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34年目を迎えた怪獣特撮フィギュアコレクターに起きた3つのインパクトとは? 前編

 「あなたはゴジラが好きなの? ウルトラマンが好きなの?」
 「両方だ」

幼少期は自宅で一人で遊ぶ事が多かった記憶があります。
何をしていたかといえば、ウルトラマンと怪獣のソフビを戦わせて遊んだり、「ウルトラマンレオ」のVHSを何度も見返したり、幼稚園に入っても毎週「ライブマン」や「仮面ライダーブラック」を楽しみにしている、特撮大好き少年としての英才教育を受けて育ちました。
時に西暦1989年の12月のある日、幼稚園の高学年になった私は父に連れられて「ゴジラVSビオランテ」を観に行きました。

今にして思えばこれが私の人生の原点となる「ファースト・インパクト」だったのでしょう。
流石にあの小難しいストーリーを6才児が理解する事は無理だったと思いますが、スクリーンで観る大迫力の怪獣バトルに圧倒されたのを覚えています。
その日を境に脳内はゴジラとビオランテが戦い続け、当時はゴジラのソフビは持っていなかったのでレッドキングをゴジラに見立てて遊んでいました。
以降の人生はゴジラと共に歩む事となり、小学校の頃は毎年12月になると新作が公開。毎月発売のコロコロコミックに最新情報が載るため、情報を集めてストーリーを夢想する生活を4年ほど送りました。
中学の頃になると、ゴジラシリーズは一旦休止となりますが、代わりにガメラが猛威を振るいます。
1999年公開の「ガメラ3 邪神覚醒」は今も特撮の歴史に燦然と輝く名作です。

詳細は別の機会に書きますが、当時渋谷の映画館で鑑賞後、聖地巡りをしながら帰ったのは良い思い出です。
しかしこれ以降、ゴジラのミレニアムシリーズや「小さき勇者たち ガメラ」など新作は作られますが興行的にも振るわず……いつしか怪獣はスクリーンから姿を消す事となりました。
私はと言うと……20代で彼女なし、モテたい願望だったのか?
特撮オタクである事を隠して、外国映画や洋楽、酒、タバコを愛する謎のオシャレキャラを気取るようになっていました。
しかし人前では受け売りの知識で知ったかぶりを繰り返していましたが、心のどこかでは疑問を感じていました。
「君は本当にそれが好きなの?」
そんなある日の事、映画専門学校時代に出会った特撮マニアの友人から映画の誘いを受けます。
「今度やる、ウルトラマンの映画観に行かない?」 

中編へつづく

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