「ママの味方」
今日は、私が保育所を辞めてからのお話をしたいと思います。
「辞める」と言っても、私の子どもは高校生と小学生。家のローンがまだまだある、収入がなくなってしまうのは困る状況でした。
そこに縁あって出会った方に、私の思いややりたいことをお話したところ、「うちで働いてみてはどうですか」とお声がけをいただいたのです。休む間もなく仕事を開始しました。
そして私は「放課後児童クラブ」の世界に入ったのです。
そこでは、気になる子への関わりや保護者対応、学校との連携を図かり、放課後児童クラブの中に「相談支援事業」を確立していき、保育園・幼稚園・小学校・家庭との連携をとり、その子にとって一番の利益は何かを考えてあげられる、やりがいのある仕事を任せていただけることになったのです。
ただ上手くはいかず、そこの事業所にもいろいろな思惑があり、私の希望は1年足らずで砕け散ったのですが・・・
そのことについてはまた後日お話しさせていただきます。
保護者とのつながり
本当はいけないのですが・・・
卒園や年度終わりに、「ラインの交換してもらえますか」「連絡先教えてください」と、発達や就学に不安を抱える母から言われることが多く、限られた保護者に内緒で教えていました。
保育士を辞めると、辞めたことを寂しがる保護者も多く、申し訳ない気持ちで涙した覚えがあります。
辞めた後でも変わらずに、近況報告や行事の写真を送ってくれたり、悩みを相談してきてくれて、「私をまだ必要としてくれる保護者がいるんだな」と嬉しく、救われた思いがありました。
「やっぱりママの見方だね」
私が何をしているのか気になって聞いてくる人、気を遣って触れずにいる人といろいろでしたが、「放課後児童クラブ」での話をした時、数人の保護者から
「やっぱりママの見方だね」
「先生、ずっと変わらないですね」
「いつもいつでも心強い!」
等、私にとっては有難い言葉をたくさんもらいました。
おかげで、「まだまだここから、また頑張っていこう」と希望を持つことができたのです。
やりたいことへの実現に向けて
思いばかりが膨らみ、一歩踏み出し進むところまで行きませんが、
「ママの見方」の言葉が私の勲章となっていることは確かなことです。いつでもどこででも、その勲章を掲げて働くことができるのではないかと思うのです。
保育士という職業は、保育所・保育園の中だけが居場所ではないということ。
例えば、スーパーでアルバイトでも、会社の事務員でも、花屋の店員でも、フィットネスクラブのインストラクターでも、「保育士」という資格があって経験があれば、そこで働く「母」の見方ができ、その母の「子ども」を支援することはできるのではないかということです。
そこから思いが膨らめば、違ったかたちで必要とされる「保育士」になっていけるのではないかと思うのです。
そう思えたら、希望が持てませんか。
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