデザイナーはほぼ女性だ。パートナーは私の安全を第一優先にするので、私がやり取りするのは女性のみにしたいと初めから言っていた。男女関係ないだろ、という私の考え方では危ないという。本当の身の危険を感じながら生きてきたパートナーと、平和ボケした日本で過ごしてきた私との違いを随所随所で感じている。

どちらが良い悪いでもないし、お互いがお互いを理解していこうという気持ちがないと難しいことは明確である。文化の違いというのは、国内でも起こるし、自分以外の他人は同じなわけがない。時間がかかっても、お互い擦り合わせして足並みを揃えていくという練習が出来れば、関係性が気付けると思っている。

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