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KAEDE|ご挨拶―敬愛するアメリカ詩人たち―

維月 楓 Kaede Itsuki|詩人・英米文学修士課程在籍・翻訳家 Twitter
幼少期より言葉が織りなす世界に魅了され、詩作を行いながら、英米文学の研究を行う。古今東西の女性詩人の作品を読み解くことを通して、彼女たちの人生の軌跡に敬愛を捧げている。

 オンライン上のモーヴ街3番地にて司書を務めさせていただきます維月 楓(いつき かえで)と申します。ここでは、優美なモーヴ、頽廃的なアブサンというテーマを軸にしながら、主に英米文学について詩の新訳、紹介、エッセイなどを投稿していきます。

 私はあらゆる芸術作品の中でも、言葉が作り出す世界に幼少期から深い想いを持っていました。それが高じて、現在は京都の川縁で、研究者の卵として学びながら、詩を書いたり、空想したりして過ごしています。
 英米詩を中心に研究を行っていますが、大学在学中に出会った2人のアメリカ詩人との出会いが大きなきっかけとなりました。今回は自己紹介と称して、愛すべきモーヴ/アブサンのアメリカ詩人を2人ご紹介したいと思います。


 1人目のモーヴ色の詩人は、新訳と解説にも挑戦させていただきました、19世紀アメリカを生きたエミリー・ディキンソンです。彼女の詩は小さくとも硬質と評され、アメジストの輝き溢れる詩人です。空想の世界の住人にとって、彼女の作り上げた内側に広がる大きな世界は共鳴する方も多いのではないでしょうか。ディキンソンについてより詳しく知りたい方は、第1回目の記事もご高覧ください。

 もうひとりの詩人は、1950年代に活躍したシルヴィア・プラスです。彼女は生死といった自身の精神の深いテーマを扱ったことで有名ですが、むしろ詩法において大胆で予想のつかない詩の展開と一筋縄ではいかない言葉の使い方をしたところに惹き付けられました。
 彼女の独特な苦味と爽やかさのある詩を読むと、痺れるような感動を覚えます。その意味で、数々の芸術家に幻想を見させたというニガヨモギの酒――アブサン的な詩人と呼べるかもしれません。


 生活が制限されることも多い昨今ですが、霧の立ち込める先に聳え立つオンライン上の図書館でお待ちしております。これからどうぞよろしくお願い致します。


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