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やっと実家の時間が進み始めた

 最近、少し地元に戻っているんだけれど、地元の行く先々の記憶が地元を出たころで止まっていることに驚く。そして、それは高校の荒れてた頃の実家のイメージもそのままで。

 それもそのはずか。大学とかの長期休みでさえ、3日間とかしか、地元にいつも帰ってこなかった。その3日間もほぼ友達か妹の遊びに費やして、その一日の夕飯だけ、家族とご飯か買い物に行くぐらいだったもんな。3日目以降は、母親が機嫌が悪くなり、私にその機嫌の悪さは向く。だから3日以上、地元には帰らないというルールが私の中にいつの間にか出来上がってた。そして、普段は、全然連絡もしない。あんま親に話を聞いてもらった覚えもなかったし、むしろ私が愚痴ばっかきいてたから。

 今回、地元に帰ってきたとき、父に「ずっと一人暮らしをするまで私は家に居場所がなくてしんどかった。居心地が悪くて、出ていきたくて仕方なかった。母がしんどかった時に、貴方が母を助けなかったから、母に八つ当たりされた。母の愚痴聞き役をずっとしていた。私がしんどかった時も、貴方は私を助けてくれなかった。」って言った。そしたら、いつもどおり「俺だって精一杯やってた。お前は俺が子供の頃より恵まれている。」が帰ってきた。まあ、あの父だもんねと思って、期待はしてなかったから、特に何も思わなかったけど、2,3回 同じことを伝えたら、「子供時代に居心地わるい思いさせてごめん」って謝ってくれた。

 母に、「あなたはどうして相談しない?なんで連絡しない?あなたは英語の勉強をして外国人とのコミュニケーションを学んだり、家族以外の人に相談をするのに、なんで家族のコミュニケーションをとらない」って怒られた。
 母を傷つけたくなかったから、「母からされて嫌だったこと。なんで私が母と連絡を取らないか。」をずっと話さないつもりだったけど、もういいかと思って、心の内を話してみた。
 「どうしてむしろ何かあった時、お母さんに話すと思うの?私が実家にいた時の優先順位は、一番目に兄、二番目に妹、三番目に私 だったじゃん。それ以外にも会社、仕事のこと、父のこと、祖母のことでいっぱいいっぱいいで、むしろ私にあたってたじゃん。どうしてそんな中、お母さんに何か相談しようと思う。コミュニケーションを取ろうと思う?
 それに、覚えている中学の頃、いじめられた時、貴方たちは行くようにしか言わなかったすごくしんどかったのに。
 高校の頃、ソフトテニスをやめる時だって、お母さんに相談したくて話に行ったのに、お母さんは、「何?今忙しいんだけど」って怒ったよね?あとで、「ソフトテニスやめた」って言った時、「ああ、だから、様子が変だったのね。」しか言わなかったよね。
 大学の時だって、「研究室がもうしんどくて無理だ」ってなきながら言ってた時、「ごめん私には何の力にもなれない。」ってろくに話も聞かないで言ってたよね。
 どうして、いつも助けを求めても、突き返されて、むしろボロボロにされるのに、相談や連絡をしようと思うの??
 もう昔のことだから、お母さんもしんどかったことも分かってるから、蒸し返したくないだけど。」
(詳細は、こちら。親には相談せず決める。|望月ゆず (note.com)
 そしたら、母は黙っちゃった。
 翌日、母に、「たたいてごめん。ごめん。ごめん。」と言われた。
 なんのごめんなんだろう?顔を叩いたことだけ?それとも、今までのこと全部??母には、気を使って、本当は言いたいことだけど、言えてないことがたくさんある。でも、まあ、いいか。ずっと胸の奥につっかえていたものを少し出せてすっきりした。

この状況は、根本さんの以下の記事に少し状況が似ているなと思った。

親を背負って生きているとパートナーシップがうまく行かない問題が生まれるのですが、そもそも親を背負っている自覚って得にくいものなのです。 – 根本裕幸 (nemotohiroyuki.jp)

そして、やっと実家の時間が私の中で進み始めた。
荒れていた高校の頃の家族のイメージでずっと止まっていた。
だから、いつも家の様子が心配だった。自分も高校の頃みたいに巻き添えを食らってボロボロになるのが嫌で、できるだけ関わらないようにしてたけど。
あの家に残してきた妹が心配だった。母が心配だった。
母は、兄にまだ暴力をふるわれていないかな?
私がいなくなったことで、妹に母の怒りが飛んで行っていないかな?
父がまた、兄と母を見捨てないかな?
でももうあの頃みたいに母を妹を助けようとしなくていいんだ。
もう母は、母の人生を歩んでるし、自分で人生を楽しんでいる。
妹ももう立派な大人になった。
兄も反省しているみたい。
もう娘としてやるべきことはやったし、もう卒業していいのか。

ただ、子供の頃に甘えたかった依存心が少し今のぞかせている。でも甘えさせてほしかったのは、子供の頃の私であって、今ではないから、なんか複雑な気分。



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