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【本から学ぶ心理学】モモとカウンセリング

ネットで「モモ カウンセリング」と、検索すると、既に何人かの方がモモのカウンセリング性を指摘しています。


主人公の女の子モモは、話を聞くことで、人々のケンカや悩み事を解決していきます。
 
モモのまわりの人たちは、何か困りごとがあると「モモのところへ行ってごらん!」と、いうのが合言葉になりました。モモが、天才的なアドバイスができた、とかではありません。ただ、じっと座って、相手の話に耳を傾けると、相手はすうっと自分の中に、とても良い考えが浮かんでくるのでした。

当時、子供だった私は「モモの聞く力って、まるで魔法が使えるみたいに、すごいなぁ!」と憧れていました。

大人になって、脱サラしてカウンセラーを志したのも、モモへの憧れが少なからずあったのかなと思います。

だけど、カウンセリングを学んだ後で、モモの「話を聞く」ストーリーの本当のポイントは、人は話すことで、自分の力で解決していくことが出来る
という点だと理解することができました。

これは、傾聴カウンセリングの根底に流れる、人間観に通じるものがあると思います。

●道標や解決の糸口は、必ず本人の中にある。

カウンセリングには様々な流派がありますが、その中でもアメリカの臨床心理学者カール・ロジャースが生み出した技法が「傾聴カウンセリング」です。
 
ロジャースの思想の根底には、「人は、自らをより良くしたいという願いを生まれながらに持っている」という考え方があります。
 
だから、様々な状況や環境の中で、問題がこんがらがっているように感じたり、道が閉ざされてしまっているように思えても、道しるべや解決の答えは、必ず本人が持っていると考えます。
 
本人が語ることで、自分の中に眠っていた可能性や、解決の方向を見つけていく。カウンセラーは、それを後ろからついていって見つけるお手伝い役というイメージ。
 
その人間観やカウンセリング観に感動したのを覚えています。

なんとなく、今の自分にしっくり来てない気がする時は、自分の実現傾向が存分に発揮されていない可能性もあるかもしれません。

誰かと一緒に、自分の心の探検をしたいな、という時に、傾聴カウンセリングが、お役に立てればと思います。

ここまで読んでくださって。ありがとうございました。
メザニンカウンセラーSATOMI
編集:メザニン広報室
 
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※モモの表紙は、下記の版元ドットコム様よりお借りしています


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