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君といつまでも

「来週の土曜日はこないだ新潟で買ってきた日本酒を開けよう」

そんな約束があるから、日常を、山ほどあるタスクを、がんばれる。

つまみは何にしようか、やはり地のもので合わせるのがいいかな、近所のスーパーで栃尾の油揚げが売ってたな、などと想像をめぐらす。

そうやってピークを合わせその日を迎え、宴を始める。


タレカツのタレは店の味に敵わないなとか、サーモン塩辛は無限に食べられそうで、箸が止まらない旦那を思わず制止したり。

誰の目も気にしない、眠くなったらすぐ寝られる、すっぴんに部屋着のくつろいだ時間。トイレにだって行き放題(わたしは酒を飲むととってもトイレが近くなるのだ)。
テレビをザッピングしてああでもないこうでもない言って、録画してまだ見ていなかった番組を再生したりして。

何度目かわからないトイレタイムから宴会場という名のリビングに戻るとき、
「美味しい酒と美味しいつまみ、そして君。僕は幸せだなァ」
うろ覚えのセリフ(全然合ってない)になぞらえて言ってみた。
「いきなりどうしたの?」なんて旦那には言われたけれど、この瞬間、本当に心の底から湧いてきた言葉だったんだ。


君といつまでも、こんな時間を、こんなことを。

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