見出し画像

全部できるようにならなくても大丈夫!

こんばんは、Mihoです。
夜風が気持ちいい時期になってきましたね~。
エアコンを入れなくてもいいこの時期が一番好きかもしれません。

学生のクライアントさんが療育に大幅に遅刻してきました。
その理由は、学校である用事を頼まれて、一生懸命それをしていたら、気づいた時には乗るべき電車に乗れなかったのだそうです。
でも、その用事はわざわざその日に急いでする必要はなく、別の日にでもゆっくりこなせることでした(だから、頼まれたんだと思います)。
だけどその子は「大事なことだから早くやらなくちゃ」と用事のことで頭がいっぱいになってしまい、約束に遅れてしまったのです。

このことを保護者の方に説明すると

「この子は優先順位付けができないんです。
 できるようになるでしょうか?」

と心配されていました。

わたしは次のように答えました。

「一応、これからカレンダーの使い方や計画の立て方などを学んでいけば、ある程度見通しを立てられるようになるかもしれません。
でも、もしかしたら、特性の影響や認知能力の都合でできないかもしれません。
本人が自力でやるのがむずかしいようなら、次は迷ったら誰かに相談することを覚えてもらえるようにしましょうか」

と。

それをいうと、保護者の方は「なるほど~!」といって、表情がぱっと明るくなりました。

そうです!
全部自分でできなくても、大丈夫なのです!

たとえば

・自分でスケジュールを管理できそう→管理の仕方を教える
・スケジュール管理が大切なことはわかるけど、自分で判断がむずかしい→相談することを教える
・スケジュール管理自体がわからない→代理してあげる

など、本人の状態に応じて必要な教育や支援は変わります

さらに、どの状態が素晴らしいというわけではなく、大切なことはその人に何が必要なのか、どうすればスムーズに行くのかがわかっていることです。

その人の特性や能力的に難しいことを教えるのは、ある意味エネルギーの無駄遣い。
その人がやりやすい方法で一番楽になる方法を見きわめて、試していくのが支援者の腕の見せ所ではないかなと思うのです。

一般の方にも、同じことが言えます。

もちろんできることが多い方が便利だったり楽なのかもしれません。
でも、本当はすごく苦手なこと、すごくやりたくないことを、ちゃんとやることにこだわるよりも、自分にとって一番利益的な選択や方法をもう一度考えてみて、自分を楽にしてあげること、一人で頑張らずに手を借りることはとても大切だと思います。

できないことはある。でも大丈夫!といえる状況を作っていきましょう。
暮らしやすくするお手伝いはいつでも歓迎しております。

ここまでお読みいただいてありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?