UK遠隔留学で無事1年目を修了(1)

22年2月に英国Open Universityに遠隔留学し、1年4か月を掛けて今年5月末に対象科目の勉強と最終テストを終え、7月に無事1年目の単位全ての取得が出来た通知を受け取りました。


修了結果

R23 BA (Honours) Social Sciences (Economics), Counts to Qualification
R23 BA (Honours) Social Sciences (Economics), Counts to Qualification
  • DD102 Introducing the social sciences

    • 社会科学の基礎。TMAという中間テストが5回、EMAという最終テストが1回。

  • DD125 You and your money

    • 経済学の基礎2。個人の財務にフォーカス。TMAは3回、EMA1回

  • DD126 Economics in context

    • 経済学の基礎1。TMAは3回、EMA1回。

1年4か月で3つの科目を受講し、合計14回の Academic English での小論文を書きました。3週に1回の頻度で論文を書く日々で、英語での文章力が相当上がりました。小論文のうちいくつかでは記載すべき内容に不足があるときもありましたが、文章自体は良いと評価されることが多かったです。

学業と仕事の両立

仕事があってこそ収入があり、また学費が支払えるわけですから、仕事は最優先です。とはいえ、中間テストも最終テストも基本的に延期は無理ですから、スケジュール通りにこなしていく必要があります。ただ、平日には勉強以外にもしたいこと(例えばダイエットのための筋トレなど)や、しなければならない事(家事、特に自炊など)がありますから、平日には1時間ほどしか勉強の時間が作れませんでした。その代わり土日や連休を勉強に充てていましたので、友人と過ごしたり一人で気ままに出かける頻度は残念ながら減りました。ただ、その結果1年目を無事パスすることが出来たと思えば、努力のしがいがあったと思えます。

日頃の勉強は土日を割り当てていましたが、試験の提出締め日は普通に平日に組まれているので、試験用の小論文を書く時間だけは仕事の調整が必要でした。仕事終わりの時間だけではとても準備が間に合わなかったのです。特に締め切り前日は、夕方くらいからは時間が出来るように仕事の予定を調整して、勤務時間に小論文を書いたりしていました。これは私が働く会社がテレワークが自由にできる外資であり、また成果主義であるために出来たことだと思います。

各テストのスケジュールと締日

中間テスト

DD102/125/126 いずれも中間テストは事前に内容も期間も開示されています。期間はおおよそ1週間に設定されており、UK時間で金曜から翌週木曜の24時まで(日本だと金曜朝8時まで)という日程が多かったですが、内容が多いときは更に数日プラスされたりしていました。事前にTutorと交渉すれば期限の延長も可能ですが、私は延期は1回のみで、他は期日通りに提出が出来ました。

中間テストは以下の要素が含まれていました。

  • 設問1

    • 3セクションに分かれて複数の問題が設定されています。DD102では数行の文章で答える形式の設問、DD125/126では文章での回答以外に計算やグラフ描画も含まれました。

  • 設問2

    • DD102/125/126いずれも800字から1,500字の小論文で答える形式でした。特にDD125/126はグラフを添付して論じる必要がある内容も多かったです。

  • 設問3

    • 前回テスト時の指摘を改善に行かせたかなど、自己の学習の進捗上の課題や振り返りに関する質問へ200字ほどで回答する形式でした。ここも少ないですが点数配分があります。

中間テストの評価

提出からおよそ2週間ほどで評価が戻ってきます。取得できた点数だけではなく、自分の提出物に対しびっしりと評価コメントが付いて戻ってきます。設問単位だけではなく、論文の場合は各フレーズやセクション単位で良かった点や改善箇所が指摘された上で総評が書いてあります。理解が不足していたり、説明が足りない/過剰であったりする箇所がはっきり分かるので学習を進めるうえで非常に役に立ちました。

ちなみに英文がきちんと書けていない箇所は「意図がつかめない」「英文になっていない」とダイレクトな表現で刺してきます。流石に文例まで示してはくれないので、このあたりの改善は普通に英語の勉強をして解決していく必要があります。

最終テスト

いくつかの中間テストを経て最終テスト(EMA)があります。ちなみに最終テストが来る前に「EMA期間に入る前までに中間テスト(TMA)が指定のところまで完了出来ていない生徒はEMAは無理なので科目の学習期間延長を申請するように」とメールが届きます。実際該当する生徒は何名かいるようでした。

最終テストは期間は最初から設定されていますが、設問は事前に開示されているパターンと、段階的に開示されるパターンがあります。段階的なパターンは、例えばテスト期間初日に設問1が開示され、提出締日24時間前に設問2が開示されるパターンです。DD126がそれでして、設問2の小論文を24時間で書くのはかなり大変でした。図も必要だったのでパワポで作図する時間も必要ですし、図を入れての見直しも含めると時間ギリギリでしたが締め切り5分前にsubmitすることが出来ました。

設問の形式や文字数制限は中間テストと似ていますが、さすがに質問範囲が広いのと、各設問の回答が長くなりがちなので、Wordで6ページくらいは英文を書く必要があるかんじです。

最終テストの評価

最終テストの評価はおよそ1か月後から2か月後に返されます。これまで提出してきたTMAの評価とEMAの評価を鑑み、PASSさせてよいかどうかを審議会で判断の上、総評と共に結果が返される形式です。中間テストのように提出したWordに細かくコメントが貰えることはなく、サマライズした回答を貰うことになります。細かい評価が聞きたい場合は別途Tutorや教授にアポを取ると説明してくれるようです。

1年目の科目を終えての感想

とにかく英語力!ではあるのですが、論文を書く関係上「文章力」が非常に重要でした。私は日本語でも小論文を書けるほうなので特別苦労したかんじはないですが、学習内容の理解とは別に、論文としての全体的な体裁と校正、適切なセクション振り分け、表現力も評価されますので、高得点を取るためには文章力を鍛えておく必要があります。

私はTMA/EMAを通して一番低い評価で54点、最も高い評価では100点(DD125-EMA)でした。学生全体では60点-80点レンジが最も多いようです。

なお、イギリスの大学では1年目の成績はパスしたかどうかが重要で、それぞれの評価(グレード)は卒業時のグレードには影響しません。2年目、3年目の評価が最終結果に影響します。

2年目に向けて

1年目で分かったのは、私は英語の文章力が非常に高く、しっかり理解していれば満点を狙える小論文を書けるということでした。Tutorや教授からの評価もかなり高かったです。ただ、それは「しっかり理解していれば」の話です。

1年目はTutorにあまり質問をすることなくテキストとオンライン教材だけでなんとか進めることが出来ましたが、2年目はおそらくそうはいかないと思います。正直、1年目の学習内容でも十分に理解しているとは言い難い分野が残っています。それを鑑みると、場合によってはビデオ会議を組んで直接Tutorに質問するなど、しっかり理解して良質な小論文を書いていくために教師陣と積極的にコミュニケーションしていく必要があると感じています。

私の英語力は会話力ではB2+程度で大学レベルには満たないため、2年目が始まる10月までに会話力が向上するよう勉強を進めています。そのあたりの進捗はまた別の機会にまとめることが出来ればと考えています。


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