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小さな事故が教えてくれた、正直に生きる人生の豊かさ

夫の突然の告白と心の葛藤

昨日、夫がカーシェアの車をちょっとぶつけてしまったらしい。

三人の息子たちが寝て、ほっと一息ついていた私に夫が突然、「カーシェアの会社に電話してくる」と言った。

えー、そんなこと黙ってたらバレないんじゃないのー?と内心思いながらも、見せてもらった写真を見て息を呑んだ。「これは…連絡したほうがいいね」と思わず呟いた。

警察の現場検証が必要?


電話を終えた夫の表情は蒼白になっていた。「警察に通報しないといけないらしい」。私は驚愕した。110番に通報をし終わった夫はさらに顔色を失っていた。「現場検証して事故証明しないといけない」。

「は?そんな大げさな話なの?ちょっと擦っただけで?」。頭の中は疑問でいっぱいだった。「ってかほんまに絶対行かなあかんの?片道車で2時間くらいかからない?」

葛藤と決心


そして心の中で「なんでそんな正直に言うん?そこら辺でぶつかったことにしとけばよかったやん」と思いつつも、深呼吸して決心した。片道2時間かけて擦った場所へ向かうことにした。夫は仕事がたてこみ忙しそうだったけれど、モヤモヤした気持ちを引きずったり、問題を先送りにするより、適切に対処する方が得策だと考えたようだ。

夫の信念


道中、夫は「正直に生きることの大切さ」を話しながら運転していた。次男と三男の名前にもそんな思いを込めているという。彼の信念に、少しばかりの尊敬を感じつつも、長い道のりにため息が出た。正直言って、夫はいつも正直で、馬鹿正直で、そんなに馬鹿正直だったら損ばっかしてるんだ、と思う。信じられない、もう呆れる!と思うこともいっぱいある。ちょっとはずる賢く生きれないのかよ。と。
が、彼はやはり徳を積む生き方をしているなと思う。
せこい事やずるい事を思いつくのはいつも私で、結局上手くいっていないのは私である。
嘘やごまかしはそのうちバレるし、嘘を隠すために嘘をつき続けるのはしんどすぎる。それは経験からも体得している。


過去に何かで読んだ気がするけれど、彼の生き方「正直でいられる」というのは、強者の戦略だと思う。

警察署での出来事


2時間かけてたどり着いた警察署の警察官は、伝えた事故現場の住所と車についた傷を見て、まだ現場につく前から「これは、あなたがつけた傷ではない!」と断言した。「お、名探偵コナンか!」と思った。笑
 
そして警察は車を一周し、小さな小さな傷を指さした。「可能性としては、これでしょう」。
は!?である。

帰り道、夫は「よかった〜〜〜」と笑顔を見せた。
私もこれもまた一つの経験だと胸に刻んだ。

解決と教訓


こうして、正々堂々と小さな小さな傷に事故証明書を書いてもらい、カーシェアの会社に提出した。
正直に申告したので、スムーズに解決できたし、これからもまた嫌な気持ちを抱えずに、堂々と利用させてもらうことができる。
息子たちにも、この笑い話をして、正直であることの大切さを伝えた。
小さな事故だったけれど、私たちにとって大きな学びとなった一日だった。


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