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Living With You

どんなテーマで、どんなコンセプトで、どんな会社にしていくか、わくわくしながら日々を過ごしていた。

少し話は変わるが、彼になぜ日本に来たのか聞くと「日本は自分にとって人気だったから」そんな上っ面な答えが返ってきたことがあった。本当の理由はきっと他にあると思うんだけど、引き出すことが出来なかった。

彼はスリランカにいるとき、休みの日は実家に帰って両親を助けるか、お寺や施設で困っている人を助ける生活をしていたらしい。実は、昔、彼のお家も貧しい時があって(今は裕福な暮らしをしているが)、当時は靴もなくて学校で笑われたことがあったそう。その時に、自分は絶対にこの人達より良い生活をすると決めたと同時に、自分が稼いだお金で困っている人を絶対に助けてあげると思っていたんだと。わずか7歳8歳で、そう決めてたと。

そして、大人になって仕事を見つけて、自分のできる範囲で助けてあげたいと思って、友達と遊ぶよりも人助けを優先してきたらしい。

そんな彼が、日本に来た本当の理由は、実は、貧しくて家もない子供たちを見ることが辛すぎるからだ、と彼自身も私との会話の中で認識した。

昔の自分を見ているようで辛いんだ。途上国の子供たちの映像が流れただけでも涙ぐんでしまう。日本だったらそんな光景はほとんど見ることもないし、スリランカよりも良いお金を稼いで、もっと助けてあげられると思ったんだね。

私も以前から、毎月寄付をしている。少額でも、しないよりは良いかなと思ってしている。それは継続するとしても、私がこれからやるべき事は、上っ面じゃなくて、もっと深くて、継続可能で、みんながハッピーになることではないのか?そこに行き着いた。

そんな背景の中、私の中から出てきたテーマが、Living With Youという、日本語で言うと「共生」という言葉だった。とてもしっくりきた。

地球に存在する全ての命が「共生」できるための会社にしたいと、心の底から思った。そこから私のチャレンジは始まっている。


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